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デジタル教科書とは?メリット・デメリットや2024年度導入について深掘り|2月の教育トピック

ひとり1台の端末(タブレットやノートパソコン)を!というGIGAスクール構想ですが、政府の調査では2021年3月までに、ほぼ90%近い自治体で少なくとも端末が納品され、早いところではすでに、遅くとも4月から順次、端末を活用した授業が本格的にスタートします。

順調に子ども達が端末を手にしたとしても、端末だけでは授業ができません。インターネットで検索し調べ学習をするだけでなく、国語も算数も端末を活用した授業を展開するには、教科書が必要です。今回はこれから増えてくるであろうデジタル教科書について取り上げます。デジタル教科書は実際にどんなものか、メリットやデメリットについて解説していきます。

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そもそも教科書って?

もちろん私たちは教科書がどんなものかは知っていますが、どのように選ばれ子ども達に配布されているのかはご存知でしょうか。

まず教科書の定義を見てみましょう。
教科書は正式には「教科用図書」といい、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校などの学校で教科を教える中心的な教材として使われる児童生徒用の図書のことです。我が国では学校教育における教科書の重要性を踏まえ、原則として上記の学校では文部科学大臣の検定に合格した教科書を使用しなければなりません。
引用:教科書/文部科学省

教科書が子ども達に届くまでの流れ

1年目 民間で著作・編集
2年目 専門家による検定
3年目 教育委員会や国立私立学校の校長が
使用する教科書を選ぶ
4年目 子ども達に配布
* 引用:東京書籍
ライター・大橋
ライター・大橋

今、子どもが使っている教科書は4年前に制作されてるんだ!けっこうタイムラグありますね。

小学校の教科書っていくら?

文部科学省では、国公私立の義務教育諸学校の全児童生徒について、全教科の教科書を国が購入し、無償で給与するとしています。

ちなみに小学校では教科書1冊あたりの平均定価は379円、児童ひとりの1年間の平均教科書費は約4,000円です。令和2年度政府予算では教科書購入費として約460億円が計上されています。

教科書は「タダ」で配布されるものと思い込んでいますが、実はデジタル教科書は現時点では無償ではありません。お金がかかるんですね!では、そのデジタル教科書について深掘りしていきましょう。

デジタル教科書とは

引用:学習者用デジタル教科書の制度化/文部科学省

デジタル教科書は、タブレットやノートパソコンで見られる教科書です。今の時点では原則として紙の教科書とほぼ同じ内容です。内容は同じですがデジタル教科書だからこそ出来ることがあります。

デジタル教科書ができること

  • テキストの読み上げ
  • 本文や図版の拡大
  • 配色やフォントの変更
  • QRコード等を利用しリンク先を設定
* 引用:東京書籍

たとえば社会科の地図は、上記のように地域を指定し、拡大して見られます。

教科書上に自分でマーカーをつけて場面を整理することもできます。そういえば息子も教科書に直接、赤鉛筆で線をひっぱっていました。でも紙の教科書と違うのは、間違えてもマーカーを消せばいいだけ、先生の説明を聞いて「あれ、こっちのほうが大事なところか」と思えば、最初のマーカーを消して、違う色でやり直せる点です。


こんな風に教科書本文から抜き出した文章カードを置いて、物語の内容を整理できます。東京書籍を例に出していますが、マイ黒板機能では、ペンツールで記入しつつ、カードは自由に動かせるので、試行錯誤しながら何度も試せます。

* 引用:光村図書

光村図書による国語の教科書も同じように、黒板機能があって、本文からポイントを抜き出し、整理してお友だちとの話し合いなどに活用できるようになっています。



ペンツールを利用すれば、グラフも何度でもやり直せます。間違うのが嫌だから隣の子がどうやってるか、チラ見してマネしちゃう!なんてことを子どもはよく行います。これなら、書いて消してを繰り返せますから正解まで何度でもトライできます。
ライター・大橋
ライター・大橋

間違ったところをガシガシと消しゴムでこすってノートが破れて「あーーー!」なんて子どもが癇癪をおこすことも減りそうです!

デジタル教科書自体がデジタル教材にもなり得るところも特徴のひとつです教科書に直接書き込める、データを残せるところもデジタル教科書ならではです。

デジタル教科書のメリット

  • 拡大表示が簡単にできる
  • 動画や音声の再生
  • 書き込みや保存ができる
  • 教科書上でカードを動かすなど試行錯誤がしやすい
  • 学習ログを残して生徒別の学力分析などに利用できる
今は紙の教科書も必要ですが、もし将来的に教科によってはデジタル教科書のみになれば、荷物がかなり減り、ランドセルも軽くなりそうですね。

デジタル教科書のデメリット

  • 端末の画面に集中しすぎてしまう
  • 目が疲れる、視力低下の誘因にならないかといった不安
  • セキュリティ管理等の問題
  • 壊れた場合の対応
  • お金がかかる
文部科学省による実証研究報告では基本的にデジタル教科書による大きなデメリットはないとしているものの、次のような意見が出ています、
デジタル教科書を使った授業ではどうしても手元の画面のほうに子どもの集中がいってしまう、他の人の考えを聞くときや教師に注目してほしい時には切り替えが大事
良い姿勢で画面から30㎝以上離すことができなかった子どもに関しては、特に目が疲れやすい、疲れたと感じる子どもが一定数いる
幼児期からスマホやタブレットを見ている子ども達は、家庭でも端末に触れており、授業でも使用することで、視力低下などに悪い影響がないか、といった不安点に触れています。

またデメリットとは少し違いますが、デジタル教科書をどう活用するか、教える側のスキルや工夫によっても当初は大きな差がでそうです。先生への指導やサポート体制がしっかり整うかどうかも、課題のひとつと言えるでしょう。

結論として、健康被害といった大きな問題はなく、デジタル教科書はメリットのほうが大きい印象があります。ただ保護者の視点で考えるとどうでしょうか。

たとえば小学生はランドセルを乱暴に扱うことがよくあります。カバーに入っていて頑丈にできているとはいえ、壊れたら使えない、修理にお金がかかるものを持たせるために、最初のうちは「もっと大事にしなよ!」「投げないのッ」と怒鳴り続ける日々が待っていそうな嫌な予感もあります……。

参考:デジタル教科書の効果・影響に関する実証研究報告書/文部科学省

大学入試もコンピュータで行う!?デジタル教科書に慣れておきたい

デジタル教科書の実証研究報告書を見ると、高校教師の意見が目に留まりました。
今後、大学入試が紙ではなくコンピュータによるもの、いわゆるCBT化することを前提に考えると、デジタル環境に慣れておくべき
センター試験から共通テストに変わったことはご存知かもしれませんが、いずれ大学入試がコンピュータで行われる、CBT化される方向で進んでいることはご存知ですか?

入試もコンピュータで行うのであれば、義務教育からデジタル環境に慣れ、中学高校では一部のテストはコンピュータで行うなど、本番に向けて慣れておくほうが良いだろうという意見にはうなずけます。今は「デジタル教科書の利用は授業の2分の1まで」と制限があるのですが、現在はこの制約を撤廃する方向で進んでいます。

いろいろな方向から考えても、デジタル教科書の導入は必要と感じられますね。
参考:令和2年12月デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議/文部科学省

デジタル教科書の無償化が大きなポイント

最初に「紙の教科書はタダでもらえる、でもデジタル教科書はお金がかかる」と説明しました。

なかなか魅力的に見えるデジタル教科書ですが、実は現時点では「有償」つまり購入しなくてはならないのです。東京書籍の料金表でざっくり計算すると、小学4年生で子ども用のデジタル教科書ライセンスを購入すると約4,000円です。
ライター・大橋
ライター・大橋

最初に出ていた「紙の教科書」の値段と変わらないけど?

子ども用のデジタル教科書単体の金額は紙の教科書とほとんど違いはありません。

とはいえ、原則として紙の教科書と併用しなくてはならない今は、無償の紙の教科書+ほぼ同額のデジタル教科書代が必要となります。デジタル教科書を導入している学校では主に自治体、私立であれば保護者負担の部分もあるでしょう。

それだけでなく、教師、学校側もデジタル教科書のライセンスが必要です。指導者用では、たとえば1年生の国語のみで76,000円、WEB配信は1年契約で20,000円ですから、全教科を揃えるとなると、なかなかの金額になります。

学校の予算についてはわかりかねますが、国の補助や配布があるとは思います。しかし、これを日本全国に広げるとなると、大変ですよね。

文部科学省は以下のようにデジタル教科書について解説しています。
○ 学習者用デジタル教科書は無償給与の対象外
○ 学習者用デジタル教科書を使用するかどうかは学校判断
購入に係る費用は市町村教育委員会等が負担
引用:ニューノーマルにおける新たな学びと必要な環境整備等について/文部科学省
ライター・大橋
ライター・大橋

現実にすべての公立小学校・中学校にデジタル教科書が行き渡るまで、ながーい道のりな感じがしてきちゃいました

デジタル教科書の普及率はたった9%!?

* 引用:教育とICTon-line/日経BP

紙の教科書305点発行のうち、小学校では287点がデジタル教科書化されているのに、実際に学習者用(子ども用)デジタル教科書を導入している小学校は10%にも届きません。指導者用(先生・学校)デジタル教科書はかなり普及しているのですが、生徒ひとりひとりにデジタル教科書を実際に使用しているところはごくわずかです。

出典:令和元年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果/文部科学省
ライター・大橋
ライター・大橋

だって!デジタル教科書を使うなら、子どもひとりに1台の端末がなくちゃ話にならないじゃないの~

そうなんです。デジタル教科書は「端末ありき」ですから、子どもひとりに1台の端末を、というGIGAスクール構想が完全に浸透しない限りは、結局、デジタル教科書は普及しないわけですね。

しかし指導者用(先生・学校)のデジタル教科書はかなり普及しています。デジタル教科書は6割普及しているとなっている記事を見かけますが、これは指導者用のデジタル教科書であって、子どもひとりひとりの「学習者用デジタル教科書」の普及率ではありません。

紙の教科書とデジタル教科書は内容が一緒です。指導者用のデジタル教科書は電子黒板などに拡大して写せるので、子ども達に解説しやすいメリットがあります。そこで先に先生用のデジタル教科書のほうが普及したのでしょう。

2024年にはデジタル教科書100%に達する?

コロナ禍から前倒しになりスピードアップしていると言われるGIGAスクール構想。2021年度のうちに「子どもに1台の端末」「学校側のデジタル環境を整備」する予定らしいのですが、皆さんの周辺ではどうでしょうか。

わたしもチラホラと「高学年にだけはタブレット端末の貸し出しが始まった」「タブレット端末が全員に貸し出しされる、貸し出しの説明や確認書も配布された」という声を聞くようになりました。

一例を出すと、千葉県柏市ではGIGAスクール構想の特設サイトがあり、柏市の全児童生徒、小学校1~2年生はiPad、小学校3年~中学3年まではchromebookを貸与するとなっています。日本中の自治体・教育委員会のサイトを確認してはいませんが、思いついた都市で見ると、まったくGIGAスクールに触れていないところもあれば、かなり詳細な特設サイトを掲載しているところもあり、バラバラです。

大都市圏だからGIGAスクール構想が進んでいるとも限らず、たとえば佐賀県の武雄市ではかなり前からICT化が進んでいます。上記のグラフでも子ども用のデジタル教科書がもっとも普及しているのは佐賀県です。

出典:GIGAスクール構想の実現に向けた調達等に関する状況/文部科学省

令和2年8月時点で文部科学省が各自治体に端末の調達について行った調査結果です。青色が年内に導入(つまり2020年内)、黄色が年度内に導入(2021年3月まで)です。約70%が2021年、今年になってから端末が納品され、いよいよ生徒に配布される予定としています。少なくとも今年2021年には多くの自治体で何からの形で端末が児童に配布されるでしょう。

端末があって、初めてデジタル教科書が活用できます。逆にいえば端末があっても、授業の基本である教科書が使えなければ、学習への活用もなかなか進みません。政府はデジタル教科書100%導入を教科書改訂の時期にあわせ、2024年〜2025年としています。それまでにデジタル教科書の最大の課題である「お金がかかる」面を解決してほしいですね。

ちなみにデジタル教科書導入について、政府は予算52億円を要求(要望)としています。前年度のデジタル教科書導入予算はわずか0.2億円でしたから、国のGIGAスクール構想に対する本気度が伝わってきます。

というわけで、私たち親は、これから、ようやく、デジタル教科書に触れていくことになるでしょう。

ぺらぺらマンガの変わりになるものは出てくるのだろうか?

デジタル教科書を見ると驚きます。英語ならスピーカーからネイティブの発音が聞けるでしょうし、理科では動画で実験の様子もわかるし、もっと知りたいことがあればクリックすると関連する優良なコンテンツにつながるといった機能に、授業の幅は大きく広がることでしょう。

鉛筆をクルクル指で回したり、鼻の上にのせたり、紙の教科書の隅っこに、棒人間書いてぺらぺらマンガを密かに作っていた授業風景がよみがえる、昭和な母は考えます。

整ったICT環境で最新の学習ツールとなっても、子ども心は今も昔も変わらない部分があるのではないか。どんなに素晴らしい機器でよくできたデジタル教科書でも、楽しく学ぶ子と「わかんない〜!」とさじを投げる子もいるでしょう。学校での学びを放置せず、「どれどれ、見せてごらん」と親が声をかけることが大事なのかもしれません。

デジタル教科書がいくら音声つきでも、「よくできたね!」と自動的に花丸をつけてくれるようになったとしても、小学生の子どもがもっとも喜ぶのは、やはり親の「がんばったね!」という温かみのある言葉ではないでしょうか。

子どもと学びは、本当に興味深いですね。教育トピックは今月は盛りだくさんの内容でお届けします。次回もぜひご覧ください。

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