英語力が向上する人・しない人の特徴とは？おすすめ勉強法も

英語力が向上する人の特徴

以下は、英語力が向上する人の代表的な特徴3つです。

• 英語を学習する目的がはっきりしている
• 英語学習が習慣化している
• 自分の得意分野や苦手分野を把握している

では、それぞれについて詳しく解説していきます。

英語を学習する目的がはっきりしている

英語力が向上しやすい人は、学習を始める時点で英語学習の目的がはっきりしています。

「日常会話を英語で話せるようになりたい」「洋画を字幕なしで観たい」「ビジネスで昇進したい」など、自分が英語を使いたいシーンやレベルが明確であればあるほど良いでしょう。目標があることで英語学習のカギとなるモチベーションを維持しやすく、継続的に学習するきっかけになります。

英語学習が習慣化している

英語力を効率良く向上させるためには、英語学習を習慣化させることも重要です。習慣化は全てのステップの土台であると言っても過言ではありません。

例えば「まずは1日15分から」など、毎日無理なく取り組める学習量を決め、英語学習を日常生活の一部と考えます。仕事終わりや朝イチなど、決まった時間に決まった場所で勉強する癖をつけている人も多いようです。隙間時間を活用するだけでも、学習効果をコツコツと蓄積できるでしょう。

自分の得意分野や苦手分野を把握している

自分の得意分野や苦手分野を把握している人は、英語力が向上しやすいと言えます。

例えばリスニングやスピーキングが得意な場合、英語の音楽や映画を学習をシャドーイングするなど、自分の得意分野を把握しておくことで効果的な勉強法を見つけやすくなります。

逆に弱点を把握しておけば早めに苦手を克服できるので、英語学習がさらに楽しく感じられるでしょう。自分が抑えておくべき学習のポイントがわかると、英語力の向上に役立ちます。

英語力が向上しない人の特徴

英語力が向上しない人の特徴は以下の4つです。

• 自分に合った勉強法がわからない
• 短期間で学習を済ませようと思っている
• 学習ペースを他人と比べている
• 完璧な英語を話そうと思っている

以下では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

自分に合った勉強法がわからない

英語力が向上しない原因の一つに、自分に合った勉強法がわかっていないケースがあります。「とりあえず話題の参考書だけ買った」「オンライン英会話を申し込んだけど時間が無い」など、いくら人気の勉強法でも自分に合わなければ継続できません。

自分のレベルやスケジュール、環境や予算に合った勉強法を探すことで、継続率がグッと高まります。

短期間で学習を済ませようと思っている

なるべく短期間でラクに英語力を向上させようと考えている方の場合、上達する前に諦めてしまうことが多いようです。

通常、日常英会話レベルの英語を習得するには500～1,000時間が必要と言われており、さらに流暢に話せるようになるには3,000時間もの学習時間を要します。

しかし、「自分ならもっと早く習得できるはず」と学習を甘く見ていると、スキルアップに伸び悩んだ途端に挫折しやすくなってしまうのです。学習目標をモチベーションにしながら、コツコツと学習を積み重ねましょう。

学習ペースを他人と比べている

学習ペースを他人と比べてしまうと、焦りから英語学習がスムーズに進まなくなる場合があります。最近ではSNSやYouTubeなどで英語学習の様子を発信している人も多く、他人のペースに惑わされてしまう人も多いでしょう。

しかし、勉強法や学習スピードは人それぞれです。自分の学習ペースを崩さずに継続することが英語力向上の重要なポイントです。

完璧な英語を話そうと思っている

日本人の英語学習者に多い悩みが「英語を話すのが恥ずかしい」というもの。特に日常英会話を学ぼうと考えている場合、少しのミスを気にしていたら英語力アップのスピードが遅くなってしまいます。

あくまでも英語はコミュニケーション手段の一つとして考え、多少の間違いは気にしないように意識しましょう。オンライン英会話などを利用して、多国籍の方と英語で話す頻度を増やすのもおすすめです。

英語力を向上させるおすすめの勉強法5選

英語力が向上するおすすめの勉強法を紹介します。
参考：英語の勉強は何から始める？ 英会話初心者向けに勉強方法を徹底解説
自分に合った勉強法を見つけるヒントにしてみてくださいね。

例文を暗記する

例文をそのまま暗記してみましょう。できれば一般的に日常生活でよく使われる英文が好ましく、さらに自分が実際に毎日使えそうな文章を暗記するのがおすすめです。例えば会社員であればビジネスシーン、主婦であれば子育てのシーンで使える英文を覚えるのも良いでしょう。

はじめは音を暗記するだけでも良いですが、慣れてきたら単語の意味や文法を理解しておくのも重要なポイントです。文章をしっかり理解することで、さまざまなシーンで応用できます。

英語でひとりごとを言う、日記を書く

英語でひとりごとを言うように意識することで、英会話の瞬発力を鍛えられます。日記やSNSでアウトプットするのも効果的なので、自分が続けられそうな方法を選びます。

英語力を向上させるために、なるべく思考回路を「英語脳」にしたいと考えている方も多いでしょう。日本語から英語に変換するのではなく、英語で考える癖をつけるよう意識することが大切です。

ディクテーションを行う

聴いた英語を文章で書きとるディクテーションもおすすめの勉強法です。リスニング力が向上するのはもちろん、ライティングやスピーキングなどさまざまな英語力アップに繋がります。

音声の題材は、初心者の場合、興味のある映画や音楽、ドラマなどを利用するのがおすすめです。英語のスピーチ動画やビジネス関係の教材など、さまざまな題材にチャレンジしてみましょう。

オンライン英会話を利用する

オンライン英会話を利用して英会話の頻度を増やすことで、英語力が向上しやすくなります。オンライン英会話の講師はネイティブから日本人までさまざまで、人によって言い回しや抑揚が異なる場合があります。色々な英語に触れることで学びになるだけでなく、国内に居ながらいち早く英会話への抵抗感を無くせます。

講師の国籍や利用時間、頻度や予算から自分に合ったオンライン英会話サービスを見つけてみましょう。

アプリを利用する

英語学習アプリを利用すれば隙間時間に英語学習ができます。

ゲーム感覚で進められるアプリやAI搭載のアプリなどさまざまなサービスが展開されており、無料で利用できる範囲でも十分学びになります。毎日継続することで特典がもらえるなど、モチベーションを維持する仕組みがあるのもメリットの一つでしょう。

【年代別】英語力向上のための学習ポイント

英語力向上のために必要な学習ポイントを、年代別にご紹介します。

中学生

中学生の時期には、英語の基礎をしっかりと身につけましょう。中学生のうちから基礎を身につけておくことで、今後の英語力向上に良い影響を及ぼします。基礎を身につけるためには、毎日継続して勉強しすることが大切です。1日だけ集中的に学習しても記憶は定着しないため、1日のうち5分でもいいので毎日繰り返し勉強しましょう。

毎日学習を継続することで得られる理想は、中学校で習う単語や文法をすべて理解している状態です。わからない問題があれば、放置せずにわかるまで取り組みましょう。英語は積み上げ型の科目なので、わからない部分をそのままにしておくと、その後の単元もわからなくなる可能性があります。
参考：英語塾中学生
参考：オンライン英会話中学生

高校生

高校生のうちは、目的に合わせて学ぶことが大切でしょう。なぜならば、同じ高校英語の試験である定期テストと大学入試では、求められる知識や勉強方法がまったく異なるからです。

試験範囲があらかじめ決められている定期テストなら、試験範囲を重点的に学べばいいでしょう。普段英語の勉強をしていない人でも、試験期間だけ集中して勉強すれば、ある程度の点数が取れるかもしれません。

しかし、定期テストよりも膨大な量の知識が求められる大学入試では、付け焼刃の学習では望む成果は出せないでしょう。大学入試に合格するためには、小学校から高校までの10年でコツコツと積み上げてきた英語の知識を、フルに活かすことが重要です。大学の難易度によっては、応用能力も必要となります。大学により出題の傾向が異なるため、大学入試を視野に入れている人は、志望校の特性に合わせて勉強をしましょう。
参考：高校生向け英語塾
参考：高校生向けオンライン英会話

大学生

大学生が英語力を向上させたい場合、英語を使う環境に身を置くことが大切です。強制的に英語を話さなければいけない状況にすることで、実践的な経験を積むことができ、英語力を高められるでしょう。

英語を使う環境を求めている人は、英語スクールがおすすめです。英語スクールなら、サポートを受けながら実践的な経験を積めます。ネイティブの講師が在籍するスクールであれば、正しい発音も身につけられるでしょう。

もっと気軽に英語力を向上させたい人は、英会話カフェがおすすめ。スタッフやお客さん同士で英語を楽しめる英会話カフェならば、楽しみながら英語を学べます。

社会人

忙しい社会人が英語力を向上させたいのならば、隙間時間を活用することが重要です。仕事の休み時間や通勤時間など、少しの時間も勉強時間にすることで、学習習慣が身につき、少しずつ英語力が向上していきます。

年間250日出勤する人の場合、1日1時間通勤中に勉強すれば、年間で250時間勉強できる計算です。何事も継続してやれば積み重なるため、「隙間時間なんか」とあなどってはいけません。

仕事で忙しいからと言って勉強を後回しにしていると一向に英語力は向上しないので、隙間時間を見つけてコツコツ勉強しましょう。英語コーチングスクールは仕事や休日のペースに合わせてカリキュラムを組んでもらうことができるためおすすめです。
参考：社会人におすすめのオンライン英会話

英語力の向上するにはどのくらい学習取り組み時間が必要？

米国務省の付属機関であるThe Foreign Service Institute（FSI）によると、日本人が英語を習得するのに必要な学習時間は2,200時間だそうです。中学・高校の英語授業で約1,000時間は学習しているはずなので、高校を卒業した時点でほぼ半分ほどは取り組んでいることになります。

つまり、社会人から英語を習得したい場合は、2,200時間ー1,000時間の残り1,200時間を勉強すればいいわけです。中学・高校で英語を集中的に取り組んできた人は、もっと少ない時間で済むでしょう。
参考：東洋経済ONLINE「英語習得に必要な時間は約2200時間」

英語力を伸ばすために知っておきたいこと

英語力を伸ばしたいと思っている人向けに、知っておくべきことをご紹介します。あらかじめ知っておけば、効率よく英語力を伸ばせるでしょう。

失敗を恐れない

失敗を恐れず会話すれば、「英語で会話ができた」という成功体験が得られます。英語力を伸ばしたいのであれば、失敗を恐れてはいけません。

失敗を恐れる人の多くは、「失敗したら恥ずかしい」「伝わらなかったらいやだ」などと思っているでしょう。しかし、失敗を恐れていて英語を話すのを避けていたら、英語力は伸びないのです。

英語が伝わると自信やモチベーションアップにつながり、より学習が楽しくなります。英語力を伸ばしたい人は、ぜひ失敗を恐れずに会話してみましょう。

アウトプットの場を設ける

インプットだけの英語学習では、英語力向上には限界があります。英語力を伸ばしたいのなら、アウトプットの場を設けることが大切です。独学ではアウトプットはできないので、第三者のサポートを受けましょう。

アウトプットの場としておすすめなのは、英会話スクールや英会話カフェ、オンライン英会話などです。特にオンライン英会話は、忙しい人でも好きな時間に利用できます。

インプットだけでなくアウトプットも行えば、より英語力が伸びるでしょう。アウトプットすることでより勉強に対する意欲がわき、インプットが捗る効果も期待できます。
参考：英語を話せるようになりたい

自分に合った勉強法と学習ペースを見つけよう

「英語力が向上しない」と悩んでいる人の多くは、自分に合った勉強法でなかったり、学習ペースを確立していなかったりといった原因が見受けられます。

無理なく毎日続けられる学習量や時間帯、環境を確保して、継続しやすい勉強法を探ってみましょう！