特別な資格が必須というわけではなく、比較的未経験からでも目指しやすいため、グラフィックデザイナーになりたいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、一方で「グラフィックデザイナーになるのはやめとけ」「後悔する」という意見があるのも事実です。
後悔のない選択をするためにも、グラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由を知っておきたいですよね。そこで今回はグラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由について、詳しく解説していきます。
グラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーとは、雑誌の広告や商品のパッケージ、ポスター、看板など、広告や宣伝に関わるデザインを考え、形にする職業です。主に広告代理店や広告制作会社、デザイン事務所、出版社などが活躍の場です。さらに、自社ブランドの制作物を担当するインハウスデザイナーとして働く場合もあります。
混同しやすい「Webデザイナー」とは、デザインする対象が異なります。Webデザイナーは、Webサイトなどの使いやすさや見やすさを考慮したデザイン制作を行いますが、グラフィックデザイナーは主に印刷物のデザインを行います。
ただし、近年では企業の広告宣伝が紙媒体から企業サイトやSNS広告などのWeb広告へ移行してきている背景もあり、グラフィックデザイナーでもWeb関係の仕事を依頼されることが増えています。
グラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由
ここからは、グラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由を解説します。グラフィックデザイナーの職に就いた後に後悔しないためにも、理由を把握して自分に合っているかどうかの判断をしましょう。
給料が低いから
DODAの平均年収ランキング2023年版によると、グラフィックデザイナー/イラストレーターの平均年収は345万円です。全体の平均年収が414万円であるため、平均よりも給与水準が低めであると言えます。時代の流れとして紙媒体からデジタル媒体への移行が進んでいるため、制作予算が減少している企業も多くあります。制作予算が減少すれば企業の利益も縮小するため、働いている人の給与も上がらないのです。
このように業務量に比べて給与水準が低めであることが、グラフィックデザイナーはやめとけと言われる理由となっています。
残業や休日出勤が多いから
グラフィックデザイナーの仕事は、クライアントの要望を形にする必要があるため、時間がかかることも多くあります。納期を守るためには残業や休日出勤でカバーしなければいけないこともあるでしょう。たとえば自分が納得して納品しても、クライアントが納得できていなければ何回も修正が必要になることもあります。さらに、突発的な依頼やクライアント側の確認遅延など、自分だけではコントロールできない問題が発生し、残業になることも。
特に納期前になると、労働時間が長くなりがちでワークライフバランスを取りづらい点も、グラフィックデザイナーはやめとけと言われる要因の一つです。
常に勉強が必要だから
グラフィックデザイナーになるために特別な資格の取得は必要ありませんが、デザインの技術や取り巻く環境はどんどん進化しているため、常にスキルや知識の研鑽が必要です。グラフィックデザイナーとして活躍するためには、忙しい業務の中でも自発的に学ぶ意欲を持ち続け、新しい知識を取り入れることが必要です。
グラフィックデザイナーに向いている人の特徴
ここからは、グラフィックデザイナーに向いている人の特徴について確認していきます。グラフィックデザイナーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- 想像力がある
- 世の中の流行やトレンドに敏感である
- 粘り強く努力できる
- コミュニケーション能力がある
- 他者への共感力がある
グラフィックデザイナーには、デザインスキルに加えて「想像力」や「コミュニケーション能力」「粘り強さ」なども必要です。
机に向かってひたすら作業をするのではなく、クライアントの要望をヒアリングしたり制作物について説明したりするため、コミュニケーション能力も求められます。
さらに、良いアイデアを生むためには、世の中で起きていることへ関心を持ち、日々勉強することが必要です。
グラフィックデザイナーに向いていない人の特徴
ここからは、グラフィックデザイナーに向いていない人の特徴を解説します。グラフィックデザイナーに向いていない人の特徴は以下の通りです。
- 自分が作りたいものを作りたい
- こだわりが強すぎる
- 一人で黙々と仕事がしたい
- 長時間のデスクワークを避けたい
- 数字で評価されたい
グラフィックデザイナーは、クライアントの要望に沿ってデザインを制作する仕事のため、「自分が作りたいものを作りたい」「こだわりが強い」という人には、やりがいを感じられない可能性もあります。
さらにグラフィックデザイナーは、大勢の人と協力して一つの制作物を完成させることが多くあります。そのためコミュニケーション能力が低いと、良好な意見交換ができずにやりづらく感じてしまうかもしれません。
グラフィックデザイナーを目指せるおすすめのスクール4選
グラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由を把握しても、目指したいという人にはスクールに通う方法がおすすめです。スクールに通うことで効率的にスキルや知識を取得できるので、グラフィックデザイナーになりたい人はスクール受講も検討してみてください。そこでここからは、おすすめのグラフィックデザインスクールを紹介します。
Webデザインも学習したい方は、Webデザインスクールもおすすめです。
RaiseTech
RaiseTechが提供する『デザインコース』は、全16回のカリキュラムが組まれたコース。カリキュラムでは、「デザインとは?」という基礎中の基礎からWebデザインの方法、PhotoshopやIllustratoといったデザインツールなど、Webデザインに必要なスキル・知識を網羅的に学ぶことができます。
なお、RaiseTechでは、講師・メンター陣の採用にも力を入れており、月単価100万円前後など、実績を残している講師のみを採用しているとのこと。加えて全員が指導時にも現役で活躍しているそうです。
さらに『サポート期間無期限』『学習進捗チェックと週次ミーティング』『無期限コミュニティ』など、手厚い学習サポートも魅力の1つ。
RaiseTechであれば、挫折することなく、思い描くグラフィックデザイナーを目指せるのではないでしょうか。
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
デジタルハリウッドSTUDIO by LIGは、9万人以上のクリエイターを輩出する社会人向けプロ養成クリエイティブスクールであるデジタルハリウッドのカリキュラムを提供しているスクールです。現役クリエーターによるLIVE授業や、実践を通して学べるチャンスがある点が特徴で、未経験からでもグラフィックデザイナーを目指せます。
グラフィックデザイン講座では、基礎知識から広告デザイン、DTP、企画の立て方、Illustrator・Photoshopなどを使ったアウトプットまでの知識を4か月で身につけられるスケジュールが組まれています。
現役デザイナーから繰り返しフィードバックをもらい、現場で活かせる知識やスキルを学べます。
Winスクール
Winスクールは300以上の講座の中から、自分の目的やレベルに合わせて選べるスクールです。さらに受講スタイルも選択でき、少人数体制で学べる教室受講、オンライン個人レッスン、通学とオンライン併用のハイブリッドレッスンがあります。
これからデザイナーを目指す方におすすめの「グラフィックデザイナー」や、基礎から実践的な制作スキルまでマスターできる「Illustratorデザイナー」、デザイン制作実習で即戦力となるスキルを習得できる「グラフィックデザイナープロ」など、さまざまなコースが用意されているため、自分にピッタリの講座を見つけられるでしょう。
デジハリONLINE
デジハリONLINEは、デジタルハリウッドが20年培ってきたクリエイター養成ノウハウを活かしたオンラインスクールです。プロのクリエイターから学べるため、実践的な知識やスキルを習得できます。「いつでも」「どこでも」「何度でも」学習できる点が魅力で、何度でも繰り返し動画を視聴することで、初心者でも学んだ内容が定着しやすくなります。
グラフィックデザイン講座では、最短2か月から現場で活かせるデザインの考え方やスキルを総合的に学べるカリキュラムが組まれています。
eラーニング教材を用いてツールの基本的なスキルを自己学習したうえで、専用の教室でプロからの直接指導のもと応用課題に取り組むハイブリッド型の教育スタイルのため、忙しい社会人やWスクールの大学生でも時間を有効活用できます。
まとめ
グラフィックデザイナーの仕事は、自分の考えたデザインによって人の感情を動かし、行動を促せる大変やりがいのある仕事です。その一方で、納期に迫られて残業や休日出勤が多くなることや、忙しい中でも常にスキルのアップデートが必要なことなどから「グラフィックデザイナーはやめとけ」と言われることもあります。
後悔しない転職・就職をするためには、グラフィックデザイナーが「やめとけ」と言われる理由を理解しておくことは非常に重要です。大変な部分もしっかり理解したうえで、グラフィックデザイナーを目指す人はスクールに通って効率的にスキルや知識を習得する方法もおすすめですよ。