動画編集の仕事はきつい？しんどい理由や対策を徹底解説

動画編集の仕事を「きつい」「しんどい」と感じる理由

動画編集の仕事を「きつい」「しんどい」と感じるのは、収入の不安定さや余裕のない働き方が主な原因です。

動画編集の仕事がつらくなる理由についてご紹介します。

案件の受注が安定しない

いままで継続でもらえていた仕事が突然打ち切りになったときや、案件ゼロなのに営業しても全然案件が獲得できないときは、まさしくお先真っ暗状態。「こんなんじゃ生活していけないよ…」「これからどうすればいいんだ…」とネガティブ思考に陥ってしまい、こんなきつい思いをするなら動画編集をやめてしまいたいと感じてしまう人も多数いるようです。

最近美味しい動画編集の案件ないや。
飯食えない。死んじゃう。

引用元URL：https://twitter.com/wakuseiosushi/status/1593079986726244352

仕事受注したくてクラウドワークスとランサーズで応募してるけどさっぱり受注できない
低単価でもいいから一万/月くらい、稼げんと動画編集引退することになってしまいそうだ

引用元URL：https://twitter.com/murapapafire/status/1480504415115448322

会社員と違い固定給が担保されていないフリーの動画編集者は、案件を手に入れないことには収入を得ることができません。「案件ゼロ」の状態では生活が危ぶまれてしまうことを考えると、精神的ダメージの大きさも容易に想像できるでしょう。

参考：フリーランスを目指せる動画編集スクール

常に納期に追われる

案件がないとつらいのは当然ですが、あればあったで納期に追われ疲弊してしまうのがフリー動画編集者の性とも言えます。経験の浅いうちは、効率的に編集する方法・自分なりのうまいやり方等も定まっていないため、一つの動画をつくるのに何時間・何日とかかってしまうこともあるでしょう。

動画編集しんどい。めっちゃ時間かかる。しかも無駄な素材ばっかり多くて肝心なシーンとか残したい景色が全然撮れてない。仕事でもないのに費やす労力とメンタルの消耗が半端ない。ほんまユーチューバーのみなさん凄いわ。マジで尊敬する。

引用元URL：https://twitter.com/m_baja/status/1600142085243670528

また、初心者によくある失敗として「仕事がないと不安だから多数の案件を同時受注してしまう」というものがあります。結果キャパオーバーを起こしてしまい、最悪の場合徹夜での編集作業を余儀なくされてしまうことも。

【昨日やったこと】
・案件の動画編集

初案件をいただき、ほぼ徹夜の状態で仕上げました…
初めてのことばかりで、予想以上に時間がかかってしまった
やはり実践は自分一人で完結するポートフォリオづくりとは違うなと実感しました

引用元URL：https://twitter.com/kiku_swi/status/1600700663037833216

こういったことの積み重ねから「会社員として働いていた方が楽だった…」「こんな思いをするために動画編集者になったわけじゃないのに…」と、動画編集につらさを感じてしまうようです。

身につけるべき知識やスキルが多すぎる

趣味レベルで動画編集を楽しんでいた時はよかったものの、いざ仕事で使えるスキルを身につけていこうとすると、そのレベルの高さに「きつい」と感じてしまうことも多い様子。動画編集に参入すること自体は簡単ですが、考えなければいけないこと・覚えるべきことがとにかく多いです。以下はその一例。

• 専用の動画編集ソフトの扱い方
• 目を惹く魅力的な編集方法
• トレンドの意識　etc…

動画編集…無限に覚えることがある…す、すごい…がんばるぞ…

引用元URL：https://twitter.com/773urara/status/1594401864074006528

動画編集、難しい……
5分くらいの動画編集するのに何時間かかるやら……

引用元URL：https://twitter.com/shio1010/status/1600132348653150210

市販の書籍やほかの人の動画を見て見様見真似でやってはみても、当然一朝一夕にはいきません。思うような動画が作れず、当然案件も受注できない…といった状態が続くと、動画編集はつらいものだと感じてしまうのも無理はないでしょう。

頑張っても稼げない

動画コンテンツの需要が高まり、動画編集市場に参入する初心者や副業希望者が増えてきました。動画編集者は供給過多となっており、市場全体の相場が下がっているのが実情です。
 
たとえ受注に成功しても、案件の単価が低ければ数をこなさないと稼げません。思うように収入が上がらず、「きつい」「しんどい」と言いたくなる状況になります。
 
特に未経験の動画編集者は、「0→1」を生み出すのが困難です。稼げない状況から抜け出せず、つらく感じてしまいます。

身体的な負担が大きすぎる

動画編集はパソコンと向き合いながらの仕事となります。目の疲労は著しく、視力の低下・肩こり・頭痛などに悩む動画編集者は少なくありません。また長時間の座り作業は、腰や背中にかかる負担が大きくなります。多くの動画編集者にとって、腰痛も大きな悩みの1つです。
 
身体的な疲労や負担は、動画編集作業の質を低下させます。納期の不安やストレスが体の不調として現れるケースもあり、肉体的・精神的に「きつい」「つらい」「しんどい」と感じる動画編集者もいます。

クライアントとのやり取りで疲弊する

動画編集の仕事は、クライアントのニーズに沿って行わなければなりません。クライアントとうまく信頼関係を築けない場合、「つらい」「きつい」と感じる場面が多くなります。
 
例えばクライアントの期待値をうまく調整できなかった場合、納品した成果物に満足してもらうことは困難です。細かい修正を何度も要求され、精神的に疲弊することがあります。
 
またクライアントによっては、無茶な条件やタイトな納期を要求してくるかもしれません。うまく交わせず感情的な衝突が発生すると、仕事以外の面で大きなダメージを受けてしまいます。 


参考：フリーランスを目指せる動画編集スクール

きつい動画編集の仕事を続ける理由・メリット

動画編集で稼ぐのは決して簡単なことではないですが、価値ある仕事のためすぐ諦めてしまうのは非常にもったいないことです。ここでは、きつくても動画編集を続けるべき理由をまとめました。

動画編集の需要は右肩上がりで高まり続けているから

コロナにより在宅需要が増えたり、YouTuberの認知度上昇でYouTube利用者が増えたりと、今動画市場は成長を続けている真っ最中です。サイバーエージェントが公表した動画広告市場の推移と今後の予想を見ても、2023年には約1.3倍、2025年には約2倍と、今後も右肩上がりに需要が拡大していくことはほぼ間違いないでしょう。

当然、動画業界の盛り上がりに伴って、動画編集スキルを持つ人の需要も増加していくことが容易に想像できます。今踏ん張って動画編集者としてのキャリアを確立させておけば、少なくとも今後数年〜十数年の間は動画編集者で問題なく食べていけるはず。

現在の日本でこれだけ成長している産業は数少ないでしょう。今後5Gが普及すれば、さらに動画を見る人・活用する人が増えていきます。この波に乗れるのであれば、ぜひ乗っておきたいところ。

働き方の選択肢が広がるから

動画編集は、最低でも「パソコン」「動画編集ソフト」の2つがあれば仕事が完結できる、非常に手軽な仕事です。つまり動画編集スキルを身につければ、これまで当たり前だった「成人から定年まで会社員を全うする」といった働き方を必ずしも選択する必要がなくなるということ。

人によっては、出勤して会社で1日勤めるという毎日に不満・疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

• 在宅で働いて家族との時間も大切にしたい
• 自分の好きなところで好きなように仕事をしたい

上記のような「会社員では到底成しえない生活」を送ることも、動画編集スキルがあれば可能になります。もちろんスキルを活かして動画編集業界に就職・転職してもOKなので、とにかく選択肢が豊富。

現状の働き方に満足できていない人は、まずは副業からでも動画編集のスキルを身につけておくと、将来自分のキャリアを見つめなおす際の足掛かりになるはず。
参考：動画編集副業の始め方！初心者向けの案件獲得方法も解説

正しい学び方をすれば習得困難なスキルではないから

「動画編集はスキル習得が大変だからきつい」とは言われるものの、正しい学び方をすれば決して習得不可能な技術ではありません。書籍やネットの情報から動画編集独学で身につけるというやり方はありますが、その結果行き詰ってしまって動画編集をあきらめてしまうくらいなら、最初からプロに頼る方がいいでしょう。

昨今の動画市場の高まりから、優秀な動画編集スクールも数多く展開されてきています。中には「パソコンすら触ったことのない完全未経験者を、半年〜1年で動画編集者に育て上げる」といったものも。

受講料はかかってしまうものの「正しい手法を最短で学べる」「不明点は講師に即質問して解決できる」「案件獲得や就・転職に向けたサポートを受けられる」といった数多のメリットを考えると、本気で動画編集を手に付けたい人にとってこれ以上ない選択肢と言えます。

動画編集を「きつい」「しんどい」と感じやすい人の特徴

ここでは、動画編集をきつい・しんどい・つらいと感じやすい人の特徴3選を解説します。

地道な作業が苦手な人

動画編集の基礎ともいえるカットやテロップ入れは、とても地道な作業です。10分の動画を制作するためには、3時間半～4時間ほどかかることが一般的です。未経験の場合は、10分の動画制作に10時間ほど費やすこともあるでしょう。

カットやテロップ入れを毎日行っていると、単調な仕事に思えるかもしれません。そのため、地味な作業を淡々と継続できる人が動画編集に向いているといえます。

仕事を丁寧に出来ない人

動画編集者は、丁寧な仕事をしてくれる人が好まれます。動画編集における「丁寧な仕事」とは、カット編集技法がこだわっていたり細部までテロップが入っていたりするなどが挙げられます。エフェクトやワイプ加工などの高度な技術も取り入れた動画なら、クライアントから高い評価を得ることもあるでしょう。

そのため、仕事を丁寧に出来ない人は動画編集者に向いていないといえます。今後、動画編集者を目指したいと考えるなら、1本1本の動画を丁寧に制作するよう心がけたいですね。

コミュニケーションを取りたくない人

クライアントワークを行う場合は、コミュニケーションを取ることは業務の1つとなります。クライアントの意向に沿った動画を制作するためにも、動画編集者には丁寧にヒアリングする能力も求められます。

そのため、「コミュニケーションを取ることが苦手だから動画編集者になりたい」と考えている人には向いていないでしょう。撮影や企画からすべてを自身で行うなら黙々と作業できるかもしれませんが、クライアントワークではコミュニケーション能力は必要不可欠なスキルです。

おすすめの動画編集スクール3選

「動画編集がきつい」と感じる場合は、スクールで動画編集の基礎的な方法を教わることがおすすめです。ここでは、おすすめの動画編集スクールを紹介します。

ムークリ

出典：ムークリ
少人数制の授業で、実務レベルのスキルが身に付けやすいのはムークリです。カリキュラムではAdobe After Effectsを重点的に学び、ハイレベルな映像を制作できるようになるのがメリット。

現役クリエイターが講師を務めるため、動画編集ソフトの扱いでわからない箇所はその場で質問できます。副業やフリーランスに特化していることから、卒業後にスムーズに案件を取得したい人に向いています。受講期間は4ヵ月間で、授業料は374,000円（税込）です。

DMM WEBCAMP

出典：DMM WEBCAMP
動画編集の学習に挫折した経験がある方におすすめなのは、DMM WEBCAMPです。Adobe Premiere Proの初歩的な扱い方からオリジナル動画の制作まで、幅広い動画編集の内容を学習できるカリキュラムとなっています。

学習サポートも手厚く、疑問点はチャットサポートで現役エンジニアにいつでも質問可能です。適性が合わない場合は、気軽にメンターを変更することもできます。なお、8週間プランの受講料は、224,800円（税込）となっています。

デジハク

出典：デジハク
オンライン学習でプロの動画編集者を目指せるスキルが習得できるのは、デジハクです。受講生の9割が動画編集未経験者だから、初心者でも気軽に受講しやすいスクールだといえるでしょう。

デジハクでは専用学習システムを使用し、300項目以上の動画教材を閲覧することが可能です。サポート終了後も、講座カリキュラムは無制限で学習できるのも嬉しいポイント。動画編集ソフトのほかにも、グリーンバック合成編集やモーショングラフィックスなど高度な動画編集方法も学べるスクールです。

初心者にもおすすめの動画編集ソフト

動画編集ソフトと一口に言っても、難易度や操作性はソフトごとに異なります。
初めて動画編集に取り組む人は、次に紹介するソフトから使い始めてみましょう。

• Adobe Premiere Pro    
• final cut pro    
• Filmora

なお動画編集ソフトを選ぶ際は、下記3つを基準にしてみてください。

• 自分の取り組みたい動画編集にマッチしているか
• 請け負うクライアントの動画編集に対応しているか
• たくさんのユーザーがいるか

これらの選び方を軸に自分にマッチする動画編集ソフトを選びましょう。

動画編集の仕事を「きつい」「しんどい」と思ったときの対処法

将来性が高く、続ける価値のある仕事だとわかっていても、やはり日々案件をこなす中で「動画編集きつい…」「別の仕事の方が合っているかも…」とくじけそうになってしまうこともきっとあるはず。そんなマイナス感情をできる限り払拭させ、少しでも前を向いて取り組むための対処法を3つご紹介します。

自分に合った働き方に変える

動画編集の仕事をきつい・やめたいと感じた時は、自分に合った働き方に変えるのも1つの方法です。
一口に動画編集の仕事と言っても、次の通り様々な働き方があります。

• 会社員
• 契約社員
• 嘱託社員
• パート・アルバイト
• 派遣社員
• フリーランス　など

さらに動画編集1本で働くか副業として取り組むかによっても、きつい・やめたいと感じる度合いは異なるでしょう。動画編集の仕事をきつい・やめたいと感じる一方で業務に楽しさを感じている人は、働き方を変えることで悩みを解消できるかもしれません。

自分に合った動画編集ソフトを使う

今使っている動画編集ソフトが、自分のスキルや請け負っている案件にマッチしていないために「きつい」と感じてしまっているケースもあります。
動画編集ソフトを変えるだけで、これまでの悩みが嘘のように解消されたり、負担が軽減されることもあります。

作業の際に非効率性や使いこなせていないと感じる場合は、別の動画編集ソフトを試してみるのも良いでしょう。
今まで使用していた動画編集ソフトよりも高度な編集ができたり、効率的に作業を進められるかもしれません。

スクールを活用して編集スキル・案件獲得術を身につける

「スキルの習得が大変…」という悩みを最短で解決する方法は、やはり「動画編集スクールで一から体系的に学ぶこと」。動画編集者として仕事を獲得し、食べていくために必須の知識だけをギュッと凝縮して学ぶことができるため、時間の無駄がありません。

さらに昨今の動画編集スクールの中には、受講後の案件獲得についてアドバイスしてくれたり、就・転職に向けて求人を紹介してくれたりといった手厚いサポートが付帯しているところも。動画編集スクールを活用することで、正しい知識が最短で身につくだけでなく、案件獲得にも困ることなくそのまま一人の動画編集者として活動を始めていけるのです。

なお動画編集者に限らず、フリーランスは往々にして一人で悩みがちなので「困ったときにいつでもプロに相談できる」という点だけでもスクールを活用する価値がありますよ。

自分の作業を俯瞰してみて、効率化を検討する

「編集作業に時間がかかる…」といった点につらさ・きつさを感じている人は、普段自分がどんな方法・どんな手順で動画編集してみるか、一度俯瞰してみることをおすすめします。基本的な動画編集の流れは以下の通り。

• 素材(動画)の取り込み
• 動画トリミング
• トランジション
• テロップ挿入
• BGM挿入　etc…

数をこなしていくとそれが当たり前のようになっていきますが、客観的に見てみると「この作業いるかな？」「このソフトを使った方がいいかも」といった改善策が次々思い浮かんでくることもあります。
同じ方法を繰り返して「編集が終わらない…」と嘆く前に、効率化できるところはないかを自分に問いかけてみると、作業時間短縮につながっていくかもしれません。

実績を積んで動画編集ディレクターにステップアップする

「作業時間を短縮しても案件が多すぎて回らない…！」という状態まで来たら「動画編集者」から「動画編集ディレクター」への移行を考えてもいい時期に来ています。

動画ディレクターになれば、一人で作業するよりも多くの案件を回せるようになり、動画編集者として活動するよりもさらに多くの金額を稼いでいけるでしょう。また人を引っ張る「ディレクション能力」を持っている人はそう多くないため、ディレクターを経験しておくと市場でも高く評価されるように。仕事に困ることも少なくなっていくはずです。

もちろん、複数の動画編集者を取りまとめるのは簡単なことではありません。動画の編集作業自体は他のメンバーに任せるとしても、以下のような業務が別途発生します。

• マニュアルの作成
• 十分なスキルをもつ動画編集者の獲得
• 動画編集者の教育
• 納品された動画の不備修正　etc...

そのほか、リーダーとして認められるだけの高い編集スキルや優れた実績を獲得しておくことも重要です。動画編集者として活動しているうちから、いずれ動画編集ディレクターとしてのキャリアを歩み始めることを意識して、ディレクターに必要なスキル・心構え等を調べ身につけておくといいでしょう。
参考：Webディレクターになるには

未経験から動画編集の仕事を獲得するためには？

未経験から動画編集の仕事を獲得するためには、動画編集スクールに通うことがおすすめです。動画編集スクールでは、基礎的な動画の作成方法から案件獲得法までを丁寧に指導してもらえることがメリット。案件保証がある動画編集スクールもあります。

動画編集スクールでは、具体的に以下のような内容が学べます。

• カット
• テロップ入れ
• 効果音やBGMの挿入
• アニメーション制作
• サムネイル制作
• カラーグレーディング

カリキュラムを受講すれば、動画編集が一通りできるようになるスキルを身に付けられます。ただし、動画編集スクールによって扱う動画編集ソフトは異なります。入会を決定する前に、どの動画編集ソフトのスキルを習得したいかを明らかにしておくようにしたいですね。
参考：未経験から動画クリエイターになるには

動画編集の仕事はきついのかまとめ

動画編集の仕事は簡単なことではなく、場合によってはやめたくなるほどきついと感じてしまうこともあります。しかし動画編集業界は今もなお右肩上がりで成長を続けており、働きがいのある業界です。「きつい」「つらい」と諦めるのではなく、きつさやつらさを乗り越える方法を探しましょう。

例えば知識や案件の習得には動画編集スクールを活用したり、キャパオーバーに関してはディレクターへのステップアップを検討したりして、つらさやきつさと上手に向き合ってみてください。