この記事では、ITエンジニアが「きつい」と言われている具体的な理由や、「やめとけ」という意見の真偽について徹底解説します。未経験からITエンジニアを目指すためのステップについてもまとめたので、エンジニア志望の方はぜひ参考にしてみてください。
ITエンジニアが「きつい」と言われる理由は?大変なところ3選
ITエンジニアに「きつい」「大変」等のネガティブな意見が多い理由には、主に以下のようなものが挙げられます。- 専門的なスキルの習得に努めなければならない
- IT人材不足も相まって残業が多め
- 突発トラブルが多く常に緊張感がある
いざエンジニアになってから後悔しないためにも、あらかじめデメリットについても把握しておきましょう。
専門的なスキルの習得に努めなければならない
ITエンジニアは、各種プログラミング言語をはじめ、あらゆるIT系スキルを身につける必要があります。専門性が非常に高く、習得が一筋縄ではいかない点は、エンジニアの特に大変なところと言えるでしょう。また、IT業界はトレンドの移り変わりや技術の進歩が早いことでも知られています。昨今であれば、ChatGPTをはじめとする人工知能(AI)分野の開発が盛ん。このように、一度スキルを学んで終わりではなく、常に新しい情報のキャッチアップを強いられるのも「きつい」と言われる一つの要因と考えられます。
参考:プログラミング初心者向け勉強法7選!何から始めるべきか解説
IT人材不足も相まって残業が多め
IT技術が急速に発展している一方で、その業務を担えるIT人材はまだまだ足りていないのが現状。このことから、エンジニア一人当たりの負荷が大きくなり、残業時間も多めになってしまっています。人材会社「パーソルクロステクノロジー」の調査を見ると、半数近くのエンジニアが月30時間以上の残業をしていることが分かりました。
厚生労働省の勤労統計調査によれば、所定外労働時間(=残業)の平均は約10時間。ITエンジニアの残業時間は実際かなり多いことが読み取れます。その忙しさからどうしても生活が仕事に偏ってしまい、ワークライフバランスを取りにくい点は、エンジニアのつらさと言えそうです。
参考:IT人材不足
突発トラブルが多く常に緊張感がある
ITエンジニアの中でも、とりわけ「ネットワークエンジニア」「システムエンジニア」といった企業の根幹となる部分の開発・保守を担当する役割では、トラブルが発生した際に最大限迅速な対応が求められます。少しでも復旧が遅くなると会社全体に影響が出たり、クライアントに損害を与えたりしてしまいかねません。突発トラブルの多さと、それに伴って生じる緊張感は、エンジニアの大変なところであり、ストレスになる部分と言えるでしょう。「トラブルなんて早々起きない」と考えがちですが、現場では思っている以上に突発トラブルに見舞われます。先述したパーソルクロステクノロジーの残業に関する調査の中でも、残業が多くなる理由のトップに「突発的なトラブルがある」が選ばれているほどです。
時には休日出勤や夜間出勤が求められることもある、強い責任感の求められる仕事であることは十分理解しておいた方がいいでしょう。ただエンジニアの種類によっては、そのような働き方ではないケースも少なくありません。
参考:ITエンジニアの種類
きつくてもITエンジニアがおすすめな理由
ここでは、きつくてもITエンジニアをおすすめする理由を解説します。努力すればキャリアアップしやすい
ITエンジニアは、他の職種と比べてキャリアアップしやすい職業の1つです。例えば、新しいプログラミング言語やフレームワークを習得することで、キャリアアップや昇給のチャンスが広がるでしょう。また、これまでに培ってきた技術は、他の開発現場などで必要になることもあるため、無駄にはならないでしょう。
特にIT業界は急速に進化し続けており、新しい技術やツールが次々と登場しています。
今後より一層注目が集まる技術の習得に励むことで、いち早く報酬の高い開発に参画できることもあるかもしれません。市場の変化や動向には常にアンテナを立てておき、日々技術の研磨に努めましょう。
参考:ITエンジニアの年収
多種多様な働き方ができる
ITエンジニアのもう一つの大きな魅力は、多種多様な働き方ができる点が挙げられます。リモートワークを受け入れている現場も多く、自宅やカフェなど、場所を選ばずに仕事できる環境に身を置けることもあります。
また、柔軟な働き方を推奨している企業も多く、フレックスタイムや週休三日制など、ライフスタイルに合わせた働き方を選べる場合もあるでしょう。
このように、ITエンジニアは柔軟性の高い働き方と親和性が高く、自分らしい働き方を体現しやすいと言われています。このような特徴を持ち合わせていることから、「きつい」という声が挙がりながらも、多くの人に選ばれていると考えられます。転職に強いプログラミングスクールなどでの学習がおすすめです。
ITエンジニア転職で働き方がきつい企業を避けるコツ
続いて、ITエンジニア転職で働き方がきつい企業を避けるコツを紹介します。ITエンジニア転職を考えている人は、以下のポイントを意識した転職活動を心掛けましょう。
多重下請けの下層企業は避ける
まず1つ目のポイントとして、多重下請けの下層企業は避けるべきと言えるでしょう。多重下請け構造では、元請け企業から下請け、さらにその下請けへと業務が流れていくため、下層企業のエンジニアは直接顧客と接する機会が少なくなります。結果、プロジェクトの全体像を把握することが難しく、単純作業に終始することが多くなり、スキルの向上やキャリアの成長が阻害される可能性が高まる懸念があります。
また、間に入る企業の数が多くなるほど、中間マージンも発生するため、下請け企業ほど給与が低くなったり、昇給のチャンスに恵まれにくくなったりする場合もあります。転職の際は、エンド直案件を多数保有している企業に注目してみてください。
参考:エンジニアの上流工程とは
研修やスキルアップ制度が整っていない企業は要注意
研修やスキルアップ制度が整っていない企業にも注意が必要です。社員教育が不十分な企業では、業務に必要なスキルや知識を体系的に学ぶ機会が少ないため、ITエンジニアとして成長し続けられない懸念もあります。成長が停滞することでITエンジニア市場の中で自身の価値が下がってしまうこともあり、結果的に将来のキャリア形成において不利になる可能性が生じる点も否めません。
ITエンジニアとしてのキャリアを成功させるためには、研修やスキルアップ制度が整っている企業や、勉強会の参加を促してくれたり資格取得支援を応援してくれたりする企業を選ぶようにしましょう。
プログラミングスクールおすすめ30選【2024年最新版比較】
この記事では、おすすめのプログラミングスクールと、オンラインプログラミングスクールおすすめや選ぶときのおすすめポイントをわかりやすく比較します。ITスクールやプログラミング講座、エンジニアスクールとも呼ばれていて、IT業界への転職や副業、フリーランスを目指す方におすすめです。オンラインスクールで今年こそ一歩を踏み出しましょう!
この記事をcoeteco.jp で読む >ITエンジニアはやめとけって本当?将来性はある?
インターネット等でITエンジニアの評判を見てみると「やめとけ」といったネガティブな意見もしばしば目にすることがあるかと思います。これからITエンジニアになろうと考えている人は、これらの言葉に不安を感じてしまうのではないでしょうか。結論、ITエンジニアは将来性の非常に高い職種であるため、挑戦したい気持ちがあるのであれば「やめとけ」という言葉に振り回される必要はありません。その理由の一つが、IT人材の深刻な不足。経済産業省によれば、2023年までに約80万人規模でIT人材が足りなくなると予想されています。
ここ数年でAI分野が一気に伸びてきたように、今後益々IT技術が発展していくことはまず間違いないでしょう。それに比例してITエンジニアの需要も伸びていくことが予測されるため、今スキルを身につけておけばあらゆる現場で活躍できる人材になれる可能性があります。
先述した通り大変なところも多々ある職種ではありますが、IT業界に魅力を感じていて「エンジニアとしてキャリアを積んでいきたい!」という熱意があるのであれば、今から挑戦しても全く遅くはないでしょう。
関連記事:IT業界はやめとけ?ITエンジニアに向いていない人の特徴も解説
ITエンジニアに向いている人の特徴
本章では、ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。プログラミングスキルに興味があり、ITエンジニアへの転身を考えている人は、ITエンジニアに向いている人の特徴についてチェックしてみましょう。
柔軟性と適応力がある人
ITエンジニアに向いている人の特徴として、柔軟性と適応力が高い人が挙げられます。その理由として、IT業界における技術進化のスピードはめまぐるしく、新しいプログラミング言語やツール、フレームワークが次々と登場しています。在籍する企業の方針によっては、最新の技術を学ぶ必要が生じるケースもあるでしょう。また、キャリアアップに伴い、必要とされるスキルの幅も広がります。そのため、常に自ら新しい技術をキャッチアップする姿勢や気概が求められるでしょう。
どんな状況にも対応できる柔軟性と適応力がある人は、状況の変化が生じたとしてもストレスなく新しい技術を習得したり、新しい環境に適応できたりするでしょう。
論理的思考力がある人
ITエンジニアは、業務を遂行するにあたって論理的な思考が欠かせません。どんな時でも、あらゆる情報を的確に分類・分析し、筋道を立てて自身の考えを明確にできる人は、ITエンジニアに向いているでしょう。
論理的思考力は設計や開発段階にだけ求められる能力ではなく、バグの修正や新しい機能の追加など、既存のシステムに手を加える時にも必要になります。論理的思考力に自信がある人は、日常的な業務においても迅速かつ正確に対応できる素養が備わっている可能性が高いと考えられます。
未経験からITエンジニアを目指す具体的な方法
未経験の状態からITエンジニアを目指すためには、計画的かつ戦略的に行動していくことが重要です。具体的なステップとしては以下の通り。- 1.スキルを積む(スクール含む)
- 2.IT転職に強いエージェントに登録
- 3.転職サイトを併用しながら未経験OKの企業を探す
まずは周りと同じ土俵に立つためにも、スキル習得に注力していきましょう。昨今は書籍やインターネットの情報も充実しており、自己管理さえできれば独学も可能。遠回りせず最短で身につけたいならプログラミングスクールも選択肢です。
関連記事:ITエンジニアになるには?
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この記事をcoeteco.jp で読む >ITエンジニアを目指せるおすすめスクール3選
ここでは、ITエンジニアを目指せるおすすめのプログラミングスクールを紹介します。RUNTEQ
RUNTEQは、卒業後の現場での活躍を見据えて1000時間もの密度の濃いカリキュラムを提供するプログラミングスクールです。
9ヶ月間の学習期間を設け、現場で必要なスキルの習得を目指します。なお、スキル習得にあたっては、現役エンジニアによるサポートが提供されており、挫折させない環境が用意されています。また、転職活動支援もサービスに含まれており、満足のいく転職活動ができるまでとことんサポートしてくれるとのこと。理想のキャリア実現に向けて応募書類の添削や面接練習まで実施してくれます。
受講生は高い就職率を実現しており、就職先の94%がWeb系開発企業とのこと。
名のある大手企業やIT業界を牽引する企業、話題のスタートアップなど、卒業生の就業先はさまざま。
スキル習得から転職支援まで一貫したサポートを求める人は、ぜひ受講を検討してみてください。
DMM WEBCAMP
DMM WEBCAMPは、未経験からエンジニア転職を目指すDMMグループ運営のプログラミングスクールです。
受講生のモチベーションを管理する「メンタリング担当」、転職支援を提供する「キャリアアドバイザー」、技術に関する質問に応対する「メンター」の3方向から網羅的な支援を受けられるため、挫折することなく理想とするエンジニア転職を実現できるでしょう。
また、DMM WEBCAMPは未経験者受講に焦点を当てたカリキュラムを提供しており、改良に取り組んだ回数は3000回以上。時代の流れに伴って必要視されるようになったスキルも学べるため、より実践的なスキルを身に付けられるでしょう。
転職支援においては、満足度94%を誇るキャリアアドバイザーが、入塾当初から卒業まで一貫サポートを実施。入社後6カ月以内の離職率は驚異の 2.3%を実現していることから、多くの受講生が現場に役立つ確かなスキルを身に付け、満足する転職を実現している様子がうかがえます。
COACHTECH
COACHTECHは、未経験からフリーランスエンジニアへの転身を目指すプログラミングスクールです。
フリーランスエンジニアを目指すことを目標に掲げているだけあり、カリキュラムはフリーランスエンジニア養成に特化。これまでに数多くのフリーランスエンジニアを輩出してきた実績を誇ります。
そんなCOACHTECHの特徴は、在学中に実際のクライアントから受注した案件に取り組める点。
ベテランエンジニアのもとで開発経験を積めるため、卒業後実務に携わるにあたって、戸惑いや不安を最小限に留められるでしょう。
さらに、フリーランスを目指す人には、案件獲得サポートやフリーランスとして活動するにあたって必要な税金・保険等の知識を知れる限定資料も提供してもらえるとのこと。ITエンジニアスキルを身に付けフリーランスとして活躍したいと考える人は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。
必要なスキルを身につけて将来性のあるITエンジニアを目指そう
当記事では、ITエンジニアを目指して情報収集を進めている人に向けて「ITエンジニアはきつい」「やめとけ」と言われている具体的な理由をはじめ、未経験から目指すための具体的な方法についてまで、詳細に解説してきました。プログラミング言語・データサイエンス・セキュリティ等々…さまざまな専門スキルが求められるITエンジニアは、確かに一筋縄ではいかない職種であることは間違いありません。それでも、国としてIT人材の不足が叫ばれており、需要が急増している今、挑戦する価値は十分と言えるでしょう。
正しい方法でスキルを身につければ、未経験からでもそのキャリアを歩み始めることは可能です。「やめとけ」「きつい」という言葉を過度に心配することなく、ぜひエンジニア目指して行動してみてください。