【保存版】子ども向けプログラミング検定・コンテスト完全ガイド|挑戦する力を育てよう!
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プログラミング学習を続ける子どもたちにとって、検定やコンテストへの挑戦は大きな成長の機会となります。
目標を設定し、自分のスキルを客観的に測ることで、達成感や自信を得られます。本記事では、子ども向けのプログラミング検定とロボット・プログラミング大会について、最新情報をもとに詳しく紹介します。
子ども向けプログラミング検定とは?

プログラミング検定は、子どもたちのプログラミングスキルを客観的に評価し、認定する制度です。
検定を受けることで、学習の進み具合を確認でき、次のステップへの目標が明確になります。また、合格証という目に見える成果を得ることで、学習への意欲がさらに高まります。
検定にはいろいろな種類があり、ビジュアルプログラミング言語のScratchを使用するものから、テキストコーディングまで、レベルや学習内容に応じて選択できます。
小学生から高校生まで、それぞれの成長段階に合わせた検定が用意されています。次では、主要な検定について詳しくご紹介します。
子ども向けプログラミング検定の一覧
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| 検定名 | 検定の特徴 | 検定日程 | 受験料 | |
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プログラミング能力検定説明を 見る |
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6段階のレベル別 大学入試範囲対応 |
毎月実施 | レベル別で異なる 2,200円〜8,800円 |
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ジュニア・プログラミング検定説明を 見る |
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Scratch使用 レベルは4級〜1級 |
随時 認定会場で実施 |
レベル別で異なる 2,600円〜3,200円 |
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日商プログラミング検定説明を 見る |
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ネット試験 4レベル構成 |
会場により異なる ネット試験会場から確認 |
レベルにより異なる 3,300円〜6,600円 |
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IchigoJam検定説明を 見る |
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1級〜10級 IchigoJam使用 |
年4回実施予定 | 級により異なる 教室へ確認 |
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ロボット検定®説明を 見る |
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ロボット製作技術 小1,2対象のジュニア検定 小3以上対象のロボット検定 |
年2回実施予定 | 級により異なる 2,900円〜6,800円 |
プログラミング能力検定(プロ検)

- 受験者数No.1のプログラミング検定
- レベル1〜6の6段階構成で初心者から上級者まで対応
- 高校「情報」科目・大学入学共通テスト範囲をカバー
- 毎月実施で全国2,554以上の会場で受験可能
- 過去問題集が発刊されており、対策がしやすい
プログラミング能力検定(プロ検)は、プログラミングの基礎となる知識を測定する検定として、多くの子どもたちに選ばれています。
プログラミング学習を始めたばかりの子どもから、高度なアルゴリズムを理解している子どもまで、6段階のレベルで幅広く対応しています。
特徴的なのは、高校の「情報」科目や大学入学共通テストの出題範囲もカバーしている点です。そのため、学校教育との連携も意識されており、将来の進学にも役立つ検定として注目されています。
プロ検についてもっと詳しく知りたい方へ↓
プログラミング能力検定とは?難易度や対策を徹底解説
ジュニア・プログラミング検定

- Scratch使用のビジュアルプログラミング検定
- 4つのレベル(Entry・Bronze・Silver・Gold)で段階的に挑戦
- 実践的な試験内容でゲームなどの作品を実際に完成させる
- 「アレンジ問題」で創造性と説明力も審査
- 2016年開始以来、多くの子どもたちが挑戦
ジュニア・プログラミング検定は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する、Scratch特化型の検定です。
単にブロックの知識を問うのではなく、実際にScratchを使ってゲームなどの作品を完成させる実践的な試験内容が特徴です。
学習進度に合わせて段階的にチャレンジできる4つのレベルが用意されており、上位級では既存プログラムを修正する「仕様変更」問題も出題されます。
合格者には認定証が授与され、達成感を糧に次の目標へ挑戦できます。
ジュニア・プログラミング検定をもっと詳しく!↓
ジュニア・プログラミング検定とは?試験内容・難易度・受験料・対策を徹底解説
日商プログラミング検定

- 日本商工会議所が実施する公的な検定
- 4レベル構成(ENTRY・BASIC・STANDARD・EXPERT)
- ENTRYはScratch3.0対応で初学者向け
- 上位レベルはJava・VBA・Pythonから選択可能
- ネット試験でいつでも都合の良い日時に受験可能
- 学生から社会人まで幅広い層が対象
日商プログラミング検定は、IT技術者志望者だけでなく、学生・社会人を問わず幅広い層を対象としています。
ENTRYレベルは、Scratch3.0を使用しており、小中学生でも受けやすい内容です。STANDARDとEXPERTでは、実技試験も実施され、より実践的なスキルが求められます。
この検定の最大の特徴は、ネット試験として実施されている点です。試験会場が試験日時を決定するため、受験希望者は最寄りの試験会場に問い合わせることで、都合の良いタイミングで受験できます。
日商プログラミング検定の解説記事↓
日商プログラミング検定とは? 意味ないのか難易度も解説
IchigoJam検定

- こどもパソコン「IchigoJam」専用の検定
- 1級〜10級の10段階で細かくレベル分け
- 年4回実施予定で計画的に受験可能
- プログラミング教室のカリキュラム基準としても活用
- 基本的な使い方からアルゴリズムの応用まで幅広く出題
- 契約を結んだプログラミング教室で受験
IchigoJam検定は、プログラミング教育の認知度向上と子どもたちのステップアップ意欲の育成を目的としています。10段階の級構成により、子どもたちは自分のレベルに合わせて着実にスキルアップできます。
IchigoJamの基本的な使い方やプログラミングに関する基礎知識から、アルゴリズムの理解などの応用問題まで幅広く出題されます。プログラミング教室の教育カリキュラム基準としても活用できる内容となっており、学習の進捗管理にも役立ちます。
ロボット検定®(ロボット技術検定)

- ロボット製作の総合的な技術を評価
- メカニカル・エレクトロニクス・プログラミングの3分野を測定
- 年2回実施で計画的な学習が可能
- 実技試験を重視した実践的な評価
- 過去問題・模擬問題も販売され、対策可能
ロボット検定®(ロボット技術検定)は、ロボット製作に必要な技術や知識を客観的に評価・判定する検定です。メカニカルスキル、エレクトロニクススキル、プログラミングスキルなど、多岐にわたる分野の知識と技能が求められます。
実技試験を重視しており、用意された材料で課題を解決するロボットを組み立て、プログラムを完成させて課題を達成します。
ロボット製作という実践的な技術を評価する検定として、ものづくりに興味がある子どもたちにとって挑戦しがいのある検定です。
ロボット検定®(ロボット技術検定)の詳細情報を見てみよう↓
ロボット技術検定とは?試験内容・難易度・受験料・対策を徹底解説
その他のIT関連資格
IT関連資格として、以下のような資格も取得可能です。ITパスポート試験
- 経済産業省所管の国家試験
- ITの基礎知識を問う入門的資格
- 年齢制限なしで小中学生でも受験可能
- 進学や就職でITリテラシーを証明できる
しかし、毎年、小学校高学年の合格者が数名は出ている様子。年齢の制限はないので、ITに関心が高いお子さまなら思い切ってチャレンジしてみるのもいいかも!
※検定の日程や内容は変更されることもあります。かならず公式サイトで詳細をご確認ください。
子ども向けロボット・プログラミング大会とは

子ども向けプログラミング大会は、学んだ知識やアイデアを生かして課題に挑戦したり、作品を発表したりする場です。
ロボットをプログラミングで動かす競技だけでなく、オリジナルのゲームやアプリ、アニメーションなどを制作して発表する大会もあります。こうした大会を通じて、子どもたちは論理的思考力や創造力、チームワークを実践的に育むことができます。
大会に参加することで、他の参加者の発想や表現に触れ、新しい刺激を受けるのも大きな魅力です。
大会の内容やレベルはさまざまで、初心者でも挑戦しやすいものから、全国大会や世界大会につながる本格的なものまで幅広く用意されています。
子ども向けプログラミング・ロボット大会一覧
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| 大会名 | 大会の特徴 | 募集要項 | 参加資格 | |
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ゼロワングランドスラム説明を 見る |
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小学生対象 Scratch・ロボット競技 |
8〜9月予選 12月決勝 |
小学生 |
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全国小中学生 プログラミング大会説明を 見る |
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作品コンテスト 自由なテーマ |
9月〜11月応募 12月審査会 |
小学生 中学生 |
| Tech Kids Grand Prix説明を 見る |
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エリア予選制 CA TechKids×テレ朝共同主催 |
7月〜9月応募 エリア別審査 |
小学生 |
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FIRST LEGO League説明を 見る |
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国際大会 研究発表もあり |
8月登録開始 12月予選 2月全国大会 |
9歳〜16歳 |
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WRO説明を 見る |
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国際ロボット競技 自律型ロボット |
7月〜予選 8月決勝 |
小学生 中学生 高校生 |
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ロボカップジュニア説明を 見る |
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世界大会連動 3競技 |
地区大会経由 3月全国大会 |
19歳以下 |
ゼロワングランドスラム

- 参加費無料で気軽に挑戦可能
- WEB予選は期間中何度でも受験可能
- 複数のステージ構成(WEB予選→1回戦→2回戦→決勝戦)
- Scratch競技とロボット競技の2種目
- ロボット競技では3種類から選択可能(アーテックロボ・KOOV・SPIKEプライム)
- 累計約5,000名が参加
全国小学生プログラミング大会「ゼロワングランドスラム」は、複数のステージで構成される本格的な競技大会です。
WEB予選では期間中に何度でも、Scratchを使った問題に挑戦できます。1回戦はオンラインで実施され、未完成のプログラムを完成させる「ライブコーディング」形式です。
2回戦は、Scratch競技とロボット競技に分かれます。決勝戦では、ロボット競技とゲーム開発競技で頂点をめざします。
参加費無料で、プログラミングスキルの力試しとして気軽に挑戦できる点も魅力です。
ゼログラ決勝戦の様子を見てみよう!↓
【優勝者インタビュー】全国小学生プログラミング大会「ゼログラ」決勝戦をレポート!
全国小中学生プログラミング大会

- 2014年開始で日本最古の歴史を持つ全国規模コンテスト
- 使用言語・開発環境は自由で創造性を最大限発揮
- 審査基準は「発想力」「表現力」「技術力」の3つ
- オンライン最終審査会で入賞者がプレゼン
- 累計3,000以上の作品が応募
- 小学生・中学生・高校生部門
全国小中学生プログラミング大会(JJPC)は、「表現としてのプログラミング」能力を高めることを目的としています。使用言語や開発環境は自由で、子どもたちの創造性を最大限に発揮できる大会です。
審査は「発想力」「表現力」「技術力」の3つの基準で行われ、作品の独自性や実現方法が評価されます。
最終審査会はオンラインで開催され、入賞者本人によるプレゼンテーション動画と審査員による質疑応答を経て、各部門の優秀賞とグランプリが決定されます。
歴史ある全国規模のコンテストを解説↓
全国小中学生プログラミング大会とは?自由な発想を形にする子ども向け最大級コンテスト
Tech Kids Grand Prix

- 株式会社CA Tech Kids×テレビ朝日共同主催
- 全国6エリアでエリア予選を開催
- 参加費無料 ・言語・部門指定なしで自由な作品づくり
- ロボット・電子工作等の特殊ハードウェア必須作品は不可
- 賞金総額100万円
Tech Kids Grand Prix(TKGP)は、「21世紀を創るのは、君たちだ。」をスローガンに掲げる、日本最大規模の小学生向けプログラミングコンテストです。
VISION(発想力)、PRODUCT(開発力)、PRESENTATION(伝える力)の3つの観点から審査が行われます。
全国を6つのエリアに分けてエリア予選が開催され、各エリアの代表選手最大合計10名が本選決勝に進出します。応募作品はコンピュータプログラミングを用いて開発されたオリジナル作品であれば、言語や部門の指定はありません。
華やかな決勝大会をレポート↓
(取材)「Tech Kids Grand Prix 2023」決勝大会!日本最大級の小学生限定プログラミングコンテスト
FIRST LEGO League(FLL)

- 世界最大規模の国際ロボット競技会(世界110カ国・約67,000チーム)
- 9歳〜16歳対象
- イノベーションプロジェクトで社会問題の解決策を提案
- 6つのコアバリューを学び実践
- 2名〜10名のチームで参加
FIRST LEGO League Challengeは、1998年に米国のNPO法人「FIRST」とレゴ社によって設立され、日本では2004年から開催されています。
競技は3つの要素で構成されます。自律型ロボットで2分30秒の間にミッションを攻略する「ロボットゲーム」、「イノベーションプロジェクト」と「ロボットデザイン」の2分野のプレゼンテーション、そしてFLLの理念を体現する「コアバリュー」です。
イノベーションプロジェクトでは、毎年出される世界的な社会問題のテーマについて研究を行い、問題解決策を提案します。
コアバリューでは、ディスカバリー(発見)、イノベーション(革新)、インパクト(影響)、インクルージョン(共生)、チームワーク(協力)、ファン(楽しみ)の6つの価値観を学び実践します。
FLL(ファーストレゴリーグ)とは?9歳から挑戦できる国際ロボット大会の全貌
FLL(FIRST® LEGO® League)2024-2025「熱闘!躍動!感動!」全国大会の様子と結果を徹底レポート
WRO(World Robot Olympiad)

- 自律型ロボットの国際コンテスト
- 市販ロボットキット利用で参加しやすい
- 全国32地区で公認予選会を順次開催
- 優秀チームは日本代表として国際大会へ
- エキスパート競技とミドル競技があり、初心者も参加可能
- 総務省・文部科学省・経済産業省など多数が後援
WROは、世界中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競います。市販ロボットキットを利用することで参加しやすく、科学技術を身近に体験できる場として注目されています。
競技は「Robo Mission」と「Robo Sports」のカテゴリーがあり、エレメンタリー部門(小学生)、ジュニア部門(中学生)、シニア部門(高校生)にわかれています。
エキスパート競技とミドル競技があり、ミドル競技は初心者でも参加しやすい内容です。
WROのくわしい解説記事↓
WRO(World Robot Olympiad)とは?小中高校生が挑戦できる国際ロボットプログラミング大会
ロボカップジュニア

- 19歳以下の青少年対象の自律型ロボット競技
- 地区大会→ブロック大会→全国大会→世界大会の段階的な構成
- 3つのリーグ:サッカー・レスキュー・OnStage
- 地区大会は秋〜冬に全国各地で開催
ロボカップジュニアは、日本各地のノード大会から始まり、各ブロック大会、ジャパンオープン、世界大会へと進む仕組みになっています。
競技は「サッカー」「レスキュー」「OnStage(オンステージ)」の3つのリーグで構成されています。
サッカーリーグは自律型ロボットでサッカーの試合を行い、レスキューリーグは災害現場フィールドをロボットが早く被災者を救助できるかを競う競技。OnStageはロボットを使ったパフォーマンスを披露する競技です。
参加を希望する場合は、お住まいの地域のノード大会にエントリーすることから始まります。
ロボカップジュニアの競技内容をわかりやすく紹介↓
ロボカップジュニアで挑むロボットサッカー!競技内容と世界大会の魅力とは
そのほかの注目大会
スモウルビー甲子園2025
- 株式会社NaCl主催のAIプログラミング競技会
- 20歳以下の学生対象
- スモウルビー(ビジュアルプログラミング言語)を使用
- ゲームを攻略するAIプログラムを作成
- チュートリアル動画や公式マニュアル完備で初心者も安心
HSPプログラムコンテスト2025
- 2003年開始の歴史ある大会
- Hot Soup Processor(HSP)で作成したプログラムを公開
- 年齢制限なしで誰でも応募可能
- 応募作品は原則すべて公開され、無料ダウンロード可能
スペースロボットコンテスト
- 自律型のロボットでさまざまな課題をこなす
- 月面基地をイメージしたコースではJAXAのフライトディレクターが審査員を務める
- 誰でも出場可能な「SRC BEGINNER」では、センサー1,2個の簡単な課題に挑戦
- 上位者を中心に参加可能な枠もあり、上級者も楽しめる
全日本小中学生ロボット選手権
- 毎年和歌山県でおこなわれる「きのくにロボットフェスティバル」内でおこなわれる
- 和歌山県知事賞や文部科学大臣賞、経済産業大臣賞など、小中学生両部門にさまざまな賞が贈られる
- 創造性、技術力、ロボットの実行力はもちろん独創性やコストパフォーマンスなど幅広い観点で評価
- きのくにロボットフェスティバルでは「高専ロボコン」招待チームのロボットデモンストレーションも見学可能
※大会エントリー期間、参加資格等は変更されることもあります。かならず公式サイトで詳細をご確認ください。
検定・大会を通じて育つ「非認知能力」と「自己効力感」

プログラミング検定や大会への挑戦は、技術的なスキルだけでなく、「非認知能力」と呼ばれる重要な力を育てます。非認知能力とは、テストの点数や偏差値では測れない、社会で生きていくために必要な能力のことです。
目標設定力の向上
検定や大会に向けて学習計画を立て、目標を設定することで、計画的に物事を進める力が身につきます。「次の検定で◯級に合格する」「大会で入賞する」といった具体的な目標を持つことで、日々の学習に意味と方向性が生まれます。
継続力の獲得
検定合格や大会入賞という目標に向かって努力を続ける過程で、粘り強く取り組む姿勢が養われます。うまくいかないときでも諦めずに試行錯誤を重ねる経験は、困難に直面したときの対処法を学ぶ貴重な機会となります。
挑戦する勇気が育つ
新しいことに挑戦する経験を重ねることで、失敗を恐れない心が育ちます。検定で不合格になったり、大会で思うような結果が出なかったりしても、それを次への糧にする力が身につきます。
自己効力感の向上
「やればできる」という感覚、つまり自己効力感は、検定合格や大会での成功体験を通じて強化されます。自分の努力が結果につながる経験は、自信となり、さらなる挑戦への原動力となります。小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信へと育っていきます。
問題解決能力の育成
プログラミング課題や競技を通じて、問題を分析し、解決策を考え、実装するという一連のプロセスを経験します。この経験は、将来どのような分野に進んでも役立つ普遍的なスキルとなります。
家庭・教室での準備とサポート方法

検定や大会に向けた準備では、家庭や教室でのサポートが子どもたちの成長を大きく後押しします。検定と大会では求められるスキルやサポート方法が異なるため、それぞれに適した準備を進めましょう。
プログラミング検定に向けた準備とサポート

対策教材の活用
多くの検定では、公式テキストや過去問題集が用意されています。これらの教材を活用して、検定の出題形式や難易度を事前に把握することが重要です。家庭学習では、子どもが自分で取り組む時間と、保護者が一緒に確認する時間をバランスよく設けましょう。
模擬試験の実施
本番と同じ環境で練習することで、時間配分や操作に慣れることができます。- 制限時間を設けて本番同様の緊張感で取り組む
- コンピュータを使った試験の場合、実際の環境での練習は必須
- 家庭で定期的に模擬試験を実施し、進捗を確認
- 間違えた問題は復習ノートにまとめて繰り返し確認
中学受験や高校受験前に「模試を何回か受ける」のと同じ感覚ですね。本番での緊張を和らげるためにも、模擬試験は複数回実施することをおすすめします。
スクールや教室の活用
プログラミング教室は、検定合格に向けた強力なサポート体制を提供しているところが多くあります。- 経験豊富な講師が出題傾向や攻略法を指導
- 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境
- 検定前の直前対策講座や模擬試験を実施する教室も多い
- 合格実績が豊富な教室では、ノウハウが蓄積されている
プログラミングを学んだ経験のない保護者がほとんどです。自分で教えるのは難しいからこそ、検定合格を目標にスクールを上手に活用したいですね。
保護者のサポート
検定への挑戦では、保護者の関わり方が子どもの学習意欲に大きく影響します。- 学習スケジュールを一緒に立て、計画的な準備をサポート
- 進捗を確認しながら、適切な声かけを行う
- 結果だけでなく、努力のプロセスを認めてあげる
- 過度なプレッシャーを与えず、子どものペースを尊重
- 合格したら一緒に喜び、次の目標へのモチベーションにつなげる
検定は「合格・不合格」という明確な結果が出るため、保護者の受け止め方が子どもの次の挑戦意欲に直結します。
「不合格」と聞くと、気持ちがダウンするのも当然のこと。でも、合格に向けて頑張ってきた努力や姿勢を、ぜひ親がたくさん褒めて、次へとつなげていきましょう。
もちろん、合格したら親子で万歳三唱でも!好物の料理を出してあげるのでも!賞状をかざってみんなで記念撮影するのでも!大いに一緒に喜んで、良い思い出にしたいですね。
プログラミング・ロボット大会に向けた準備とサポート

作品制作のサポート
ロボットやプログラミングの大会では、オリジナル作品の創造性や完成度が評価されます。- 子どもの「作りたいもの」を尊重し、アイデア出しをサポート
- 制作スケジュールを一緒に立て、計画的に進める
- 行き詰まったときは一緒に解決策を考える
- 応募締切を確認し、余裕を持って完成させる
大会では、技術力だけでなく「自分のアイデアを形にする力」が求められるため、子どもの創造性を引き出すサポートが重要です。
プレゼンテーション練習
多くの大会では、作品のプレゼンテーション審査があります。- プレゼン原稿を一緒に考え、わかりやすい説明を練る
- 家庭で発表練習を行い、良かった点を褒めつつ修正点も具体的に伝える
- 時間内に収める練習をする(多くの大会で制限時間あり)
- 質疑応答の練習も行い、想定質問に答えられるようにする
- 動画撮影して客観的に確認する
人前で話すことに慣れていない場合には、家族や友人を前にした練習から始めるとよいでしょう。
最初は言葉に詰まったり、言い間違えたりするかもしれません。でも「なかなか上手だよ!」と褒め、「緊張するよね」と子どもの気持ちに共感を示しながら、何度か練習したらだんだん慣れてくることを伝えてあげましょう。
スクールや教室の活用
プログラミング教室の多くは、大会への挑戦をサポートしてくれます。- 作品制作を個別指導でサポートする教室が多い
- 大会出場経験のある講師からアドバイスをもらえる
- 教室によっては団体応募に対応し、手続きをサポート
- 教室内コンテストで発表の練習ができる
- 同じ大会を目指す仲間と情報交換できる
- 過去の入賞作品を参考に、レベル感を把握できる
- 一部の教室は地域連携大会の開催会場となっており、参加しやすい
教室によっては、大会出場を目標としたコースやプロジェクトを設けているところもあります。スクールに通うことで、作品制作から応募まで一貫したサポートを受けられるのが大きなメリットです。
保護者のサポート
大会への挑戦では、長期的なサポートと精神的な支えが重要です。- 子どもの「やりたいこと」を最優先に尊重する
- 作品制作の進捗管理をサポート(締切に間に合うように)
- 応募手続きを一緒に確認する
- 入賞できなくても挑戦したこと自体を褒める
- 他の参加者の作品を見て、学びの機会とする
- 結果にかかわらず、次の目標を一緒に考える
大会は順位がつくため、結果に一喜一憂しがちですが、「挑戦すること」「最後まで作り上げること」そのものに価値があることを伝えましょう。
できれば、ぜひ大会も観覧してあげたいですね。親も一緒に大会の雰囲気を味わい、子どもを応援し、どんな結果であっても「頑張っている姿がかっこよかった」「見られてよかった」と伝えてあげましょう。
共通の準備とサポート
検定・大会の両方に共通する、基本的な準備とサポート方法です。適切な目標設定
- 子どもの現在のスキルレベルより少し上の目標を設定
- いきなり難しい級や大規模な大会を目指すのではなく、段階的にステップアップ
- 短期目標と長期目標を組み合わせて設定
- 達成可能でありながらチャレンジングな目標がモチベーションを高める
目標は子ども自身が決めることが理想的です。保護者は選択肢を提示し、子どもの意思を尊重しましょう。
学習環境の整備
- プログラミング学習に適したパソコンやタブレットの準備
- 適度な休憩時間の設定
- 照明や椅子の高さなど、身体に負担がかからない環境づくり
- 家族が応援している雰囲気を作る
子どもは大会や検定を前にすると、どうしても長時間パソコンに向かったり、集中しすぎてしまいがちです。
そんなときは「少し休もうか」と声をかけたり、おやつを一緒に食べながら、パソコンやロボットから離れる時間を作ってあげるといいですね。
『チャレンジしていること自体が素晴らしい』という気持ちも、ぜひ言葉で伝えてあげましょう。合格や入賞だけを目標にせず、親は寄り添いながら“応援団”として支えることが大切です。
検定や大会は一度きりのゴールではなく、次につながる挑戦の場として活用していきましょう。
プログラミング検定・ロボット/プログラミング大会で広がる子どもの可能性
プログラミング検定や大会への挑戦は、子どもたちにとって技術力向上だけでなく、人間的な成長の大きな機会となります。目標に向かって努力し、結果を受け止め、次のステップへ進む。この経験の積み重ねが、将来どのような道に進んでも役立つ力を育てます。
本記事で紹介した検定や大会は、それぞれ特色があり、子どもの興味や学習段階に応じて選択できます。まずは気軽に挑戦できるものから始めて、少しずつレベルアップしていきましょう。
挑戦する力を育て、子どもたちの可能性を広げる第一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
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