そこでこの記事では、これからNFTの世界に参入しようと考えている人に向けて「NFTの購入方法」を6STEPで詳しく解説していきます。購入する際に注意しなければならないポイントについてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
NFTの購入方法6STEP
NFTの購入は難しく思われがちですが、やっていることは至ってシンプルで、オンラインショッピングとそこまで相違ありません。NFTを購入する方法を6STEPで解説していきますので、ぜひ手順に沿って進めてみてください。- 1.仮想通貨の取引ができる口座を開設
- 2.仮想通貨取引所で仮想通貨「ETH」を購入
- 3.仮想通貨を入れる財布「ウォレット」を用意
- 4.仮想通貨ウォレットにETHを送金
- 5.NFTを購入できるプラットフォームに登録
- 6.好きなNFTを購入する
1.仮想通貨の取引ができる口座を開設
NFTは「仮想通貨」と呼ばれる実物を持たないネット上の通貨で購入します。仮想通貨は基本「仮想通貨取引所」でしか調達できないため、NFTを購入すると決めたらまずは仮想通貨取引所に口座を開きましょう。主要な仮想通貨取引所には、以下の3つがあります。
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CoinCheck
数ある仮想通貨取引アプリの中でダウンロード数No.1の実績あり。スマホで最短1日で口座開設でき、取引開始までスピーディー。 -
DMM Bitcoin
デジタルコンテンツで有名な「DMM.com」が提供している取引所。DMMグループならではのセキュリティ体制を導入しており、取引が安心。取り扱っている暗号資産の種類も豊富。 -
bitFlyer
人気仮想通貨の一つ「ビットコイン」の取引量6年連続1位。7年以上ハッキング件数0でセキュリティ面も安心。
2.仮想通貨取引所で仮想通貨「ETH」を購入
仮想通貨にはさまざまな種類がありますが、一般的にNFTを購入する際に扱われるのは「イーサリアム(ETH)」というもの。購入は日本円で行います。STEP1で開設した仮想通貨取引所の口座に日本円を入金して、イーサリアムを必要分だけ調達しましょう。もちろん、購入したいNFTが決まってから用意してもOKです。
NFT購入時は手数料がかかる場合があるので、その分も考慮する必要がある点には注意してください。
3.仮想通貨を入れる財布「ウォレット」を用意
仮想通貨取引所では、仮想通貨は買うことができますが、NFT自体を買うことはできません。購入した仮想通貨を「ウォレット」と呼ばれる専用の財布に送金することで、初めてNFTの購入ができるようになります。イーサリアム(ETH)を取り扱えるウォレットは「MetaMask(メタマスク)」が定番です。MetaMaskでウォレットを用意する方法は以下の2通り。
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Webブラウザに拡張機能として追加する
対応ブラウザ:Google Chrome,Firefox,Brave,Edge,Opera ※公式HP参照 - スマホアプリをインストールする
4.仮想通貨ウォレットにETHを送金
MetaMaskをインストールしてウォレットの用意が済んだら、購入しておいたイーサリアム(ETH)を口座→ウォレットへ送金しましょう。先述の通り「NFTは仮想通貨取引所の口座からは直接購入できない」ため、必須の手続きとなります。送金の大まかな手順を以下にまとめました。
- 1.仮想通貨取引所のメニューから送金したい通貨(=ETH)を選択
- 2.送付先のアドレスを入力(MetaMaskマイページより確認)
- 3.送付数量、暗証番号を設定して送金完了
5.NFTを購入できるプラットフォームに登録
いよいよNFTを購入する前段階です。NFTは「マーケットプレイス」と呼ばれるプラットフォーム上で売買が行われているので、ほしいNFTが出回っていそうなマーケットプレイスへ登録していきましょう。おすすめのマーケットについては後述します。マーケットプレイスとウォレットの紐づけを行うことで、NFTを購入する準備が完全に整いました。
6.好きなNFTを購入する
ここまでの作業が完了したら、あとはマーケットプレイス上から自分の好きなNFTを探し、イーサリアム(ETH)を用いて購入するだけ。気になったNFTのページを見てみて「出品中」と書かれているものであれば、どれでも購入が可能です。「購入確認」→「購入」の流れでクリックしていくだけで、NFTの所有権を獲得できます。ただし著作権はアーティストに帰属するため、扱い方には要注意。
NFTを購入できる主なマーケットプレイス
「NFTはマーケットプレイス上で購入する」と説明しましたが、マーケットプレイスも一つではありません。場所によって販売されているNFTも変わってくるので、どこを利用するかは意外と重要です。ここでは、数ある中でも特に人気がある、利用者の多いマーケットプレイスを2つ紹介します。- CoinCheck NFT
- OpenSea
CoinCheck NFT
仮想通貨取引所を決める際「CoinCheck」で口座を開設したという人におすすめなのが「CoinCheck NFT」です。2021年3月に登場したばかりのサービスではあるものの、以下のような理由から人気を集めており、着々と国内ユーザー数を増やしつつあります。- 国内大手の仮想通貨取引所「CoinCheck」が運営しているため信頼性が高い
- 取引所とマーケットプレイスが一つになっており取引がしやすい
- NFT購入時の手数料が無料
取引所にCoinCheckを選んだという人はもちろん、英語表記等に敷居の高さを感じてNFT参入をためらっている人にも、CoinCheck NFTは利用する価値の高いマーケットプレイスです。
OpenSea
現在NFT売買が行われているマーケットプレイスの中で、世界最大級の規模を誇るのが「OpenSea(オープンシー)」。NFTブームとなった2021年8月時点では、月間アクティブユーザー数20万人以上という桁違いの数値を記録しました。以下に示すような多くの著名人も、OpenSeaに登録してNFTの購入・販売を楽しんでいます。
- 村上隆
- UVERWorld Takuya∞
- せきぐちあいみ
- 関口メンディー
ユーザー数の多さも相まって、困りごとがあった際にネット上で情報も見つけやすいのも魅力の一つ。これからNFTの売買を始めるのであればOpenSeaに登録しておいて損はないでしょう。
NFTを購入する際に注意すべきポイント
NFTを購入すること自体は、ここまで説明してきた手順通りに進めていけば決して難しいことはありません。ただしNFTの仕組みを深く理解していないと、思わぬ損害を被ってしまう危険性も。ここでは、これからNFTを購入しようと考えている人が最低限知っておきたい注意点を3つまとめました。- NFT取引時には手数料が発生することも
- 詐欺や犯罪が横行している
- NFTの価格は変動している
NFT取引時には手数料が発生することも
NFTを購入する際には、NFT本来の価格に加えて「ガス代」と呼ばれる手数料が発生することがあります。そのため「思っているよりも購入費用が高くついてしまう可能性がある」ということには十分留意すべきです。このガス代は固定ではなく、注目度の高いNFTが市場に出回る等して「NFTの需要が高まると高騰する」という特徴をもっています。つまり同じNFTを購入するとしても、時期によっては何倍も高いETHを支払わなければいけなくなる場合もあるということです。
ガス代は取引所やマーケットプレイスによっても異なるため、少しでも節約したいのであれば口コミ等を参考に各サービスを比較してみることをおすすめします。
詐欺や犯罪が横行している
これからNFT界隈に参入しようという人は「ブームが起こっているところには悪い考えを持った人がほぼ確実に現れる」ということをよく理解しておく必要があります。NFTも今世界的に注目を集めている市場。そのユーザー数の多さを悪用した「詐欺」や「犯罪」が、悲しいことにたびたび発生してしまっているのです。
実際にあった事例をいくつかご紹介します。
- 有名アーティストに成りすまして偽NFTを販売
- 人気NFT作品をコピーして自分のものとして販売
- OpenSeaに見せかけたフィッシングサイトで個人情報を盗む
- MetaMaskに見せかけたフィッシングサイトで仮想通貨を横領する etc...
他人事として考えるのではなく「自分も引っかかってしまうかもしれない」という意識をもって行動することが重要です。
NFTの価格は変動している
NFTは常に一定の価格で販売されているわけではなく、業界の盛り上がりやアート自体の注目度等に応じて刻々と変動しています。そのため「ついこの間買ったNFTが、今日見たら大幅に安くなっている!」ということも往々にしてあり得る世界です。価格の波を読むのは簡単なことではありませんが、できる限り損せず取引するためには、市場動向をチェックしたり、NFTの価格相場を調べたりしてみるといいでしょう。購入したNFTを転売して利益を出そうと考えているのであればなおさら。
「買うタイミング・売るタイミングの見極めは一朝一夕でできるようにはならない」ということを十分理解したうえで、NFT取引を楽しむといいですね。
まとめ
当記事では、これからNFTの世界に飛び込もうと考えている人に向けて「NFTの購入方法6STEP」をはじめ、取引の際に十分気を付けておきたいポイントについてまで、詳細に解説してきました。新しいブームに乗ってみるのは少々ハードルが高く感じられるかもしれませんが、NFTは特に難しいことはなく「所定の手続きを踏んでいけば誰でも参入できる」ということがお分かりいただけたかと思います。
好きなアーティストのNFTをコレクションして楽しむも良し、利益目的に転売に挑戦してみても良しと、活用手段が豊富なのも魅力。説明したような注意点があることも十分理解した上で、NFTを楽しんでみてくださいね。