この記事では、未経験からプログラミングスキルを習得し、副業として稼いでいくためのロードマップをご紹介します。
未経験からプログラミング副業で稼ぐのは難しいと言われますが、多くはスキルと継続性の問題です。正しいロードマップを進むことで、副業プログラマーとして稼ぎ続けることも可能になるでしょう。
未経験からのプログラミング副業が難しい理由
求められるスキルが足りないから
プログラミングスキルは独学やプログラミングスクールで習得できますが、学習する内容によっては基礎レベルや座学レベルで終わってしまい、実務では通用しないという可能性があります。プログラミング副業とはいえプロとしての成果が期待されるため、プログラミング副業で求められるスキルは高いです。依頼するクライアントとしては、できるだけ即戦力となる人材を探していることが多く、未経験者にはハードルが高くなっているのです。
案件の競争率が高いから
学校教育においてもプログラミングが必修化されるなか、リスキリングのためにプログラミングスキルを習得しようと考える人は増加しています。スキル習得後に副業で稼ごうと考えるライバルがたくさんいるということです。このため、未経験者向けの副業案件は競争率が高くなっています。未経験者が多くのライバルのなかから選ばれることは難しく、プログラミング副業のハードルが高くなる要因となっているのです。
参考:プログラミング副業はやめとけ?
単価が低いから
プログラマーやエンジニアの収入は、スキルだけでなく経験や実績に比例します。さまざまな現場で幅広いスキルを経験している人は高収入を得られますが、スキルが低い人、経験が浅い人は単価が下がる傾向があるのです。未経験者がプログラミング副業を始めた場合、スキルは低く実績もほとんどないことから、単価は低くなります。せっかく案件を獲得しても大きな収入は得られず、また案件も安定しないことから、プログラミング副業は難しいと言われているのです。
本業との両立が難しい
副業とはいえ、プログラミングでお金を稼ぐためにはそれなりの時間と労力が必要です。本業が忙しい人の場合、プログラミング副業に割ける時間やエネルギーは下がってしまうため、両立が難しいと感じることもあるでしょう。集中してまとまった時間を要するため、本業やプライベートとうまく両立できないと悩む人は多く、これを理由に辞めてしまう人が少なくないのです。
プログラミング副業で稼ぐためのロードマップ
プログラミング副業の難しさをご紹介してきましたが、だからといってプログラミング副業が稼げないわけではありません。ここでは、プログラミング副業で無理なく稼ぐためのロードマップをご紹介します。需要の高いプログラミングスキルを習得する
稼げる副業プログラマーになるためには、需要の高いプログラミングスキルの習得が不可欠です。現在から将来的に需要の高いプログラミングスキルは何か、どの分野を目指していくべきかを考えて決定しましょう。最新のトレンドとしては、以下のようなプログラミング言語がおすすめです。
- Python:汎用言語でAI(人工知能)分野にも強い
- Java:汎用言語として業務系やアプリなど幅広く使われている
- JavaScript:Webやゲーム、アプリで需要が高い
- TypeScript:モダンな開発言語として近年人気
- C#/C++:3Dゲーム開発などで人気
- PHP:WebシステムやWordPressで需要が高い
プログラミングといっても、開発分野は業務・Web・AI・ゲームなどさまざま。どの分野で副業をしたいか、その分野で需要が高く案件の多い言語はどれかを見極めて決定することが大切です。
ポートフォリオを作成する
プログラミング未経験者には実績がないため、案件への応募にはポートフォリオが役立ちます。ポートフォリオとは、自身の作品集のようなもの。習得したプログラミングスキルを駆使して作品を作り、「自分はこんなものが作れます」ということをアピールするのです。完成度の高い商品レベルのポートフォリオを作成できれば、実務経験がなくても高いスキルが認められ、案件獲得に繋がるかもしれません。
まずは簡単な案件から取り組む
スキルが低く実績がないうちは、背伸びをするのは厳禁。クラウドソーシングサービスなどを活用し、「初心者歓迎」「実務経験不要」のような初心者向けの簡単な案件を探して応募してみましょう。HTMLとCSSを使ったコーディングなどの仕事がおすすめです。初めのうちの収入は低いものですが、実績が増えスキルが向上して行けば、単価の高い案件も獲得できるようになります。本業に無理のない範囲で取り組み、少しずつでも、着実に実績を積み重ねることが大切です。
実績が出来たら高単価案件にもチャレンジ
案件を積み重ねて実績が増えてきたら、少しずつ高単価案件にもチャレンジしていきましょう。新たに身に付けたスキルに応じてポートフォリオを充実させていくことで、さらに案件が獲得しやすくなります。一般的に実務経験が3年程度あれば、いわゆる高単価案件を獲得しやすくなると言われます。実務経験が1~2年は下積みの時期として、クライアントから信頼を獲得しつつ、スキルを高めていけるよう努力しましょう。
プログラミングスクールで案件紹介してもらうのも一つの方法
プログラミングスクールの中には、プログラミング副業を目指したコースを設けているところもあります。プログラミングスキル習得のために入会すれば、そのまま案件紹介もしてもらえるため、これから副業を始めようと考える未経験者におすすめです。プログラミングの基礎的な学習や演習はもちろん、営業のやり方や契約方法などを学べたり、案件獲得のためのサポートを受けられるサービスを提供しているところもあります。
プログラミング副業におすすめプログラミングスクール5選
ここでは、プログラミング副業を目指す方におすすめのプログラミングスクールをご紹介します。COACHTECH
COACHTECHは、完全未経験から充実したサポートによって現場レベルのスキルを身に付け、即戦力のフリーランスエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。カリキュラムの後半に実際の開発案件に挑戦できる実践学習タームが用意されており、要件定義から納品までの案件開発の一連の流れを経験できます。現場レベルのスキル習得によって、エンジニアに必要な「自走力」と「自己解決力」を身に付けられるでしょう。
キャリアサポートとして、ポートフォリオの添削やクラウドソーシングの自己紹介添削などを受けられます。副業としてキャリアをスタートさせるための最初の「開発実績」が保証される案件紹介を受けられるので、利用してみるとよいでしょう。
忍者CODE
忍者CODEは、未経験から稼げるクリエイターを目指す人におすすめのプログラミングスクールです。基礎知識の学習から実践的なカリキュラムまで幅広い学習内容を採用しており、経験豊富なメンターが直接指導や個別キャリア相談によって徹底的にサポートしてくれます。
副業・案件獲得保証プランとして、「Web制作コース」「Webデザインコース」「動画編集コース」が提供されています。受講後の1か月以内に実案件が獲得できるプランとなっており、無期限サポートが付いているので、実案件を通して学ぶことも可能です。
テックアイエス
未経験から自立できるほどのスキルを身につけたいのであれば、テックアイエスがおすすめ。自立とスキルを徹底サポートしているプログラミングスクールなので、その場しのぎの解決方法ではなく、問題解決に求められる根本的な考え方と解決方法を学べます。受講中にチーム開発に携わることで、カリキュラムを学ぶだけでは得られない実践的な開発スキルも習得することが可能です。
副業収入を得たい方向けに「副業コース」が用意されており、「月5万円の継続k的な案件受注」が目標に設定されています。コースで学べる内容は、プログラミングに関することだけでなく、案件の受注から納品までを一人で行える知識・スキルです。
キャリアサポートでは、案件受注に欠かせないポートフォリオ指導や副業案件の受注支援などのサポートを受けられます。
LINEヤフーテックアカデミー
LINEヤフーテックアカデミーは、未経験からでもスキル・実績が身につくプログラミングスクール。「Yahoo! JAPAN」と「LINE」を展開するLINEヤフー株式会社が運営するスクールで、実践的かつ未経験からでも学びやすいカリキュラムが提供されています。LINEヤフーの現役社員による講演動画や解説動画も視聴でき、業界のリアルな情報まで得ることが可能です。
現役のエンジニアが専属パートナーとなって最後まで伴走してくれるのもおすすめポイントの一つ。学習のアドバイスはもちろん、スケジュールの立て方や進捗の相談などもできるため、未経験者でも効率良く学習を進められるでしょう。24時間いつでも質問し放題で、週2回のメンタリングでは直接質問・相談することもできます。
RaiseTech
RaiseTechは、最速で「稼げる」エンジニアになるための実践的なスキルを習得できるプログラミングスクールです。エンジニアとして需要の高いAWSやJava、Pythonなどさまざまなスキルを習得でき、開発の現場で求められるさまざまな技術、知識や考え方をリアルタイムの授業から学べます。受講期間が終了しても半永久的にサポートを受けられるので、プログラミング副業で困ったことがあればすぐに相談できるのが魅力。案件獲得のための営業手法、書類添削などのサポートも受けられるので、困ったことがあれば相談してみましょう。
未経験からプログラミング副業を始める際の注意点
最後に、未経験からプログラミング副業を始める際の注意点についても見ておきましょう。本業やプライベートを圧迫しないよう配慮する
副業として仕事をしているのに予想以上に忙しくなってしまい、それが本業やプライベートの時間を圧迫してしまっては元も子もありません。副業は副業として割り切り、うまく両立させられるよう配慮することが大切です。
稼ぐことは簡単ではない
プログラミング副業で稼ぐのは、言葉で言うほど簡単なものではありません。クライアントから信頼を得られるよう努め、日常的に情報収集を行ったり、新しい分野を勉強するなどの努力を重ねることが必要です。短期間で簡単に身に付くようなスキルは、将来的にAIに代替される可能性があります。生成AIによって簡単なプログラミングを自動生成できるようになりつつある昨今、低スキルのプログラマーの仕事は無くなってしまうかもしれないのです。
AIに仕事を奪われないためには、仕様書やクライアントのニーズを的確にくみ取る能力やコミュニケーション能力など、AIには出来ないようなプログラミング以外のスキルも磨いていく必要があります。
とにかく継続することが大切
未経験からプログラミング副業を始めた場合、初めはなかなか案件を獲得できないかもしれません。また、頑張って案件を獲得しても、単価がとても低かったり、こちらの提示した条件に合致しないものもあるでしょう。しかし、将来プログラマーとしてのキャリアを見据えるなら、とにかく継続することが大切です。スキルを磨きながら働き続けなければ、単価も経験値も上がりません。
伸び悩んで立ち止まることもあるかもしれませんが、そんなときは、たとえば勉強会やセミナーに参加してみたり、加入しているコミュニティで相談するなど、外部の力も借りながら乗り切りましょう。
参考:プログラミング初心者向け勉強法