プログラミング能力とともに伸ばそう!『プレゼンテーション能力』

プログラミング能力とともに伸ばそう!『プレゼンテーション能力』
日本人の多くは、『プレゼンテーション』を習ったことがありません。

得意 / 不得意以前に、「どういうものなのかピンとこない」という方も多いのではないでしょうか。

スティーブ・ジョブズをはじめ、優れたプレゼンテーションで世界を変えたエンジニアがいます。彼らが作り、世界に発信したシステムは、いまの私たちの生活を支えています。

今回は、プレゼンテーションがなぜ大切なのか、プレゼンテーション能力が必要な理由と、プログラミング学習で何が学べるのかについてを説明します。


伝説のプレゼンター、スティーブ・ジョブズ

iPhone(アイフォーン)』で有名な『Apple(アップル)社』は、企業時価総額(会社の値段)世界第一位の巨大企業(※)。その創業者が、スティーブ・ジョブズです。

彼の魅力はなんと言ってもプレゼンテーションの美しさにありました。2007年に、初めてiPhoneを発表した際のプレゼンテーションは、「伝説のプレゼン」と呼ばれています。

そのときの動画がこちらです。大げさな身振りも大きな声もなく、とても気さくな雰囲気です。動画15分あたりから始まる操作説明は、iPhoneをいじりながら自然体で話しているように見えるかもしれません。


ところが実は、この発表の時点では、iPhoneは完成には程遠い状態だったのです。

このときのiPhoneは、電話の電波状況が悪く、インターネットの接続も不安定でした。操作の途中で画面が真っ暗になって操作を受け付けなくなるようなことも頻繁に起きていたそうです。

そこで、プレゼンテーションの途中でトラブルが起きないように、電波の基地局を発表会場近くに新しく設置しました。

また、iPhoneの画面は実際の電波状況と関係なく、常にアンテナ5本の表示にしていました。さらに、操作の順番は動作の異常が起きにくいパターンに従うことが絶対で(「黄金の道」と言われました)、それでもいつ、何が起きるか分からない状況だったと言われています。

そんな綱渡りの状況で発表されたiPhoneが、いまや世界中で利用され、私たちの生活を支える必需品になっています。


スティーブ・ジョブズの「伝説のプレゼン」によって、iPhoneが世界に広まっていったと言っても過言ではありません。

この未完成の試作機が堂々と発表されたのは、たった10年ほど前のことです。

※2018年10月16日時点

魅力は言わなきゃ伝わらない


日本人は、謙虚で奥ゆかしい民族です。厳選したお土産を「つまらないものですが」と渡し、お子さんや配偶者が褒められると「いやいや、全然……」と謙遜してしまいます。

そんな控えめな文化で育った人が、「自分の考えたアイディアや作ったものがいかに優れているかアピールしよう!」と考えるのは、たしかに難しいでしょう。

しかし、素晴らしさは、知っている人が話さなければ誰にも伝わらないのです。

テレビ、ラジオ、新聞、ネット広告、友人からの口コミ……。現在、情報を伝える手段はいくらでもあります。


毎日毎日たくさんの情報に晒されて、みんな「お腹いっぱい」です。

そんな中、ジョブズのプレゼンのように「魅力的な伝え方」は常に研究され、情報発信の手法はどんどん洗練されています。

そんな世界で、誰にも知らせずに最高の作品を作っていても、気付いてもらえるはずがありません。

少しきつい言い方になりますが、「不言実行で、いいものを誠実に作っていれば誰かが気付いてくれる」という考えは「伝える努力をサボっている」ことでもあるのです。

授業で少しづつステップアップ


舞台に「ぽん」と立たされて緊張しない人はいないでしょう。プレゼンテーション能力を向上させるために大切なのは、場数を踏むことです。

プログラミング教室では、プレゼンに力を入れているスクールがあります。

最初は、一緒に授業を受けている友だちに向けた、教室内の小さなプレゼン大会から始まります。次に、ほかのクラスのお子さんもいる場で発表をします。



徐々に規模を大きくして、最終的には有名なITベンチャー企業のトップが来る場で発表する、国際的なプレゼン大会を目指すコースもあります。

どんなにプレゼンがうまい子も、最初はみんな初心者です。

もともと引っ込み思案で話すのが苦手なお子さんもいれば、普段は落ち着いているのに人前に立つと緊張して、ついつい早口になってしまうお子さんもいるでしょう。

誰もがジョブズを目指す必要はありません。授業の中で、人に見られながら発表することに少しづつ慣れていけば良いのです。

プレゼンテーションは、ピアノやダンスなどの発表会に似ています。何度も参加し、成功も失敗も経験すれば「本番の舞台」に慣れていくことができます。

大舞台でも落ち着いて本来の力を発揮できる「本番への強さ」は、試験や面接など「ここ一番」の場面での勝負強さにも繋がるでしょう。


まとめ

Appleは現在、企業時価総額(会社の値段)世界第一位の巨大企業です。(※)トヨタ自動車、ソフトバンク、NTTドコモなど、日本トップ企業の時価総額を上から順番に10社分足しあわせて、ようやく『Apple』の値段に追いつきます

巨大企業の第一歩は、「伝説のプレゼン」から始まりました。彼はこの日のために、丸6日間、発表のリハーサルをしています。この発表の場は、誰よりもスティーブ・ジョブズ本人にとって大一番だったのでしょう。

大舞台で怯まずに自分を表現できる『プレゼンテーション能力』が、人生や世界を変えてしまうこともあるのです。これは、ぜひとも身につけたい能力ではないでしょうか。

※2018年10月16日現在
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