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小学校のころから習い事としてはじめるのも一つの選択肢。それと同時に、プログラミング教育に積極的な学校へ進学すれば一挙両得、一石二鳥と考えている保護者もいるようです。
ここでは、プログラミングの授業に力を入れている私立中学校をいくつか紹介します。
私立中学でプログラミングを学ぶスタイルにはどんなものがある?
私立中学校で行うプログラミング教育の場合「授業で行う」「部活として行う」「外部のプログラミングスクールと提携する」などのパターンが考えられます。まずはそれぞれのメリット・デメリットを整理しましょう。授業で行う
従来は理科や技術・家庭科の授業のなかで、プログラミング言語やかんたんなゲームやアプリケーションを制作するやりかたでした。現在では「技術・家庭科」の授業のうち「技術」の分野にて「情報の技術」の授業が実施されています。理科室や技術家庭室で行うために、生徒にとっても身近で、いつもの友だちと和やかな雰囲気のなかで学習できるメリットがあります。
また、従来では授業時間は限られており、ほかのカリキュラムもこなしていくので、あまり多くの学習内容は期待できませんでしたが、現在では必修化されたため、小学校からのプログラミング教育をさらに発展させた高度なプログラミング教育も行われています。
しかし学校によっては、パソコンの数やタブレットの数が充分でなかったり、インターネットでアクセスできるWebサイトを限定していたりして、充分な学習効果が得られない可能性もあります。
部活で学ぶ
最近はコンピュータ部、プログラミング部などの名称の部活を置く私立中学校も増えてきました。はじめからプログラミングに興味のある子どもたちが集まるので、モチベーションも高く、楽しみながら大きな成長が望めます。
デメリットとしては、自主的な運営の場合、遊びにかたよってしまい、将来役に立つプログラミング知識が得られないケースが考えられます。
また、顧問の先生の指導方針や能力によっては、トータルな知識よりも、一つの方向に走ってしまい、知識のバランスに欠く場合もあります。
(ロボットサイエンス部が有名な追手門学院大手前中学・高等学校顧問 福田先生が監修を務められるプログラミングスクール「ProgLab」の紹介記事。生徒作品も多く見られるので、雰囲気を掴みたい方におすすめ)
本格的なカリキュラム・低価格な月謝・手厚い指導とあり、キャンセル待ちが発生するほどの人気スクール・プログラボ。運営するのは株式会社ミマモルメ(阪神電鉄/読売テレビ出資)です。今回は「オープンラボ2019」「プログラボ祭り」を写真でレポートしながら同スクールの魅力にせまります。
2025/01/23 14:21
外部のプログラミング教室と提携する
地域で活動しているプログラミング教室と提携し、そのカリキュラムや教材、指導者をそのまま利用する方法です。放課後の追加学習の形をとるケースが多く、オプション授業として追加料金が必要とされる場合もあります。
実績あるプログラミング教室のノウハウを利用できるので、もっとも多くの学習効果が期待できます。
その一方で、仮に割引価格で提携できても、一般のプログラミング教室に匹敵する料金設定は避けられず、保護者の負担は大きくなります。
現在の中学校の環境のなかで内容豊富なプログラミング教育を実現しようとすると、どうしても追加費用が課題になってきます。そのなかで最大限の効果を挙げるにはどうするか、試行錯誤がつづいています。
2020年度、ついに小学校でプログラミング教育が必修化しました。コロナ禍の影響もあいまって、自宅からプログラミングが学べるオンラインスクールへの注目が集まっています。 この記事では子どもにおすすめのオンラインプログラミングスクールをまとめました。
2025/01/31 11:25
私立中学のプログラミング学習、おすすめ5選
ここでは実際に、プログラミング教育に積極的な私立中学校の事例をいくつか紹介します。共立女子中学校|電気回路の知識にもとづき、ロボットをプログラミング!
東京都千代田区にある共立女子中学校では、理科の授業を中心にプログラミング教育を行っています。その特徴は、プログラミングを学ぶ前に電気回路について学ぶカリキュラムにあります。
電気回路による実験を通して、プログラムが電気的にどのように作用するか自然に理解できるようにしていきます。
教材はボール型ロボット「Sphero(スフィロ)」を、プログラミング学習はタブレット端末にインストールされた専用のアプリで行います。
授業の最後到達点としては、プログラムによりSpheroを動かし「論理的に考えて、目的を達成する為の試行錯誤を行う」姿勢を経験的に学んでいきます。
聖徳学園中学校|アクティブラーニング&STEAM教育を実践する
東京都武蔵野市にある聖徳学園中学校では、美術、国語、総合、ICTの授業にまたがって、中学1年生が映画制作を行っています。背景にあるのは、聖徳学園中学校が追求するSTEAM教育(STEM教育=Science:科学、Technolgy:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学にArt:芸術をプラスしたもの)。
5~6人ずつのチームで、企画、シナリオ、撮影まで、自分たちの手で行っていきます。さらに、iPadを使って、効果を加えたり音楽をダビングしたりして芸術性の高いものとしていきます。
これらを通して、チームワークのあり方を学び、さらに、自分から学ぶアクティブラーニングの姿勢も獲得していけます。
淑徳SC中等部|AI時代に役立つ知識の基礎を学び「よりよく生きる」を支える力とする
東京都文京区にある淑徳SC中等部は、学校名にあるSCに込められたSuccessful Career=「女性として『よりよく生きる』」ための教育の一貫としてプログラミング教育を行います。使用する教材は、超小型のパソコン「ラズベリーパイ」、プログラミング言語はアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが開発した教育用言語Scratch(スクラッチ)およびより本格的な言語であるPython(パイソン)にまで進みます。
中1では、ラズベリーパイの基本操作を学習しながら「コンピュータとは何か?」を理解し、Scratchでプログラミングの基礎を学びます。
中2ではPythonにより記述型プログラミング言語のコーディングの基礎演習を行います。
将来のAI時代に向けてSuccessful Careerを実現するために、充実した内容のカリキュラムが組まれています。
文教大学附属中学校|答えは一つだけじゃない課題の解決法を追求する
東京都品川区にある文教大学附属中学校では中3の技術・家庭のなかでプログラミング教育を積極的に行っています。全教室の電子黒板化やタブレット導入などをいち早く進めてきた学校だけに、プログラミング教育の設備も充実しており、教育用ロボットレゴ®マインドストームを2~3人のグループで使用できる環境があります。
プログラミング学習は、自動開発機や自動ドアなど身近なものの中にあるプログラムを意識するところからはじまります。
そして、タブレットを使ってプログラミングをしてロボットを動かすところまで進んでいきます。
「壁に突き当たったら止まる」「壁がなくなったら進む」などのプログラムを通して、「答えが一つじゃない課題の解決法をどのように探していけるか」大人になっても幅広い場所で生かされる考え方を学んでいきます。
普連土学園中学校|ロボットプログラミングで世界大会に出場!
東京都港区の普連土学園中学校では、教科の枠をこえてプログラミングや電子工作を学ぶFriend Fabと呼ばれる講座をおいています。Friend Fabは中高一貫教育のメリットを生かして、中3から高2の有志を集めて行われる教養講座です。日本のものづくりを支える人材の育成も目的としています。
3Dプリンターやロボットプログラミングソフトなどを自由に使用でき、それぞれの自主的な取り組みにより電子工作、ロボット制作などを行っていきます。
その一つの成果として、この講座の受講生が世界最大規模の青少年向けロボット競技大会FIRST LEGO Leagueの世界大会に出場しました。
レゴ®マインドストーム®EV3によるオリジナルロボットを操作して、動物にエサをあげる、壁を上るなどのミッションにトライし、またプレゼンテーション競技でじぶんたちの考え方を発表する競技を通して、教育方針でもある「自ら考え、自立し、行動する力」を実践できました。
プログラミングに強い中学校はなにを規準に選べばいい?
ここで紹介した私立中学は、必修化以前よりプログラミング教育の必要性に着目し、成果を挙げてきた学校です。必修化された現在ではどの中学でもプログラミング的な考え方や姿勢を学ぶ教育や、プログラミング言語そのものの学習を行うことができます。
保護者としても、限られた情報からプログラミング教育の優劣をさぐるのは頭が痛いところでしょう。
ついつい、ロボット教材がたくさん置いてあるとか、仕事でも使われている言語が学べる……などに目を奪われがちかもしれません。でも、ちょっと待って!
プログラミング教育の目的は、論理的思考や、ものごとを体系的にとらえ、問題解決プロセスを構築していく考え方の獲得にあります。
そう考えると、その中学のプログラミング教育が「どのくらい発展的に思考する機会を与えてくれるか」そして「どれだけ自由にアイデアを広げていけるか」がもっとも大切なポイントとなってきます。
今すぐにお金が稼げるとか、仕事に活かせるとかいったポイントだけでなく「本当に子どもがのびのびと学べる環境かな?」と考えながら選んでくださいね。
中学入試にプログラミングが?
最近は、中学受験でプログラミングを導入するところが増えてきています。主に、ビジュアルプログラミングを使った問題や、プログラミング的思考力を問われるような問題が多いようです。もちろん、中学受験のためにはプログラミング以外の勉強も必要です。また、中にはプログラミングを入試で必要としない学校ももちろんあります。しかし中学校でプログラミングをお子さんに学んでもらいたいと思うのであれば、小学生のうちからプログラミングに基礎固めをしておく方がスムーズに学習を進めることができるでしょう。
高校でもプログラミング教育が必修化となり、プログラマーも今後不足していくという予測があります。プログラマーを職業としないにしても、ITについて知見が深いことは今後の社会を生き抜く中で必ず役に立つはずです。
私立中学でのプログラミング入試に関しては、以下の記事もご覧ください。
近年、AIの発達が進むにつれて、ITやプログラミングなしでは日々の生活が送れない世の中になりつつあります。この記事ではプログラミングを試験に採用している私立中学校を4つ紹介し、各学校に学校にどんな特徴があるの?どんな試験形態があるの?をまとめます。
2024/11/06 10:16
まとめ|受験勉強とプログラミング学習、高学年ではどちら優先?
私立中学の受験には、遅くとも小学5年生からの準備が必要と考える保護者は多いでしょう。一方でプログラミング学習に関しても、多くの小学校では5年生からプログラミング教育が始まります。
私立中学の受験とプログラミングの基礎固め、どちらか一つを選ぶか、もしくは両立をめざすか頭の痛い保護者の方もいるでしょう。
「この中学に入ったら、思う存分プログラミングできるから」と言って、いまは受験勉強に専念するのも一つの考え方。
でも一方で、プログラミング学習は「状況を見て、戦略を立て、順番に実現していく」受験勉強に不可欠な考え方を教えてくれるものでもあります。
プログラミング同様に、その正解は子どもの数だけあるかも知れませんね。
コエテコもどんどん情報を提供しきますので、ぜひ参考にしてください。