そこでこの記事では「プログラマーの将来性は本当に低いのか?」という問題に焦点を当て、将来性のある高需要プログラマーになるためのポイントについてまとめました。AIがあらゆる仕事を脅かしている中、どのような方法で生き残っていくべきかを掘り下げて解説していきます。
プログラマーは将来性ないって本当?AIに仕事を取られる?
近年、AIが多くの分野で活用されていることもあり「今後プログラマーの仕事はなくなるのではないか」と懸念している人もきっと少なくないはず。確かに一部の単純なコーディング作業はAIによって自動化される可能性がありますが、複雑なシステム設計・問題解決に向けた考え方等、応用的な分野に関してはまだまだ人間の力が求められています。IT技術は年々その重要度を増している一方で、実際に扱える人は足りていないのが実情です。経済産業省の調査でも「プログラマーを含むIT人材は2030年までに約80万人規模で不足する」と言われています。
これらのことから「プログラマーは将来性が低い」という声を過度に心配する必要はないでしょう。技術の進化に併せてより高度なスキルを身につけていくことができれば、今後も長きにわたって活躍していけるはず。
特に将来性が高いプログラマーの職種
ここでは、特に将来性が高いプログラマーの職種について詳しく見ていきましょう。Webプログラマー
Webプログラマーは、インターネットを介して利用されるサービスやシステムを開発する職種です。フロントエンドからバックエンドまで幅広い技術を駆使し、WebサイトやWebアプリケーション、オンラインストアなど、ユーザーがブラウザを通じてアクセスするすべてのデジタルプラットフォームを構築・維持し、ユーザーエクスペリエンスの向上やビジネスの効率化を図るという役割を担っています。
eコマースの拡大やデジタル化の進展、さらにはクラウドコンピューティングやAI技術の進化に伴い、Webプログラマーの需要は急速に増加しています。IT業界がますます進化し続けるなかで、新たな技術やサービスが次々と生まれていることから、Webプログラマーの需要は今後さらに高まっていくことでしょう。
ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、コンピュータゲームの開発を担当する技術者であり、ゲームのルールや仕様をプログラミング言語を用いて実装する職種です。キャラクターの動き、物理演算、AIの動作など、ゲーム内のあらゆる要素をプログラミングによって制御することで、ゲームデザイナーらと協力してゲームの世界を現実化し、ユーザーに没入感のある体験を提供します。近年、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)技術やディープラーニングを用いたゲーム開発が急速に進んでおり、ゲームプログラマーの役割はますます重要視されています。ゲームプログラマーを目指すのであれば、プログラミングスキルに加え、革新的なアイデアと高度な技術を組み合わせ、魅力的なゲームを創り出す創造力が求められるでしょう。
プログラマーの寿命は何歳まで?
プログラミングは専門的な知識を要求される難易度の高い仕事ですが、実際に「寿命」と呼べる具体的な年齢は存在しません。学習能力やプログラミングスピードの低下などを理由に「35歳定年説」が唱えられていたこともあったものの、現在では35歳を過ぎて働くプログラマー・エンジニアも珍しくない状況です。経済産業省のIT人材に関する調査結果を見ても、確かに30代後半から右肩下がりの傾向にある一方で、40代・50代でも現役で活躍している人は決して少なくないことが分かっています。2020年には40〜44歳の割合が最も高くなったとのこと。
技術の進歩が早い業界であるため、継続的に学ぶ意欲は当然重要になりますが、確かなスキルと実績さえあればむしろ長寿命な職種と言えるかもしれません。昨今は会社に属さないフリーランスという働き方が一般的になってきていることも追い風。フリーランスには会社員のような定年すらないため、理論上は体力の続く限り活動することができます。
将来性のある高需要プログラマーになるために重要なポイント4選
プログラマーの将来性が低くないことはここまで説明してきた通りですが、時代の変化に伴って求められるスキルも変わってきているため、うかうかしていると周囲に出し抜かれてしまう可能性は大いにあります。ここでは、今後も仕事が途切れない優秀なプログラマーになるために意識しておきたいポイントをまとめました。参考:プログラマーになるには
- AIを活用する側になる
- 需要の高い複数言語を習得する
- プログラミング以外のスキルと掛け合わせる
- 資格を取得する
AIを活用する側になる
さまざまなAI技術が登場してくる中で、AIをコントロールする能力を身につけることは非常に重要です。「仕事を取って代わられる」とつい敵対してしまいがちなAIですが、上手に使いこなすことでプロジェクトの効率化や新しいアイデアの実現も可能になります。プログラマーとしての価値を高めるためにも、AIを活用する側に回る必要があるでしょう。需要の高い複数言語を習得する
さまざまなプロジェクトに対応出来るプログラマーになるためにも、一つの言語だけでなく複数言語の習得に努めることも大切です。プログラミング言語にも数百種類以上ありますが、それぞれで需要は異なります。AIや機械学習といった先端技術が活発化している現代においては、PythonやR言語、C++なども注目されているところ。需要の高い言語を複数マスターしておくことで、キャリアの選択肢を広げることができるでしょう。プログラミングスクールでの学習をおすすめします。
プログラミング以外のスキルと掛け合わせる
プログラミングスキルに+αで何らかのスキルを身につけることができると、より幅広い分野での活躍が期待できるようになります。どんなスキルが相乗効果を発揮するか分かりませんので、挑戦できそうなものには積極的に手を伸ばしていくのがおすすめです。例えば、プロジェクト管理やコミュニケーション能力といったマネジメント系のスキルは、チーム開発の多いIT業界においては重宝されます。ほかにもWebデザインやマーケティングといった技術的なスキルを掛け合わせることで、より上流の仕事を任せてもらえることもあるでしょう。
資格を取得する
資格は、専門知識やスキルを客観的に証明する手段であり、転職やキャリアアップの際に大いに役立つものです。特にプログラマーの世界では、資格を持っていることが信頼性や専門性をアピールする強力な武器となります。また、資格試験の勉強を通じて最新の技術やトレンドを学ぶことで、実務においても即戦力として活躍できるようになるでしょう。
プログラマーになるためにおすすめのスクール3選
ここでは、プログラマーになるためにおすすめのプログラミングスクールについてご紹介します。COACHTECH
COACHTECHは、未経験からプロの即戦力フリーランスエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールです。未経験からでも実践的なスキルを習得できる独自カリキュラムと手厚い学習サポートが提供されており、将来性のあるプログラマになるための大切な一歩を踏み出せるでしょう。開発現場に近いプロジェクトベースの学習を通じて、プログラミングの基礎から高度な技術まで幅広く学習できるのが魅力。現場での問題解決力やクライアントとのコミュニケーション能力を養うための実践的なトレーニングによって、卒業後すぐにフリーランスとして活躍できるスキルセットを身につけられます。
卒業後のテストに合格すればCOACHTECH Proに加入でき、案件保証を受けられるのも嬉しいポイントです。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは、未経験から短期集中でエンジニア転職を目指す人におすすめのプログラミングスクールです。転職成功率98.8%という驚異的な実績を誇り、学習サポートには現役エンジニアのメンター、転職サポートにはキャリアアドバイザー、モチベーション管理にはメンタリング担当者がそれぞれ関わることで、初心者が挫折しにくい環境を提供しています。現役エンジニアの79%が「未経験者が挫折しにくい」と評価する、未経験者に特化した学習カリキュラムが強みです。高いスキルを持つメンター陣のもとで実践的なスキルを習得でき、学習補助ツール「AI質問アプリ」も活用することで24時間いつでも疑問点を解消できます。
テックアイエス
テックアイエスは、マンツーマン指導によってプロのエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールです。転職成功率は98%を誇り、累計指導実績は55000名以上。コースは「長期PROスキルコース」「短期スキルコース」「副業コース」などが用意されており、受講生の目的や学習期間に応じて自由に選ぶことができます。現役Webエンジニアの講師から現場で必要なスキルを直接学べるので、受講生が学習中につまずいた際には、5分以内に現役Webエンジニアの講師と画面を共有しながら問題を解決できます。さらにチーム開発などのカリキュラムを通じて、実践的な開発スキルも習得可能。実際の開発現場に近い経験を積むことによって、即戦力としての力を身につけることができます。
テックアイエスはコミュニティを重視しており、「イベントの開催」「チーム開発」「卒業生コミュニティ(テックアイエス・ラボ)」など、様々な制度を採用しています。卒業後に受講生同士の繋がりを深められるのも、テックアイエスの大きな魅力と言えるでしょう。
将来性のあるプログラマーになるためにおすすめの資格
ここでは、将来性のあるプログラマーになるためにおすすめの資格についても見ておきましょう。応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」の一つです。基本情報技術者試験の上位に位置付けられており、ITエンジニアとしての基礎知識だけでなく、技術や戦略立案、マネジメント、経営に至るまでの幅広い知識と応用力が身に付きます。試験では、システムの設計・開発、運用に関する知識を評価するほか、戦略立案やプロジェクト管理のスキルも求められます。合格率は20%前後となっており、難易度はやや高めの試験ですが、合格できればシステム開発やIT基盤構築などの局面で高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
参考:応用情報技術者試験|IPA
ITパスポート
ITパスポート試験は、応用情報技術者試験と同じくIPAが実施する国家試験であり、ITに関する基礎知識を問う内容となっています。情報技術、経営戦略、マネジメントなどの基本的な知識を網羅していることから、IT業界に限らず幅広い業種で役立ち、IT初心者や非技術者の入門的な資格として位置づけられています。合格率は約50.3%と比較的高く、基礎的な内容が中心となっているため、多くの人が取得を目指しやすい資格です。IT化が進んだ現代社会に羽ばたくために、社会人として必要な基礎的IT能力を証明できるでしょう。
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、日本Oracle社が公式に運営するOracle Databaseのスキルと知識を証明する民間資格です。データベース管理の専門家としての高いスキルレベルを証明でき、企業からの評価が高まります。ORACLE MASTERのグレードはBronze、Silver、Gold、Platinumの4つに分かれており、難易度はBronzeが最も低く、Platinumが最も高くなります。合格できれば、データベースの設計・運用・管理に必要な高度な技術を証明でき、キャリアアップや転職の際に大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、試験勉強を通じて最新のデータベース技術を学ぶことで即戦力として活躍するための基盤を築くことができます。
プログラマーはこれから20年後・30年後どうなる?
IT業界は変化の激しい世界であるため、この先20年・30年と長期的な将来性を心配している方も少なくないかと思います。結論として、今後さらに高度なスキルが求められるようにはなれど、IT人材もといプログラマーの需要が簡単になくなることは考えづらいでしょう。先述した通り、少なくとも2030年まではIT人材が不足するというデータが出ており、むしろ供給が追い付いていない状態だからです。Googleトレンドで「プログラマー」のここ20年の検索需要を確認しても、浮き沈みはあれど常に安定した人気度を示していることが分かっています。
時代の変化に応じたスキルのアップデートは当然不可欠ですが、今後も多くの現場で必要とされる職種であることはまず間違いないでしょう。
まとめ
当記事では、AIの登場により各所で懸念されているプログラマーの将来性について、公的機関の具体的なデータ等を用いつつ詳細に解説してきました。「本当に将来性は低いの?」「この先20年後どうなる?」等々気になることも多い職種ですが、AI・IT技術の進歩において過渡期真っただ中である今、あまり深く考え過ぎても仕方のないことではあります。少なくとも今後数年はまだまだIT人材が不足する予想ですので、これからプログラマーを志しても何ら問題はないでしょう。
もちろん、ChatGPTをはじめとするAIの台頭により、初歩的なスキル程度では取って代わられてしまう可能性があることも確かです。常に新たな知識を吸収することを怠らず、AIと上手く共存していくことができれば、今後も持続的に活躍できる高需要プログラマーになれるのではないでしょうか。