システムエンジニア(SE)の平均年収は?年齢別に解説

システムエンジニア(SE)の平均年収は?年齢別に解説
システム設計や開発をするエンジニアには、さまざまな専門分野があります。なかでも上流工程を担当する職種はシステムエンジニア(SE)と呼ばれ、クライアントへのヒアリングから、仕様書・設計書の作成、プロジェクトやチームの管理、テスト、運用・保守と仕事内容は多岐にわたります。

ここでは、システムエンジニア(SE)の仕事内容や必要なスキル、おすすめの資格、年収、キャリアパスなどについてご紹介します。

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システムエンジニア(SE)の年収は高い?仕事概要

職種名:システムエンジニア
平均年収:約572万円
概要:システムエンジニア(SE)は、クライアントへのヒアリングから、仕様書・設計書の作成、プロジェクトやチームの管理、テスト、運用・保守などを行います。
活かせる資格:「ITパスポート試験(IP)」「情報セキュリティマネジメント試験」「マイクロソフト テクノロジー アソシエイト(MTA)」など
参考:エンジニア年収

【年齢別】システムエンジニア(SE)の平均年収

まずはじめに、システムエンジニア(SE)の平均年収を年齢別にご紹介します。

20代のシステムエンジニア

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、システムエンジニアのうち20~24歳の平均年収は360.96万円、25~29歳で479.47万円となっています(2024年3月時点)。

システムエンジニアの年収はそれまでの経験や実績に左右されることが多く、経験がまだ浅い20代は年収レンジもやや低めと言えるでしょう。一方で、20代であってもスキルレベルが高ければ、現場で高く評価され年収も上がる傾向があります。
参考:システムエンジニア(基盤システム)職業詳細|jobtag

30代のシステムエンジニア

厚生労働省「jobtag」によると、システムエンジニアのうち30~34歳の平均年収は599.99万円、35~39歳で676.1万円となっています(2024年3月時点)。

システムエンジニア全体の平均年収が660.4万円であることを考えれば、30代で全体の平均年収を超えることになります。20代を経て30代になり、幅広い現場経験や深い業務知識、特化スキルなどを習得することで、システムエンジニアとしてのキャリアも成熟してくると言えるでしょう。
参考:システムエンジニア(基盤システム)職業詳細|jobtag

40代のシステムエンジニア

厚生労働省の「jobtag」によると、システムエンジニアのうち40~44歳の平均年収は710.98万円、45~49歳で726.97万円となっています(2024年3月時点)。

システムエンジニアとして、技術や現場スキルだけでなく、マネジメントスキルなどを習得することで、30代よりさらに高い年収を獲得することも見込めるでしょう。一方で、スキルや知識を身に付ける努力を怠ってしまえば、30代から年収がほぼ横ばい状態になる可能性もあり、特に40代の年収は二極化する傾向があります。
参考:システムエンジニア(基盤システム)職業詳細|jobtag

システムエンジニア(SE)が年収をあげるために必要なこと

システムエンジニア(SE)が年収をあげるためには、どのようなことが必要になるのでしょうか。ここでは、SEが年収を上げるために必要なことを見ていきましょう。

最先端のITスキルを身につける

2016年に公表された経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、「2030年には、最悪のシナリオで約79万人のIT人材が不足する」というショッキングな内容が注目されました。
参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省

調査の中では、「今後の市場成長のカギを握るIT人材」のスキルとして、先端IT技術を身に付けることが挙げられています。人工知能(AI)をはじめとした最先端のITスキルを有しているかどうかは、今後のシステムエンジニアの市場価値にも大きく影響を及ぼすことになりそうです。

「これまで」よりも「これから特に大きな影響を与える」とされている先端技術として、資料内で以下のようなものが紹介されています。


このほかにも、2023年から一気に普及した生成AIなど、システムエンジニアが学ぶべき最先端技術は数多くあります。これらを貪欲に収集し、自らの技術レベルにまで昇華できるよう努めることが、年収を上げるための近道となるでしょう。
参考:システムエンジニア転職エージェント・転職サイト

 資格を取得する

企業によっては、IT系の資格を取得することで資格手当などが加算されることがあります。難易度の高い資格を取得すれば、システムエンジニアとしての市場価値も高まるでしょう。

ITスキルの国家資格には、ITパスポートや基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などがあります。これらは経済産業省がスキルを証明する信用性の高い資格であり、持っていることで一定水準以上のITスキルを有していることをアピールできます。

また民間企業などがスキルを証明するベンダー資格にもさまざまな種類があります。証明できるスキルはプログラミングスキル、ソフトウェアスキルなどさまざまなので、実務レベルにより近い分野で専門性の高い資格を取得すると良いでしょう。
参考:プログラミング資格

 独立してフリーランスになる

システムエンジニアとしてある程度の実績を積んだ人であれば、独立してフリーランスになることで年収アップも可能になるでしょう。フリーランスエンジニアは間に会社を挟まないので、スキルや実績が年収に直結します。会社員からフリーランスに独立すれば、高いスキルを評価・期待されて、年収1000万円以上を狙うことも視野に入れられます。

一方で、フリーランスエンジニアは会社員のように福利厚生がなく、煩雑な健康保険や年金の手続き、経理などの事務処理をすべて自分で行う必要があります。また案件の条件交渉なども自分で行わなければならない点に注意が必要です。
参考:フリーランスになるには?

システムエンジニア(SE)の仕事内容

主に、企画から設計までのフェーズを「上流工程」といい、エンジニアの中でもシステムエンジニア(SE)が担当するのはこの部分です。ここでは、システムエンジニア(SE)の仕事内容について説明します。

特徴1.システムの設計

システムエンジニア(SE)の仕事は、まずクライアントの要望を分析して(要件分析)、もっとも効率的なシステムを作る方法を検討することです(要件定義)。システム設計は、基本設計と詳細設計の2つに分けられます。基本設計は、クライアントやシステム利用者の視点からシステムのアウトラインを決めることが目的で、外部設計・概要設計とも呼ばれています。詳細設計は、基本設計で定義した内容をもとに技術的に実現可能なレベルに具体化して仕様書を作成します。

特徴2.システムの開発

システム設計の工程で作成した仕様書をもとに、実際にプログラマーが開発言語を使ってプログラムを組んでいきます。その後は、完成したプログラミングに不具合がないかテストを実施して、不具合がなくなるまで修正・テストを繰り返します。クライアントに納品した後も不具合や追加の要望が出る可能性もあるため、その都度、対応して運用・サポートしていきます。

特徴3.小規模な開発ではプロジェクトマネージャーやプログラマーの役割も担う

システムエンジニア(SE)の仕事は、企画から設計までのフェーズである「上流工程」を担当すると説明しましたが、小規模な開発ではプロジェクトマネージャーやプログラマーの役割を担うこともあります。求められる現場によってはプロジェクトの管理と開発、両方を担うのはまさに「何でも屋」といっても過言ではないかもしれません。

システムエンジニア(SE)の雇用形態

システムエンジニアの雇用形態には、主に以下の種類があります。
  • 正社員
  • 派遣社員
  • パート・アルバイト
  • フリーランス
システムエンジニアはスキルを習得するのに時間のかかる職業であることから、企業が正社員と採用し、長期計画で育てていくパターンが多く、全体的に正社員の割合が高めです。ただ、近年ではコロナ渦の影響で在宅ワークを選ぶ人も増えていることからフリーランスを選ぶ人や、派遣社員、パート・アルバイトなどの非正規雇用を選ぶシステムエンジニアも増えています。
参考:エンジニア転職エージェントおすすめ

システムエンジニア(SE)とプログラマーの違い

プログラマーとはどう違う?

システムエンジニア(SE)と混同される職種に「プログラマー」があります。一見、似ている職種ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの役割と業務フローについて説明します。

システムエンジニア(SE)の役割と業務フロー

システムエンジニア(SE)の役割は、クライアントに「どのようなシステムを作りたいのか」をヒアリングして、要求に最適な仕様のシステム開発をするためにプロジェクト管理をすることです。業務フローは、クライアントへのヒアリングをして、仕様書・設計書の作成し、プロジェクトやチームの管理をしてシステムを開発し、テスト、運用・保守といった流れです。小規模な開発チームでは実際に手を動かしてプログラミングを組むこともあります。

プログラマーの役割と業務フロー

システムエンジニア(SE)がプロジェクト管理をするのに対して、プログラマーの仕事は、システムエンジニア(SE)が作成した仕様書をもとに言語を書いてプログラムを組み、さまざまなシステムやアプリを作ることです。ハウスメーカーで例えると、「お客様からヒアリングして家の間取りを作成する建築士と実際に家を建てる大工のような役割の違い」というとイメージすやすいでしょう。

システムエンジニア(SE)に必要なスキル

システムエンジニア(SE)は企画から設計までのフェーズを担当するにあたり、システム設計や開発の知識をはじめとしたさまざまな能力を要します。ここではシステムエンジニア(SE)に求められるスキルをご紹介します。

システム設計・開発に関わる全般的な知識

システムエンジニア(SE)は、クライアントが求めるものに対して具体的にどのような機能があればいいかを決める必要があります。その際には、実際にシステムに関わる全般的な知識がなければ、予算や人員、進捗管理などもできません。時には、自分自身がプログラムを組むこともあるため、システム開発に必要な言語も習得しておく必要がありますし、プログラマーに指示を出す場面ではそういった知識が役に立つ場面も多々出てくるでしょう。

プロジェクト管理能力

どんな仕事にも納期は付き物です。システム開発にも、クライアントが要望した期日までにシステムを開発することが求められます。大規模なシステム開発になればなるほど、予算や人員も増え複数のチームが同時進行でプロジェクトを進行することになるため、現場のエンジニアと進捗を確認しながらプロジェクト管理する能力が求められます。

コミュニケーションスキル

システムの開発プロジェクトを進めるためには、クライアントやプログラマーと対等に話し合うコミュニケーションスキルが必要です。システムエンジニア(SE)は、直接クライアントと話をして要望のすりあわせをしたり、実際にプログラムを組むチーム全体をまとめたりしています。プロジェクトが当初のスケジュール通り進めば問題ありませんが、時にはアクシデントが起きてしまう可能性もあります。そんな時に提案や指導をスムーズに行うことで、社内外の信頼度もアップするはずです。

システムエンジニア(SE)におすすめの資格

システムエンジニア(SE)に関連する資格の種類は初級・中級・上級者向けと数多くありますが、大きく分けると国家資格と民間資格の2つのカテゴリがあります。それぞれ、システムエンジニア(SE)におすすめの資格は、どのようなものがあるのか紹介していきましょう。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格は複数あります。なかでも、ITを利用活用するための共通的基礎知識を問われる「ITパスポート試験(IP)」やITの安全な利用活用を推進するための基本的知識・技能を問われる「情報セキュリティマネジメント試験」などは代表的な資格試験と言えるでしょう。大手企業でも取得を奨励しているケースがあるため、今後、キャリアチェンジを考えている人は自分の知識やスキルの証明として取得することをおすすめします。

出典:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「これまでの制度の試験区分一覧

民間企業が認定するベンダー資格

民間企業が認定するベンダー資格は、企業の製品やサービスに関する専門的な知識をが問われる試験が特徴です。例えば、マイクロソフト社が運営する資格は、WordやExcelのようなオフィスソフトの問題が問われる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」、基本OS・データベース・ソフトウェア開発などのITスキルを認定する「マイクロソフト テクノロジー アソシエイト(MTA)」など、なかにはSEではない一般の方でも知っている資格もあります。その他にはネットワーク関連のSE向けの資格ならシスコシステムズが運営が運営する「CCNA」、その上位資格「CCNP」など、運営会社や技術によってさまざまなベンター資格があるため、ご自身の興味関心に合うものにチャレンジしてみましょう。

システムエンジニア(SE)が年収を上げるためのキャリアパス

システエンジニア(SE)はキャリアを積むことで、プロジェクトマネージャー(PM)にキャリアアップすることも可能です。もちろん、技術を磨いてシステムエンジニア(SE)のスペシャリストとして働き続ける方もいらっしゃいますし、独立してさまざまなプロジェクトにフリーランスのシステムエンジニア(SE)として活躍する方法もあります。IT化が進む現代では、さまざまな企業で経験豊富なシステムエンジニア(SE)が求められているため、実務経験を積むことでご自身の希望に合わせた雇用条件や働き方も可能と言えるでしょう。

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