この記事では、不登校のお子さんの勉強をサポートするための5つのステップを紹介します。
不登校だと学力は落ちる? 成績はつくの?
不登校が長引くと、学力が低下する可能性は高くなるのは事実です。授業を受けていない分、どうしても学力は落ちてしまいます。しかし、学習をカバーする方法はたくさんあるので、まずは親が過度な不安を持たないようにしましょう。親が不安だと、子どもの不安はさらにふくらんでしまうからです。成績についても、確かに心配ですね。
公立小学校における一般的な成績評価は、さまざまな観点から判断されます。
- 出席日数
- 宿題など提出物を出しているか
- カラーテスト(業者のテスト)や小テストの結果
- 授業中の態度
- 発表やグループ行動での成果
ですから、出席日数が大幅に少ない、テストを受けていない、授業中の様子がわからない不登校のお子さまには成績をつけづらい現実があります。
学校と密に連絡をとり、先生と相談することが重要です。たとえば家庭学習を評価してもらえたり、必要な提出物を家庭で行い学校に届けたり、小学校にもよりますがオンラインで授業を受けたりして、成績をつけてくれるケースも多くあります。
なお、文部科学省は、たとえ学校になかなか通えなくても、家庭で頑張って勉強していることは「積極的に評価」するとしています。
不登校児童生徒の中には、教育支援センター等の公的機関やフリースクール等の民間施設等の学校外の機関(以下、「学校外の機関」という。)や自宅等において懸命に学習を続けている者もおり、このような児童生徒の努力を学校として積極的に評価していくことが重要です。
出典:不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)
不登校でも勉強の遅れは取り戻せる!
結論から言えば、学校に通えなかった間の勉強の遅れは、取り戻せます。ただし、不登校の期間が長くなると、確かに追いつくのは大変です。しかし、あきらめる必要はありません。なぜなら、オンライン学習やタブレット学習、通信教育など、一人ひとりのペースに合わせて学習できる環境が整っているからです。
適切なサポートがあれば、子どもはいくらでも成長することが可能です。
もちろん、お子さまの性格や興味関心、そして不登校の原因など、個人差は大きくあります。そのため、まずはお子さまの状況を把握し、無理なく続けられる学習計画を立てることが重要です。焦らず、小さな成功体験を積み重ねながら、少しずつステップアップしていきましょう!
不登校で遅れてしまった勉強に追いつく!5ステップとは
ステップ1:子どもの気持ちに寄り添い安心できる環境を作るステップ2:家庭学習を習慣化させる
ステップ3:周囲や学校の協力を得て進める
ステップ4:生活サイクルを見直しながら学習量を増やしていく
ステップ5:タブレットなどの学習ツールを活用しモチベーションを維持する
ステップ1:子どもの気持ちに寄り添い安心できる環境を作る
不登校のお子さまの学習をサポートする上で、大切なのはお子さまの気持ちに寄り添い、安心できる環境を作ることです。まずは、お子さまの話をじっくりと聞き、その気持ちを理解しようと努めましょう。「学校が怖い」「友だちとうまくいかない」など、具体的な悩みを共有することで、お子さまは心を開きやすくなります。
また、無理に勉強を進めようとするのではなく、お子さまのペースに合わせて、少しずつ学習を進めていくことが大切です。ゲームや図鑑など、興味のあるものから始めることで、学習への意欲を高めることができます。
大切なのは、お子さまを否定せず、常に味方であることを伝えることです。お子さんが安心して学習に取り組めるように、根気強くサポートを続けていきましょう。
ステップ2:家庭学習を習慣化させる
お子さまの気持ちに寄り添い、安心できる環境が整ったら、次に家庭学習を習慣化させましょう。いきなり長時間勉強するのは難しいので、短い時間から始め、徐々に学習時間を増やしていくのがおすすめです。たとえば、最初は15分から始め、30分、45分と時間をのばしていくと良いでしょう。
いろいろな学習方法を取り入れることも検討してみましょう。教科書だけでなく、動画やゲーム、タブレット学習など、お子さんの興味を引く教材を活用することで、学習意欲を高められます。大切なのは、毎日続けること。週末は少し休憩を取りつつも、毎日少しずつ学習する習慣を身につけさせましょう。
ステップ3:周囲や学校の協力を得て進める
家庭学習を習慣化させたら、次は周囲の協力を得て学習を進めていきましょう。学校に相談し、お子さまの状況を伝え、家庭学習の状況を報告しましょう。先生は、お子さまに合った課題を出したり、学習方法をアドバイスしてくれたりします。また、教育相談機関や児童相談所などの専門機関に相談してみましょう。専門家から適切なアドバイスを受けることで、より効果的な支援を行うことができます。親の不安や心配についてもサポートしてくれます。
さらに、地域の支援団体を利用することも検討しましょう。フリースクールや学習支援団体では、お子さまに合った学習の場を提供してくれることがあります。
ひとりで抱え込まず、周囲の力を借りながら、お子さまの学習をサポートしていくことが大切です。
ステップ4:生活サイクルを見直しながら学習量を増やしていく
これまでのステップで、お子さまの学習習慣が定着してきたら、生活サイクルを見直し、学習量を徐々に増やしていくことを目指しましょう。お子さまの睡眠時間や食事の時間、運動の時間などを規則正しくすることが大切です。規則正しい生活を送ることで、集中力が高まり、学習効率がアップします。
次に、学習時間だけでなく、休憩時間もしっかりと確保しましょう。集中力が途切れてしまう前に休憩を取り、リフレッシュすることで、より長時間学習に取り組むことができます。
生活サイクルが整うと、自然と勉強量も増えていきます。また学校のスケジュールに近い形で過ごすことも大切です。とはいえ、生活習慣はすぐに直らないことも多いですし、せっかく早起きするようになったと思ったら、翌日から元に戻ってしまうこともよくあります。
お子さまの頑張りを認め、励ましながら、忍耐強く対応することが必要です。
ステップ5:タブレットなどの学習ツールを活用しモチベーションを維持する
これまでのステップで学習習慣が定着してきたら、タブレットなど、お子さまが興味を持つ学習ツールを活用して、モチベーションを維持しましょう。タブレット学習では、ゲーム感覚で学習できるものや、動画で分かりやすく解説してくれる教材などがあります。お子さまの興味に合わせて、これらのツールを活用することで、飽きずに学習を続けることができます。通信教育などと併せて活用するのも良い方法です。
「これから」の未来にも目を向けて親子で一緒に進んでいきましょう!
たとえ今は学校へ行くのが難しくても、クラス替えや中学進学のタイミングなどで環境が変わり、あるいは何かのきっかけで、新たなステップを踏み出すこともよくあります。
今はとても心配でしょうが、足もとの学習はしっかりと土台を築き、これから広がる未来に目を向けて進んでいきましょう。
タブレット学習おすすめ3選
小学校で学ぶ勉強は、今後すべての教科で「基礎の基礎」となります。自宅でもお子さまひとりで進めやすく、楽しく学べる、おすすめのタブレット学習をご紹介します。繰り返し学習もできるので、大事な「基礎」をしっかり身につけましょう!進研ゼミ小学講座
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- 無学年式だから学年に関係なく学習できる
- 漢検・計算ドリルもあり
- 1講座15分で飽きずに続けられる
スマイルゼミもタブレット1台で4科目+英語のほか、さまざまな学習ができます。お子さまのモチベーションアップに、ゲームもあり、アバターのようなキャラクター作成もでき、楽しく学べる工夫がいっぱいです。無学年式ですから、5年生のお子さまが1年生の問題に戻ることもできます。逆に4年生のお子さまが得意な教科を先取りで学習することも可能です。
すらら
- すららコーチがサポート
- 楽しいキャラクターが先生として授業
- つまずきの原因を特定し自動的に「さかのぼり学習」が可能
すららは、すららコーチが不登校の悩みや学習の遅れについてサポート。無学年方式なので、わからないところに戻ってじっくり基礎学習を積み上げられます。キャラクターも登場し、ゲーム感覚で学習を進められるので子どもも飽きずに勉強できます。多くの学習塾や学校も取り入れている教育サービス(タブレット)です。