小学生のプログラミング学習には「Python」がおすすめって本当?学びのメリットや方法を紹介

小学生のプログラミング学習には「Python」がおすすめって本当?学びのメリットや方法を紹介
Python(パイソン)とは、オランダ出身のプログラマー・グイド・ヴァンロッサムが生みだしたプログラミング言語です。「構文がシンプル」「誰が書いても同じようなコードになりやすい」「ライブラリが充実している」などの理由から、プログラミング初学者にも学びやすいといわれています。

この記事では、Pythonの特徴やメリット、小学生のPython学習についてご紹介します。

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Pythonとはどんなプログラミング言語?    

Pythonは、AI開発やデータサイエンスの分野で多く活用されているプログラミング言語です。企業がAIやビッグデータの活用を進める昨今、Pythonの人気はさらに高まっていくと見られています。

Pythonの特徴について見ていきましょう。

Pythonとは?プログラミング言語の用途を初心者向けに解説

Pythonとは、日本だけではなく海外でも人気のある言語です。 Pythonはコードがシンプルで学びやすいためプログラミング初心者にもオススメで、近年では子どもの習い事として選ばれることも増えています。

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文法がシンプルで理解しやすい

他のプログラミング言語と比較すると、Pythonの構文はシンプルです。1行の中に多量の情報を入れられるため、短い文章でコンピューターに命令を出せます。Pythonの「書きやすい」「読みやすい」という性質に魅力を感じて、学習対象に選択する初学者も少なくありません。

プログラミング言語の検索数をランキング化して発表する「TIOBE Index」の発表によると、2023年7月の人気プログラミング言語ランキングでは、Pythonが1位となっています。

充実したライブラリを持つ

ライブラリとは、プログラミングを行う際に利用できる、汎用性の高い関数やクラスソースコードをまとめたものです。

ライブラリを利用すれば似たようなコードを書く手間が省け、開発のスピードが上がります。実用的なソースコードを見ることが学びにもつながるため、ライブラリが充実しているということは、初学者にとって大きなメリットです。

Pythonは豊富なライブラリを持ちますが、とりわけAI開発や機械学習の分野が充実しているといわれます。AIやビッグデータの活用に注目が集まる昨今、Pythonの価値はますます高まっているといえるでしょう。

動作確認が簡単

「インプリンタ言語である」ということも、Pythonが習得しやすいといわれる理由の1つです。

プログラミング言語には「コンパイラ言語」と「インプリンタ言語」の2種類があります。

コンパイラ言語とはソースコードを書いた後コンピューターが理解できるよう、機械語のプログラムに変換(コンパイル)が必要な言語です。プログラムの実行までに手間と時間がかかるため、どのカ所がトラブルの原因なのかを突き止めるのが難しいといわれます。

これに対し、インプリンタ言語であるPythonは、プログラムを実行するとソースコードがそのまま読み込まれる仕組みです。プログラムの動作確認やエラー確認が容易なため、画面を確認しながらプログラムを組めます。

プログラミング初学者には、JavaやC言語といったコンパイラ言語と比較すると、Pythonの方が扱いやすいでしょう。

汎用性が高い

PythonはAI開発やデータサイエンス分野で注目を集めていますが、Webサイトを作ったりExcelを自動化したりといったことも可能です。

さまざまな領域で活用できるのも、Pythonの魅力の1つといえます。

小学生でもPythonを学べる?いつ頃から学習すべき?

Pythonはプログラミング言語の中ではシンプルで分かりやすく、比較的扱いやすいといわれています。とはいえパソコンに不慣れな子どもがPythonを習得することはできるのでしょうか?

タイピングスキルは必須

Pythonを学ぶ上で、タイピングスキルは必須です。タイピングが全くできない子どもは、タイピングから身に付ける必要があります。

Pythonはテキストプログラミングであるため、1文字間違えただけでもプログラムは動作しません。タイピングスキルが未熟だと、1文を書くのに時間がかかったり、エラーが多発したりする恐れがあります。これは、子どものプログラミング学習のモチベーションを維持する上で大きなデメリットです。

Pythonを学びつつタイピングも……というのは、ハードルが高すぎます。スムーズなPython学習のためには、まずタイピングスキルの習得を目指すのがおすすめです。

小学校高学年からの学習がおすすめ

Pythonがプログラミング初学者向きとはいえ、プログラミング知識ゼロの小学生が簡単に習得できるものではありません。わけも分からずPythonに取り組ませると、プログラミングが嫌になったり苦手意識を持ったりする可能性があります。

近年小学生向けのPython学習サービスが登場して話題となりましたが、対象は小学5・6年生くらいからです。小学生からPythonを学ぶなら、「一定レベル以上の理解力が備わった、高学年になってから」を目安とするのが望ましいでしょう。

Pythonを学ぶ土台作りに!まずはビジュアルプログラミングがおすすめ

「幼少期からパソコンに触れており、パソコンに慣れている」「Python学習のフォローを適切に行える大人がいる」などのケースをのぞき、子どもがいきなりテキストプログラミングを学ぶのはおすめできません。

Pythonで本格的なプログラミング学習を始める前に、ビジュアルプログラミングでプログラミングの楽しさ・可能性を体感してもらいましょう。

ビジュアルプログラミングとは、コードを書かずにコンピューターに命令するプログラミングです。プログラミングはブロックを組み合わせるだけでよく、キーボードに不慣れな子どもでも操作に迷うことはありません。

子どものプログラミング学習で重視すべきは、「楽しい」「自分でもできる」と思わせることです。Pythonで本格的なプログラミングに取り組むのは、ビジュアルプログラミングでプログラミングのカンを身に付けてからでも十分間に合います。

Pythonを学べるおすすめのプログラミングスクール    

「子どもにPythonを習得させたい」というご家庭は、Pythonを学べるプログラミングスクールを利用するのがおすすめです。

プログラミングスクールなら、家庭での習得が難しいPython学習をプロがしっかりとフォローしてくれます。ほとんどのスクールはビジュアルプログラミングから始めるため、子どものやる気を引き出しながら高度なテキストプログラミングに移行することが可能です。

Pythonコースを備えた、おすすめのプログラミングスクールをご紹介します。

F@IT Kids Club(ファイトキッズクラブ) オンライン校   

出典:F@IT Kids Club(ファイトキッズクラブ) オンライン校
コンピューター分野における日本のトップメーカー・富士通が運営するプログラミングスクールです。子どもの効率的な学習を目指して開発されたF@IT Kids Club独自の教材を使い、デジタル社会に必要なプログラミングスキルの獲得を目指します。

スクールでの授業は、子どもたちが教材や動画を見て自分で学びを進めていくスタイルです。指導にはIT知識や人材育成経験が豊富な講師が当たり、子どものペースに合わせた指導・フォローを行います。子どもはトライ&エラーを繰り返しながら、プログラミングに必要な思考力・スキルを獲得することが可能です。

Pythonを学びたい子どもには、「テキストプログラミングコース」が用意されています。対象は小学5年生から中学生で、ビジュアルプログラミングの学習経験を持つことが必須です。

対象外の学年だったりプログラミングの基礎に不安があったりする場合は、ビジュアルプログラミングコースから学習をスタートしましょう。
コース名 テキスト プログラミングコース
対象年齢 小学5年生から中学生
入会金 要問い合わせ
授業料 要問い合わせ
授業時間 90分
授業回数 月2回(隔週日曜日 午後)
F@IT Kids Club(ファイトキッズクラブ) オンライン校はこちら

Schole    

出典:Schole
ツールやゲームなどの開発を通してプログラミングの楽しさを学べる、子ども向けオンラインプログラミングスクールです。

講師は東京大学・大学院の理系を卒業したエンジニアが務めており、プログラミングに役立つ実践的な知識を効率的に学べます。プログラミング学習と勉強との両立についても相談できるため、プログラミング学習の進め方に悩みを持つ家庭には特におすすめです。

授業スタイルは、生徒1人に講師1人のマンツーマン式が採用されています。大勢の前では萎縮してしまう子ども・自分から質問や疑問を投げ掛けるのが苦手な子どもも、不安なく学べるでしょう。

スクールにはPythonを学べるテキストプログラミングコースもありますが、対象はパソコンの基礎を持つ子どもです。英語やタイピングに不安がある場合は、パソコンの基礎から学習を始めることとなります。

実際のところ、ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの間には大きな壁があります。Scholeは子ども一人ひとりに寄り添った指導で、ビジュアルプログラミングからテキストプログラミングへのスムーズな移行を目指しています。
対象年齢 小学3年生から高校2年生
入会金 無料
授業料 28,000円(税込)
授業時間 60分
授業回数 月4回(週1回)
Scholeはこちら

まとめ    

Pythonは、AIやデータサイエンス分野での開発に多用されているプログラミング言語です。Pythonコースを備えているプログラミングスクールは増えており、家庭でも本格的なプログラミング学習を進められます。

ただし子どものプログラミング学習で重要なのは、プログラミングのカンを身に付けること・プログラミングを楽しむことです。子どもがテキストプログラミングのレベルに達していないと思われるうちは、無理にPythonを学ばせる必要はありません。

Pythonの学習を目指すにしても、まずは楽しさ重視のビジュアルプログラミングからスタートしてはいかがでしょうか。

小学生のPythonの学習の有効性については、こちらの記事で詳しく紹介しています。Python学習について悩んでいるご家庭は、ぜひチェックしてみてください。

「ScratchよりPythonをやれ」は正しいか | 阿部和広先生インタビュー

小学校でのプログラミング教材として定着しつつあるScratch。日本語版の翻訳者であり、Eテレ『Why!? プログラミング』監修者でもある阿部先生を取材し、Scratchやプログラミング教育に関する疑問や批判をぶつけました。

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  • 質問 良質な子ども向けプログラミングスクールを選ぶには、どのような点に注意すればよいですか?

    答え 良質な教室を見抜く際のポイントは、①教室のカリキュラムの質 ②先生に「遊びを学びへ導く力量」があるか ③保護者の方の納得感 の3つです。カリキュラムの質を見抜くのは難しいですが、教室全体を見渡して「ただ遊んでいるだけに見える」「子どもが夢中で取り組んでいない」と感じたのなら、注意が必要です。たとえば同じゲーム作りのカリキュラムでも、サンプルゲームで遊んで終わらせるか、その子の興味をじょうずに「乱数」や「関数」といった学びに結びつけられるのかは、先生の能力次第。体験教室で少しでもプラスの雰囲気を感じたなら、よりくわしい話を聞くなどして、保護者の方の納得感を大切にしてください。

  • 質問 子ども向けプログラミングスクールにはどのような種類がありますか?

    答え 大きく分けて、①ロボット系 ②ビジュアルプログラミング系 ③クリエイター系 ④パソコン教室系 の4種類があります。ロボット系は、大会出場をめざす教室が多く、お子さまのモチベーションを保ちやすいメリットがあります。一方教材費が高額で、入会費だけで数万円になることも。ビジュアルプログラミング系は、小さなお子さまでもゲーム感覚で学べますが、初級以降のカリキュラムが用意されていない教室も。クリエイター系はカリキュラムの自由度が高いぶん、お子さまの得意をのびのびと伸ばしたいご家庭におすすめです。パソコン教室系は、4種の中でも料金が安いのが特徴です。それぞれにメリットとデメリットがあると理解しましょう。

  • 質問 子ども向けプログラミングスクールはなぜこんなに高いのですか?

    答え たとえば英会話やそろばん教室は、先生1人にたいして数十名の生徒がつくのが一般的な光景です。この場合運営側は、先生の人件費を大人数の生徒からの月謝で相殺できるため、運営コストを安く抑えられ、月謝も安く設定できます。しかしプログラミング教室は、お子さま一人ひとりの感性を発揮させてクリエイティビティを磨くことを目的とし、また進みの早い子と遅い子の差も出やすいため、少なくとも4人の生徒にたいして1人の先生が必要です。そのため運営コストが高く、受講費も高額になりやすいです。「所詮子どもの習いごと。受講費は安く抑えたい」という方は、教材レンタルのある教室でお子さまの反応を見てみるのもよいでしょう。

  • 質問 子ども向けのプログラミング教材で、代表的なものは?

    答え プログラミング教室で採用されている割合がもっとも高いのは、「Scratch(スクラッチ)」をはじめとするビジュアルプログラミング教材です。コーディング不要、かつブロック遊び感覚でプログラミングの概念を理解できるため、いわゆる「お勉強的」な雰囲気が好きではないお子さまでも、ゲーム感覚で自然にスキルを身につけられます。Scratchでは、世界中のユーザーが作った作品を遊んだり、お子さま自ら作った作品を世界に公開したりすることも可能です。ロボット系の教材に比べて、購入費用(導入費用)が安いことも特徴です。

  • 質問 ロボット教材でプログラミングを学ぶメリットとデメリットは?

    答え ロボット教材でプログラミングを学ぶメリットは3つあります。1つ目は、大会やコンテストの開催が多く、お子さまが努力してレベルを上げる必要があるために、スキルが習熟しやすいこと。2つ目は、自分で組み立てたロボットをプログラミングして動かすため、お子さまが夢中になりやすいこと。3つ目は、数学や物理学といった理系の知識が自然と身につくことです。とくに3つ目は、低年齢のうちに身につけると中学・高校の勉強で役立つ、と評価する保護者の方が多いようです。

  • 質問 ビジュアルプログラミング(Scratchなど)でプログラミングを学ぶメリットとデメリットは?

    答え メリットは、全体を通してビジュアルプログラミングを採用する教室の割合が多いためロケーションを選びやすいこと、ロボットよりも教材費が安いため、入会金をはじめとする受講費を安価に抑えられること、またコーディングの必要がないため、小さなお子さまでもゲーム感覚でプログラミングの概念を身につけられることです。デメリットは、見方によってはお子さまが「遊んでいるだけ」に見えるため、保護者の方がメリットを感じにくいこと。また、初心者向けのカリキュラムを主軸とする教室が多いため、もしお子さまがのめり込んで「もう一歩先を学びたい」と思ったときに、中級・上級の内容を学べないこと(教室を変える必要があること)です。

  • 質問 オンラインと対面授業、どっちを選ぶと良いですか?

    答え ご家庭の状況やお子さまのタイプによって異なります。オンライン授業に向いているのは、有名教室のレッスンを受けたいけれどそもそも教室が近くにない……という地方在住の方や、すでに複数の習いごとをしており特定の曜日に通うのが難しい方、大勢の中では気後れしやすいお子さまなど。対面授業が向いているのは、学校以外の居場所がほしい/作ってあげたい方や、お子さまの積極性を伸ばしたい方、周囲の子と切磋琢磨しながらスキルを伸ばしてほしい方などです。また、送迎の有無も重要なポイント。保護者の方が送迎に疲弊して退会するケースは少なくないようです。「無理なく送迎できるかどうか」も、判断基準にするとよいでしょう。

  • 質問 子どものうちからプログラミングを学ばせるメリットは?

    答え プログラミング教育はまだ歴史が浅く、実際にプログラミングを学んだ子が将来どうなったかのデータはほぼないため、あくまでも推測にはなりますが、プログラミング力は算数や数学の成績と相関すると考えられています。そのため、年長〜小学1年生ごろに良いプログラミング教室に出会い、その後数年にわたって通い続けることができれば、理系科目の成績が伸びるのと同時に、「物ごとを数値で考える力」に長けた、AI時代に活躍できる人材になれる可能性があります。