マーケティングに資格はいらない？検定取得は意味ないのか解説

マーケティング職へ就くのに資格はいらない？意味ない？

結論、マーケティング職になるために取らなければいけない資格はありません。税理士や弁護士といった士業は資格がなければそもそも仕事ができませんが、マーケティング職にはそのような必須資格は現状設定されていないからです。

とはいえ、マーケティングに関係する資格がないかと言われたら決してそんなことはなく、民間資格を中心に多数用意されています。取得までの道のりでマーケティングのスキルを身につけたり、分からなかった知識をおさらいしたりすることもできるため、受験することが全く無意味ということはないでしょう。自分のスキル等をよく鑑み必要に応じて挑戦する、といった形で問題ないかと思います。
参考：Webマーケティングは未経験から厳しい？

マーティングに関係する資格一覧

ここでは参考として、マーケティングに関係する資格の中でも有名かつ取得する価値の高いものを3つご紹介します。どうしても何かアピール材料を用意しておきたいという場合には、これらの受験を検討してみましょう。
参考：Webマーケティング資格

マーケティング検定

マーケティング検定は、公益社団法人日本マーケティング協会が主催する試験です。数あるマーケティング資格の中でも長い歴史があり、内閣府にも認定されているほど。企業はもちろん大学などでも幅広く活用されています。

レベルに合わせて3級・2級・1級の3階級が用意されており、マーケティングの基礎知識〜実務に即した応用的な課題解決能力まで幅広く身につけることが可能です。

関連サイト：公益社団法人日本マーケティング協会｜マーケティング検定

Googleアナリティクス個人認定資格（GAIQ）

Googleのデータ分析ツール「Googleアナリティクス」の習熟度を測る資格が「Googleアナリティクス個人認定資格（GAIQ）」です。Google公認の資格であることからしっかりアピール使える一方で、その受験料は無料。Googleアカウントさえあれば、誰でもすぐに挑戦することができます。公式から学習教材も無料提供されているので、対策もバッチリ。

合格後12か月間しか有効期間がなく、1年ごとに受け直さなければいけない点は一つデメリットと言えるでしょう。それでも、無料でマーケティングスキルの習得と証明を図れるという点では、非常に有用な資格です。
参考：GA4の資格

Google広告認定資格（旧Google AdWords認定資格）

マーケティング職では広告を扱うことも多いため、Google広告の知識・技能を認定する「Google広告認定資格」にも挑戦する価値があります。先のGAIQと同じようにGoogle公認の資格であり、マーケティング会社の新人研修などで用いられることもある資格です。もちろん受験料は無料。

合格するとGoogle公式プラットフォーム「Google Partners」上にバッチを記載できたり、名前入りの認定資格証明書を発行できたりと、実力アピールにももってこい。有効期間は1年ですが、腕試しという意味でも挑戦しておくといいかもしれません。

関連サイト：Google広告ヘルプ｜Google 広告の認定資格について

ウェブ解析士

ウェブ解析士とは、ウェブサイトのデータを収集・分析し、マーケティング戦略の立案や改善提案を行える知識やスキルを証明する資格です。
一般社団法人ウェブ解析士協会（WACA）が提供しており、資格勉強を通じて基礎から応用までのマーケティングに関する知識を体系的に学べるでしょう。

なお、資格取得のためには、公式テキストを用いた学習と認定試験の合格が必要です。認定講座を受講する場合は33,000円、受講しない場合は22,000円の費用がかかります。
ウェブ解析士の資格を持つことで、デジタルマーケティングの専門知識を対外的に証明できるようになり、企業内での評価や転職活動において有利になるでしょう。
参考：ウェブ解析士はいらない？

データ解析士

データ解析士とは、統計学や多変量解析の知識を活用してデータを分析し、ビジネスの意思決定を支援するための資格です。なお、資格は、内閣府移行認可一般財団法人実務教育研究所が提供する「多変量解析実務講座」を修了し、認定試験に合格することで取得できます。

統計の基礎知識を持つ人を対象としており、受講期間は約4ヶ月、最長で8ヶ月間の学習が必要です。簡単に取得できる資格ではありませんが、本資格を取得することで、データサイエンティストやデータアナリストとしてのキャリアを築くための基礎を固められるでしょう。

関連サイト：内閣府移行認可一般社団法人実務教育研究所の通信講座 | 多変量解析実務講座

マーケティングの資格を取得するメリット

「マーケティングに資格はいらない」という声がまことしやかに囁かれていますが、資格に挑戦することに全く意味がないわけではありません。資格取得による主なメリットは以下の通り。

• 就職や転職に有利
• 案件獲得がしやすくなる
• 社内での評価が上がる　etc…

必須資格のないマーケティング業界ですが、やはり資格を持っていると持っていないとでは、評価に差が生まれてくることもあります。「最低限のスキルを身につけている」「資格取得に向けて継続的に学習できる」と判断されることで、就職や転職がスムーズに進みやすくなるでしょう。個人で働く人であれば、案件獲得において効果を発揮するはず。

そのほか、入社希望の企業が推奨している資格を取得することで、社内評価向上・給与UP等も期待できます。学習する余裕があるのであれば、資格取得に挑戦して損はないでしょう。

マーケティングの資格を取得するべき人の特徴

ここでは、マーケティングの資格を取得するべき人の特徴を紹介します。

未経験からマーケティングの転職を考える人

未経験からマーケティング職に転職を考える人は、まず資格取得を目指しましょう。

その理由として資格取得に向けて勉強することでマーケティングの基礎知識や専門用語など、業務に携わるにあたって必要最低限の知識を習得できます。また、業界動向の理解も深まるでしょう。他にも専門知識の習得や業界動向の把握は、転職活動において大きなアドバンテージになることも期待できます。

特に、実務経験がない人の場合、資格は自身のマーケティングに対する理解度や学習意欲を示す客観的な証明にもなります。まずは取得難易度の低い資格から取得を目指してみましょう。
参考：転職支援充実のWebマーケティングスクール

マーケターとしてスキルアップを考える人

既にマーケティング職に就いている人でも、更なるスキルアップやキャリアアップを目指し資格取得に挑戦する人もいます。特に、デジタルマーケティングやデータ分析など、専門性の高い分野における資格は、専門知識への理解をより深められるでしょう。また知識が深まることで業務の効率化や成果の最大化に直結することも期待できます。

さらに、資格を取得することで社内外での評価が高まり、昇進や昇給のチャンスが増える可能性も高まるでしょう。

マーケティング部門への異動が決まった人

社内でマーケティング部門への異動が決まった人は、資格取得によってスムーズに業務に取り組めるようになります。特に、マーケティングの基礎知識や戦略立案、分析手法などを網羅する資格は、異動後の業務遂行に役立つことが期待できるでしょう。

まずは、Google広告認定資格など難易度の低い資格取得を目指しましょう。また、業務に携わりながらマーケティング検定やGoogleアナリティクス個人認定資格（GAIQ）といった、やや取得難易度の高い資格取得にも挑戦してみてください。
資格取得は自己成長の証明ともなり、部門内での信頼獲得にもつながるでしょう。

マーケティング職に重要なのは資格よりも実績

マーケティングスキルの基礎を習得できたり、企業からの評価が上がったりと、資格取得は確かに意味のあるものではあります。しかし、マーケティング職で活躍するのであれば実績の方がずっと重要。いくら知識を身につけたとしても、それが現場で活かせるとは限らないからです。

最低限のスキルだけ学習したら、後は早々に就職・転職へと動き出し、実務経験の蓄積に注力することをおすすめします。昨今は未経験OKの求人もゼロではないので、まずは業界に入って実践で学んでいきましょう。資格取得は、入社後のスキルアップに使う形でも問題ありません。
参考：未経験からWebマーケターになるには？

マーケティング未経験者が資格取得よりも必要な行動

続いて マーケティング未経験者が資格取得よりも必要な行動を紹介します。
次に紹介する行動を試してみることで、転職活動が優位になることもあるでしょう。

実際にSNSやブログなどを自ら運営する

実際にSNSやブログなどを自ら運営してみるのも1つです。
机上の勉強よりも実際に運営に携わることで、感覚的にマーケティングに関するノウハウを吸収できるでしょう。

SNSやブログは、無料でアカウントを作れるサービスが多々あります。そのため実践練習には最適。運営を通じて閲覧数の増加やクリック率の向上など、様々なノウハウを身に付けられます。
思い立ったその日から開始できるため、資格取得の勉強と平行しながら取り組んでみるのも良いでしょう。

学んだことを生かして簡単な仕事から挑戦する

続いて個人のSNS運営から学んだことを活かし、簡単な実務案件に挑戦してみましょう。
小さな仕事でも実務経験や案件請け負いの経験を持つだけで、転職活動もグッと有利になるものです。

最初は、難易度が低く、比較的容易に案件を獲得できる作業系の副業から始めてみましょう。現場の案件に携わることでマーケティング業務の本質が見えてくるでしょう。案件獲得が軌道に乗れば、さらにマーケティング要素を含んだ案件の獲得を目指してみてください。
参考：Webマーケティング副業

マーケティングスクールに通う

資格取得の前にマーケティングスクールに通うのも、取り組んでおきたいこととして挙げられます。

マーケティングスクールは、マーケティングに関する知識を体系的かつ網羅的に習得できます。資格取得も知識を体得する手段としては有効ですが、実務経験に欠けます。その点、マーケティングスクールの場合は、実際のクライアントワークに取り組めるスクールも多く実務を通じてスキルアップを図れるでしょう。

また現役のWebマーケターから指南を受けられるため、自分が働くイメージを描きやすくなるといった利点もあります。

マーケティング資格の勉強も可能なおすすめスクール3選

マーケティング資格を学べびたいのであれば、マーケティングスクールに通うのがおすすめです。効率よく学べるのはもちろん、在籍中にマーケティングの実績を積むこともできます。

ワナビーアカデミー

出典：ワナビーアカデミー

ワナビーアカデミーは、在籍中に実績が積めるWebマーケティングスクールです。実際のクライアントワークを3.5ヵ月担当することで、案件獲得や就職・転職に役立てることができ、自信も身につけられます。

就職支援保証サービスを提供しており、希望者全員に業界専門エージェントを紹介。グループ会社の専門エージェントやマーケティング特化のエージェントと提携しているため、希望の職種を見つけやすいでしょう。副業希望者は、15,000円の案件を獲得できる保証制度を利用できます。

無制限のチャットサポートやマンツーマン補講受け放題サービスも魅力。Webマーケティング未経験者でも、理解できるまで制限なしに質問したり補講を受けたりできます。

デジプロ

出典：デジプロ

未経験からWebマーケターに転職したいと考えている方は、デジプロがおすすめです。実務研修・転職支援が充実しており、未経験からのWebマーケター転職を成功に導いています。

WEB広告運用に特化したカリキュラムが採用されており、2ヶ月の実戦形式の講義では、仕事に直結するスキルを学ぶことが可能。現場で即戦力になれるスキルを身につけられます。

Webマーケティング職に特化した人材エージェントや転職支援サービスを提携しており、転職サポートも充実しているのが特徴です。他の転職サイトでは掲載されていない未経験歓迎求人を多数紹介してもらえるでしょう。

元大手広告代理店の採用責任者をはじめとする転職カウンセラーから、個別サポートを受けられるのも魅力の一つです。悩みが疑問があっても、すぐに解消できます。

マケキャンby DMM.com

出典：マケキャンby DMM.com

マケキャンby DMM.comとは、オンライン通販やコンテンツ配信サービスなどで有名なDMM.comが運営するWebマーケティングスクールです。最短でWebマーケターを目指す方は転職コース、実践的なWebマーケティング戦略や実務を身につけたい方は学習コースが向いています。

マケキャンby DMM.comの大きな特徴は、講師全員が現役Webマーケターとして活躍していること。現役のWebマーケターからマンツーマン指導を受けることで、短期間でも効率的にスキル・知識を身につけることが可能です。採用通過率1％のテストをクリアした優秀な講師陣ばかりなので、質の高い指導を受けられるでしょう。

転職サポートも充実しており、自己分析や書類・面接対策などのサービスを受けられます。成績優秀者には、面接確約の特別オファーを受けられる特典も。一般的な転職活動にはない独自の選考フローで転職活動を行えます。

資格を取得してマーケティングでキャリアアップを目指そう

当記事では「マーケティング職に資格はいらないの？」と疑問を感じている人に向けて、資格の必要性や取得するメリット、主なマーケティング関連資格についてまで、詳細に解説してきました。

マーケティング職に就くための必須資格はありませんが、取得することにより少なからずメリットがあることは間違いありません。基礎知識の習得や就職・転職のための実績作りを行いたいのであれば、積極的に挑戦してみて損はないでしょう。

ただし、マーケティング業界では資格よりも実績の方が遥かに重要になります。資格取得にあまり時間を費やしすぎずに、未経験・経験少なめOKの求人を狙って、できるだけ早めに実務経験を積んでいけるといいですね。