2013年ごろに流行し始め、5年経った今、その教育的効果に注目が集まっています。
プログラミング教室だけでなく、一部の学校でも教材として使われ始めた「マイクラ」ですが、いざ読者の方々に聞いてみると「名前だけは知っているけど……」「本当に効果があるの?」とイマイチ分からない方も多いようです。
この連載ではそんなモヤモヤを解決するため、「マイクラ」未経験ライターが冒険にチャレンジ!前回はざっくり全体の魅力をお伝えしましたが、2回目の今回は「マイクラ」の世界観の魅力をカンタンにお伝えします。
先日のアップデートで「パンダ」が追加された。かわいい
「自動化」は現実の仕事にも欠かせない
突然ですが、Excelの「オートフィル」機能をご存知でしょうか。連続した数値を自動で入力してくれる機能です。百聞は一見に如かず。以下のGifアニメをご覧ください。

「1月」と入力してからオートフィル機能を使うと、2月、3月……と自動で入力されていきますね。入力の手間を大幅に節約できるわけです。
これからの時代、単純労働は機械に任せ、頭を使う仕事は人間が担う……と言われています。
「メンドーだけど、手動でもできないことはないし……」というスタンスでは、仕事のスピードについていけなくなるかもしれません。
「できることは、何でも自動化してしまえ!」という姿勢を身につけておく必要があると言えるでしょう。
「マイクラ」中盤からは自動化が必須!
さて、「マイクラ」の世界でも中盤以降では自動化が必須になってきます。「ピストン」で自動的に砂を積み上げる。
土木工事が大幅にスピードアップ
というのも、大掛かりなことをしようとすると物資が不足するのです。
たとえば、こんな感じ。
遠くの村まで鉄道を敷きたい!
→ 大量の「木材」と「鉄」が必要……
→ 「鉄」を採掘するのは効率が悪い(全然足りない)!
村人を増やしたい!
→ 大量の「パン」が必要……
→ 「パン」の材料となる「小麦」を植えるのは面倒くさい!
作業を自動化し、かつ、同時並行で進めないとゲームが進まなくなってしまいます。
料理にたとえると、炊飯器でお米を炊きながらおかずを作るイメージ。炊飯を自動化して、同時並行で他の調理を進めるスタイルですね。
これができないと食事の準備にえらい時間がかかってしまいます。
マイクラにおける「自動化」の大切さがなんとなく分かるのではないでしょうか。
鉄道を作るには「鉄」が大量に必要
実際に自動装置を作ってみよう
自動化の大切さがわかったところで、具体的な装置を見てみましょう。これで食料には困らない!自動焼肉装置
まずは自動焼肉装置。この装置の目的は「焼いた肉」を大量生産することです。
「マイクラ」では、行動しているとキャラクターのおなかが減っていきます。何も食料を持ち歩いていないと、空腹でゲームオーバーに……。
そこで、効率よく回復できる「焼いた肉」がたくさん必要になるわけです。
頭に入れておくこと
・大人のウシと仔ウシは大きさが違う。・大人のウシは「溶岩」に当てると死に、「焼いた肉」「革」が手に入る。

装置のしくみ
- ウシが逃げられない囲いを作り、その中で仔ウシを産ませる。
- 囲いの端っこに、仔ウシだけが通れる小さな穴を開けておく。
- 水を流して、ウシを穴に向かわせる。

この環境でウシをたくさん増やす
- 穴から落ちた場所に、溶岩を置いておく。
- 穴から落ちた仔ウシが大人ウシになると、溶岩に当たって死ぬ。
大人になったウシが溶岩にぶつかって死ぬ
めちゃくちゃ残酷な装置ではありますが、「大人ウシと仔ウシの大きさの違い」を巧みに使った仕掛けです。
スイッチひとつで収穫!小麦自動収穫装置
次に「小麦自動収穫装置」。先ほどの「自動焼肉装置」と同じく、食料のもととなる「小麦」を集めるのが目的です。
「小麦」を増やすには、種まきをして収穫する必要があります。なかなか面倒な作業ですね。
この装置では、小麦の収穫を自動化します。
田んぼに水が流れると、小麦が下流まで流されてくる仕掛けです。
この灰色のボタンを押すと……
上流から水が流れ、小麦が収穫されていく!
流れた小麦はみぞの部分へ
そしてチェスト(箱)へ。最高!
大量の小麦が一瞬で収穫でき、めちゃくちゃ気持ちいい装置です!
「レッドストーン」という電子回路の”もと”を使い「スイッチが押されたら水が流れる」仕組みを作っています。
知人の助けも借り、なんとか完成!
まとめ
これからの時代を生きる子どもには、「できる限り、ドンドン自動化!」という考え方が欠かせません。「マイクラ」で自動化の恩恵を知れば、「効率化」の考え方が早くから身につくことでしょう。
もしもうまく動かなかったら、「どうしてだろう?」と試行錯誤するきっかけにもなります。
せっかく作った装置がモンスターの襲撃でメチャクチャになることも!急いで修理だ
そして、もうひとつ大切なのは、自分の力で調べること。
今回ご紹介した装置は、私がいちから考案したわけではありません。ブログや動画を調べながら作成しています。
目的を持って調べ、説明書通りに作る。「マインクラフト」を通して、その力も身につけることができるのです。
有識者インタビューも!関連コンテンツはこちら
コエテコでは「マインクラフト(マイクラ)」について様々なコンテンツを掲載しています。教育版マイクラを展開する日本マイクロソフト社への独占インタビューから、マイクラでプログラミングが学べるスクールまで盛りだくさん!
ぜひチェックしてみてくださいね。
アジア初のプロマインクラフター・タツナミシュウイチ先生インタビュー
マイクラでプログラミング学習ができるプログラミング教室「KEC生駒校」と、アジア初のプロマインクラフター・タツナミ シュウイチ先生に独占インタビューを行いました。プログラミング教室「KEC生駒校」で用いられるのは、タツナミ先生オリジナルのプロクラ。実在の世界遺産を登場させるなど、子ども達の好奇心を刺激するしかけがあるのがプロクラの魅力です。プロクラの教材は子ども達の「書くスキル」を伸ばすために、自身の言葉で書き込むテキストになっています。
タツナミ先生からは
- 子どものやる気を引き出すマイクラの魅力
- マイクラが教材として導入しやすい理由
- 難易度の高い問題がマイクラを利用すると身近になる理由
大好きなマイクラがプログラミングの学習に!プロマインクラフター・タツナミさんオリジナルワールドで学べる「プロクラ」の魅力
教育版マインクラフト|日本マイクロソフト社にインタビュー
2016年に登場した「教育版マインクラフト(Minecraft: Education Edition)」。家庭用よりもさらに教育的側面が強く、プログラミングや化学を学ぶことができます。コエテコでは「教育版マイクラ」を展開する日本マイクロソフト社に独占インタビュー!
マイクラの魅力や子ども達の反応はもちろん、
- そもそも、教育版では何ができるの?
- 学校での実践例は?
- 家庭での声かけで気を付けるポイントは?
「教育版マインクラフト」第一人者にインタビュー(前編)〜現場の先生と「新しい授業」をつくる〜
「教育版マインクラフト」第一人者にインタビュー(中編) 〜「マイクラ」で何ができる?〜
「教育版マインクラフト」第一人者にインタビュー(後編) 〜「マイクラ」で観光ガイド!学校での実践例〜
画像で解説!初心者ライターのマイクラレポート
「マインクラフト(マイクラ)」初心者のライターが実際にプレイして率直な感想をお届け!ゲームとしての楽しさはもちろん、教育的効果や予想されるトラブルなど保護者の気になるポイントを詳しくレポートしています。
これでバッチリ!基本編
気分は原始人?マイクラの世界を文明化!
気になるマイクラの教育的効果は?
家庭ではココに気をつけて!
令和の時代は「自動化」思考がマスト!自動化装置のすすめ
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マイクラでプログラミングが学べる!D-SCHOOLオンライン
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