2021年、中学校でのプログラミング教育が拡充!いつから?内容は?全面実施とは?

2021年、中学校でのプログラミング教育が拡充!いつから?内容は?全面実施とは?
2020年の小学校でのプログラミング教育必修化が話題ですが、実は中学校でもプログラミングに関するカリキュラムが変更されます。

中学校では2021年度から新学習指導要領が「全面実施」となり、プログラミングに関する内容が拡充されていきます。

とはいえ、

「全面実施って何?」
「中学生が学ぶ内容がどう変わるの?」
「何の教科で学ぶの?」

と疑問に思う方も多いことでしょう。

このコラムでは、まだあまり語られていない中学校でのプログラミング教育について解説していきます。

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中学校でのプログラミングはすでに始まっている!

実は、中学校でのプログラミング教育については現行の学習指導要領にも記載があります。
現在の中学校では2021から技術・家庭科技術分野でプログラミング教育が行われています。

技術分野は、さらに以下の4分野にわかれています。
(A)材料と加工の技術
(B)生物育成の技術
(C)エネルギー変換の技術
(D)情報の技術
これらのうち、「(D)情報の技術 」の中にある「プログラムによる計測・制御」の項目がプログラミングに関する必修科目として実施されています。

かつては、技術・家庭科の時間は男女にわかれて、男子が技術分野、女子が家庭分野を学ぶのが当然だった時代もありました。
今は、男女に関わらず両方の分野を学習することになっています。

ですので、現在は中学生全員がプログラミング教育の対象であるといえるでしょう。

プログラミング教育がどう変わるの?


2021年実施予定の新学習指導要領では、「(D)情報の技術 」のうち、「⑵ディジタル作品の設計・制作」「⑵ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題の解決」に変更されます。

新学習指導要領では、単に入力した文字や画像を出力するプログラムの設計よりも発展的な学習が要求されます。
利用者とコンピュータ間で相互にやり取りをしつつ、コンピュータ間でも相互に通信をする双方向的なコンテンツの設計が求められていくとのこと。

具体的には「パソコン室内で利用する文字チャットのプログラム」「複数人でコミュニケーションできるデジタル筆談ボード」などの実践例が挙げられます。

さらに、「⑶プログラムによる計測・制御」の項目が「⑶計測・制御のプログラミングによる問題の解決」 になる点も、大きな変更です。
単にプログラムを制作するのではなく、発見した問題を解決するための課題意識をもって制作し、制作の過程や結果を評価し、修正していくところまでが項目に追加されています。

2021年度からの「全面実施」とは?


中学校のプログラミング教育の拡充においては、現在の中学校1年生(2019年4月に中学入学)は、小学校のプログラミング教育を受けていない学年になります。彼らのプログラミング教育はどのように行われるのでしょうか。

新学習指導要領は、中学校では2021年度から「全面実施」という扱いになります。
「全面実施」は「2021年度に中2、中3の子ども達は、新しい学習指導要領で学んでおかなければならない」という意味になります。

2019年の中学1年生は2021年には中学3年になりますが、彼らの卒業時には新しい学習指導要領での授業が実施されていることが必要となります。
この場合は1年しか期間がないので、先行実施も含めて各学校が計画的に授業を実施することが要求されています。

中学校でのプログラミング教育、実施の課題は?

中学校でのプログラミング教育の拡充にあたり、いくつか課題も考えられます。

小学校との接続

多くの中学校では、地域の複数の小学校から1つの中学校へ生徒が進学することが考えられます。
小学校でのプログラミング教育は明確に教材や学習項目が定まっているわけではないので、各学校の裁量に任されている部分があります。

そのため、中学校でのプログラミング教育でどのような学習事項を取り上げるのかの調整が難しくなることが予測されます。

予算

文科省側が各学校には計画的な準備をお願いしている現状はありますが、多くの生徒の分のコンピュータやタブレットなどの購入となると費用は高額です。
予算を立てるのが難しい学校も出てくるでしょう。

セキュリティ

学校におけるコンピュータやネットワークのセキュリティのルールは様々です。

例えば、「USBメモリを接続してはいけない」「インターネット上からソフトウェアをインストールしてはいけない」といった決まりが設けられている場合があります。

そうなると、プログラミングの授業を実施するにあたっての環境構築に困難を伴うことや作成したプログラムの転送が不可能になるなどの問題が予測されます。

現場の先生へのサポートは?

学校の先生が必ずしもIT技術に詳しいわけではないので、授業の実施に不安を抱える先生もいることでしょう。
そのような現状もあり、文科省は以下のように現場の先生へのサポートを行っているようです。
  • 新学習指導要領の説明会を開き、改訂の主旨や内容を説明。また、動画をYouTube上に公開
  • 教職員支援機構(独立行政法人)では全国の教員を集めて夏休みに5日間の研修を実施し、地域のリーダーを育成。
  • 指導主事向けのメーリングリストで良い実践事例の紹介 

実際にプログラミングを行なうことを重視

小学校で必修化したプログラミング教育については、プログラミング自体というよりも「プログラミング的思考力」を育むようなものとなっています。それに比べて中学校の指導要領では、実際にプログラミングの技術を用いて課題を解決することが目標とされています。

義務教育の中に組み込まれるくらいですから、プログラミングの技術は今後ますます重要になることが予測されます。実際にコードを書くプログラマーやエンジニアなどの職種に就かない場合でも、身の回りにあるWebサービスやハードウェアがどのような仕組みで動いているのかを理解しておいた方が良いでしょう。

国語や数学、英語などの場合は、親側も勉強したことがあるのである程度は教えることができるでしょう。しかし、プログラミングになると分からないことだらけ……といったこともあるかもしれません。そういう場合は、子供向けのプログラミングスクールを利用したり、親も一緒に学んでみたりすることがおすすめです。

まとめ:まだ実態の見えにくい中学校、これからに期待

来年度から小学校で必修化するプログラミング教育。予算や先生方の負担の面もあり、実態が見えにくいのが現実ですが、引き続きコエテコではプログラミング教育についてお伝えしていきます。

小学校でのプログラミング教育について知りたい方は、こちらの「まるわかりガイド」をどうぞ。


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  • 質問 良質な子ども向けプログラミングスクールを選ぶには、どのような点に注意すればよいですか?

    答え 良質な教室を見抜く際のポイントは、①教室のカリキュラムの質 ②先生に「遊びを学びへ導く力量」があるか ③保護者の方の納得感 の3つです。カリキュラムの質を見抜くのは難しいですが、教室全体を見渡して「ただ遊んでいるだけに見える」「子どもが夢中で取り組んでいない」と感じたのなら、注意が必要です。たとえば同じゲーム作りのカリキュラムでも、サンプルゲームで遊んで終わらせるか、その子の興味をじょうずに「乱数」や「関数」といった学びに結びつけられるのかは、先生の能力次第。体験教室で少しでもプラスの雰囲気を感じたなら、よりくわしい話を聞くなどして、保護者の方の納得感を大切にしてください。

  • 質問 子ども向けプログラミングスクールにはどのような種類がありますか?

    答え 大きく分けて、①ロボット系 ②ビジュアルプログラミング系 ③クリエイター系 ④パソコン教室系 の4種類があります。ロボット系は、大会出場をめざす教室が多く、お子さまのモチベーションを保ちやすいメリットがあります。一方教材費が高額で、入会費だけで数万円になることも。ビジュアルプログラミング系は、小さなお子さまでもゲーム感覚で学べますが、初級以降のカリキュラムが用意されていない教室も。クリエイター系はカリキュラムの自由度が高いぶん、お子さまの得意をのびのびと伸ばしたいご家庭におすすめです。パソコン教室系は、4種の中でも料金が安いのが特徴です。それぞれにメリットとデメリットがあると理解しましょう。

  • 質問 子ども向けプログラミングスクールはなぜこんなに高いのですか?

    答え たとえば英会話やそろばん教室は、先生1人にたいして数十名の生徒がつくのが一般的な光景です。この場合運営側は、先生の人件費を大人数の生徒からの月謝で相殺できるため、運営コストを安く抑えられ、月謝も安く設定できます。しかしプログラミング教室は、お子さま一人ひとりの感性を発揮させてクリエイティビティを磨くことを目的とし、また進みの早い子と遅い子の差も出やすいため、少なくとも4人の生徒にたいして1人の先生が必要です。そのため運営コストが高く、受講費も高額になりやすいです。「所詮子どもの習いごと。受講費は安く抑えたい」という方は、教材レンタルのある教室でお子さまの反応を見てみるのもよいでしょう。

  • 質問 子ども向けのプログラミング教材で、代表的なものは?

    答え プログラミング教室で採用されている割合がもっとも高いのは、「Scratch(スクラッチ)」をはじめとするビジュアルプログラミング教材です。コーディング不要、かつブロック遊び感覚でプログラミングの概念を理解できるため、いわゆる「お勉強的」な雰囲気が好きではないお子さまでも、ゲーム感覚で自然にスキルを身につけられます。Scratchでは、世界中のユーザーが作った作品を遊んだり、お子さま自ら作った作品を世界に公開したりすることも可能です。ロボット系の教材に比べて、購入費用(導入費用)が安いことも特徴です。

  • 質問 ロボット教材でプログラミングを学ぶメリットとデメリットは?

    答え ロボット教材でプログラミングを学ぶメリットは3つあります。1つ目は、大会やコンテストの開催が多く、お子さまが努力してレベルを上げる必要があるために、スキルが習熟しやすいこと。2つ目は、自分で組み立てたロボットをプログラミングして動かすため、お子さまが夢中になりやすいこと。3つ目は、数学や物理学といった理系の知識が自然と身につくことです。とくに3つ目は、低年齢のうちに身につけると中学・高校の勉強で役立つ、と評価する保護者の方が多いようです。

  • 質問 ビジュアルプログラミング(Scratchなど)でプログラミングを学ぶメリットとデメリットは?

    答え メリットは、全体を通してビジュアルプログラミングを採用する教室の割合が多いためロケーションを選びやすいこと、ロボットよりも教材費が安いため、入会金をはじめとする受講費を安価に抑えられること、またコーディングの必要がないため、小さなお子さまでもゲーム感覚でプログラミングの概念を身につけられることです。デメリットは、見方によってはお子さまが「遊んでいるだけ」に見えるため、保護者の方がメリットを感じにくいこと。また、初心者向けのカリキュラムを主軸とする教室が多いため、もしお子さまがのめり込んで「もう一歩先を学びたい」と思ったときに、中級・上級の内容を学べないこと(教室を変える必要があること)です。

  • 質問 オンラインと対面授業、どっちを選ぶと良いですか?

    答え ご家庭の状況やお子さまのタイプによって異なります。オンライン授業に向いているのは、有名教室のレッスンを受けたいけれどそもそも教室が近くにない……という地方在住の方や、すでに複数の習いごとをしており特定の曜日に通うのが難しい方、大勢の中では気後れしやすいお子さまなど。対面授業が向いているのは、学校以外の居場所がほしい/作ってあげたい方や、お子さまの積極性を伸ばしたい方、周囲の子と切磋琢磨しながらスキルを伸ばしてほしい方などです。また、送迎の有無も重要なポイント。保護者の方が送迎に疲弊して退会するケースは少なくないようです。「無理なく送迎できるかどうか」も、判断基準にするとよいでしょう。

  • 質問 子どものうちからプログラミングを学ばせるメリットは?

    答え プログラミング教育はまだ歴史が浅く、実際にプログラミングを学んだ子が将来どうなったかのデータはほぼないため、あくまでも推測にはなりますが、プログラミング力は算数や数学の成績と相関すると考えられています。そのため、年長〜小学1年生ごろに良いプログラミング教室に出会い、その後数年にわたって通い続けることができれば、理系科目の成績が伸びるのと同時に、「物ごとを数値で考える力」に長けた、AI時代に活躍できる人材になれる可能性があります。