WebマーケターはWeb広告による集客や競合分析、アクセス解析などWebに関する幅広い業務を行っており、さまざまなスキルや実績が重要視される仕事です。
この記事ではWebマーケターの仕事内容やWebマーケターに求められるスキル、平均年収やキャリアアップなどについて詳しく紹介しています。
Webマーケターとはどんな仕事?
まずはWebマーケターという仕事の概要についてご紹介します。職種名 | Webマーケター |
平均年収 | 約500万円 |
概要 | 企業のターゲットやコンセプトをもとに、オンラインやSNSの仕組みを駆使して集客や売上アップの戦略を立てる |
活かせる資格 | Web解析士、Webディレクター |
以下では、上記の項目についてさらに詳しく解説します。
Webマーケターの仕事内容とは?
WebマーケターはWebサイト構築やSNS運用などさまざまな業務を行うことで物を売る仕組みを作る役割を担っています。ここではWebマーケターの仕事の特徴といえる3つのポイントについて紹介します。Webの仕組みを利用して集客を行う
WebやSNSの特徴を理解し、それぞれのシステムを活用することによって集客を行ったり企業の認知を広めたりするのがメインの業務です。具体的には自社ホームページが検索エンジンの上位に掲載されるように検索エンジン最適化(SEO対策)を行ったり、各媒体やターゲット設定によって動画作成やキャンペーンの実施、SNSアカウント運用をしたりとWeb全体を幅広く駆使する必要があります。
ツールを利用してデータ分析を行う
実行した企画や戦略の効果を解析ツールによって分析します。ホームページの訪問者数や広告を経由した人数、流入キーワードや競合との比較など、現状を把握するために必要な業務です。
Web上にはさまざまな解析ツールがありますが、Webマーケティングを行う場合はこれらのツールを効果的に扱うことができるスキルを要します。毎日あらゆるデータをさまざまな角度からチェックする視点も大切でしょう。
PDCAサイクルを意識した取り組み
Webマーケティングを行う際には「PDCAサイクル」を回しながら目標達成を目指すことが大切です。PDCAサイクルというのは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」のプロセスの循環によってよりよい結果をもたらすというもので、マーケティングを行う場合はデータ分析はもちろん改善や対策が特に重要です。
流動的なWebのトレンドをキャッチしながら、時代に合った施策を打ち立てていきます。
Webマーケターの年収は?
Webマーケターの平均年収511万円で、正社員の平均年収が403万円ということと比べると、一般的なビジネスパーソンより約100万円高いと言えます。ジャンルによる変動はあまり見られないものの、Webマーケターを採用している会社によって多少の差があります。参考:doda平均年収ランキング
また、既に別の職種でWeb業界に関わった経験やスキルが評価される場合や600万円以上の年収が期待できる場合もあります。
実際に売上がアップした場合にマネージャーやリーダーといった役職へ昇進することも考えられるため、年収を上げたいと考える方は同じ会社でしばらく経験を積んで信頼度を高めていくのが良いでしょう。
逆に言えば若手の方でもマーケティングのスキルや実績があれば高収入になることもあります。
若手や未経験の方はいち早く基礎知識を獲得するのはもちろん、責任者としてマネジメントを行ったりできるようになることが大事です。
WebマーケターとWebディレクターの違い
Webディレクターとはどう違う?
Web上にはさまざまな仕事がありますが、Webマーケターと混同されやすい仕事としてWebディレクターが挙げられます。どちらもWebの特徴を駆使して集客を行う仕組みを作る仕事ですが、ここでは各業務フローや違いについて詳しく紹介します。
Webマーケターの役割と業務フロー
WebマーケターはWeb上での集客や売上アップを推進するべく、マーケティングの知識を駆使して戦略を立てる役割を担っています。Webマーケティング担当者の具体的な業務としては、まずコンセプトやターゲットの設定、さらにSEO対策やSNS運用、広告やコンテンツの打ち出しやアクセス解析などを行います。
特に重要なのは各プロセスにおいて、ターゲットに対して効果的な運用方針や費用対効果の良い戦略を設定するという視点です。Webマーケターの判断が企業全体の経営目標の設定に関わることもあるでしょう。
また実際に運用を行う実行力はもちろん、取り組みの成果を確認して改善策の仮説を立てることも大切です。複数のコンテンツの組み合わせから企業にとって最適な発信方法を探ります。
Webディレクターの役割と業務フロー
WebディレクターはWebサイト制作を統括するリーダーとしての役割を担う仕事です。業務フローとしては、まずは受注したサイトについての要望をヒアリングし、作業が円滑に進ようなスケジューリングはもちろん、ライターやデザイナー、プログラマーへの的確な指示、改善策の立案などといった作業を行います。理想的なサイトを作るためにクライアントとの打ち合わせを綿密に行うことも大切です。
Webディレクターに必要なスキルとしてはサイト制作に欠かせないプログラミングやデザインの実践的な知識、複数案件を円滑に進めるためのスケジュール管理能力、全体を監督するためのコミュニケーションスキルなどが挙げられます。
Webマーケターに必要なスキル
専門知識や実行力がカギとなるWebマーケターの仕事はさまざまなスキルを駆使する仕事です。ここでは特に重要なスキルについて解説します。WebやSNSの特徴を理解
オンラインの特性を存分に活かして利益の出るような発信が求められるため、Web広告の特徴への理解が必要です。Webのシステムへの知識によってコンテンツやターゲットに合ったサイト設計を行うことができ、なるべく多くの利用者の目に留まって認知度を高められます。
場合によってはSNSやメルマガを有効に活用して動画や画像、文章で発信することもあるでしょう。オンライン上のマーケティング手段を効果的に駆使するためには、WebやSNS全体の知識を持っているかどうかが重要です。
Webサイト構築スキル
Webマーケターとして働く際には、Webサイト構築に関するさまざまな知識が必要です。以下は必須スキルではありませんが、身につけておくとWebマーケティング業務に役立つでしょう。
<Webサイト構築に必要なスキル>
・HTML,CSS等のマークアップ言語
・画像編集(Photoshop、Illustrator)
・WordPress(CMS)
・Webデザイン
・Webライティング
・セキュリティ......など
Webマーケターのように、実際にWebサイト構築をするポジションではない場合にも、他職種とチームで仕事をする際に必要最低限の知識とスキルがあるとスムーズに仕事が進みます。
データの収集・分析スキル
Webマーケターは設定した目標を達成するために、データを収集して分析、コンテンツの改善を繰り返すPDCAが求められます。データ分析にはさまざまな分析ツールがあるため、分析ツールの操作はもちろん、得られた数字から消費者の動向を適切に分析するロジカルシンキングを鍛える必要があります。
企業の経営を支える企画力
企業の経営をWebマーケティングで支えるためには、仮説を立てながらどのような取り組みが適正かを考える企画力が重要視されます。初期段階には製品を売り出すターゲットを設定したあと、必ず仮説を立てて企画を立案します。
たとえばSNS広告やリスティング広告のどちらを選択するか、InstagramとTwitterではどちらの方が適正かといった判断はWebマーケターの企画力に委ねられるでしょう。
コミュニケーションスキル
クライアントや経営陣の要望を理解したり作業チームと円滑なやりとりをするためにはコミュニケーションスキルが必要です。Webマーケティングは企業の経営目標に沿った施策が求められるため、何度も打ち合わせを繰り返しながらクライアントの意向を汲み取ります。
また、企画をプレゼンする際に信頼度を高めておきたいという点でもコミュニケーションスキルが必須でしょう。
Webマーケターに必要なスキルを習得するには
では、Webマーケターに必要なスキルを習得するには、どのような学習方法があるのでしょうか。ここでは未経験から実務経験者が実践している学習方法をいくつか解説します。書籍で学習する
未経験者や実務経験者、上級者までおすすめできるのが書籍で学習する方法です。インターネット上の情報は古いものから新しいもの、情報が不確かなものまで玉石混合ですが、書籍は第一線で活躍するWebマーケターの知見を編集者や校閲が事実確認をした上で出版されるため、正確な情報が記載されている言えるでしょう。
ただし、Webマーケティングの知識は情報の移り変わりが早く、最新刊のものでも書籍になった時点で情報が古くなっている場合もあるため注意が必要です。
有料講座で学習する
書籍の独学に物足りなさを感じる人には有料講座での学習がおすすめです。有料講座にはオンラインまたはオフラインのWebマーケティングセミナーや、動画学習サイトなどがあります。
有料の動画学習サイトは学習内容や価格帯も幅広いため、未経験者でも学習を始めるのにハードルが低く、いつでもどこでも自分のペースで無理なく続けられるのがメリットです。
スクールで学習する
Webマーケティングの知識やスキルを体型的にしっかり学びたいと考えている方におすすめなのがWebマーケティングスクールです。入学金と受講料を合わせて数十万円、受講期間も3ヶ月から半年とある程度お金と時間がかかるスクールですが、現役マーケターから直接学べる点はもちろん、受講生同士の交流の機会、手厚い就職・転職サポートなどメリットがあげられます。
ただし、入会後に「イメージしていたものと違った」「こんなはずでは......」と後悔しないためにも、事前に情報収集をして自分に合ったものを探す必要があります。
おすすめのWebマーケティングスクール
Webマーケターの知識やスキルを身につけるために、数あるスクールの中から自分に合ったものを探すのは大変です。ここではおすすめのWebマーケティングスクールのカリキュラムや受講形式、料金をご紹介します。Wannabeアカデミー(ワナビーアカデミー)

出典:Wannabeアカデミー(ワナビーアカデミー)公式サイトより
受講スタイルはマンツーマンで補講受け放題、サポート期間は7ヶ月、卒業後3ヶ月間の実務研修もあるなど超実践型。受講生の半年以内の転職成功率80%以上と転職サポートが手厚いのもポイントです。
入学金は66,000円(税込)、授業料は264,000円(税込)で、学生は学生割引で授業料198,000円(税込)とお得。まずは個別相談でお気軽に悩みを相談してみてはいかがでしょうか。
デジプロ

出典:デジプロ公式サイトより
受講スタイルはオンラインはマンツーマンでの講義、通学は最大5名の少人数講義で、授業の前に動画でWebマーケティングの基本的な知識やスキルを習得し、第一線で活躍している現役マーケターの講師から直接広告運用を学習できます。
入会金は33,000円(税込)で、授業料は通学プラン330,000円(税込)・オンラインプラン385,000円(税込)、学生は通学プランのみ授業料250,000円(税込)とお得。気になる方は無料オンライン説明会に参加してみてはいかがでしょうか。
WEBMARKS(ウェブマークス)

出典:WEBMARKS(ウェブマークス)公式サイトより
受講スタイルは週2〜3時間の動画コンテンツ学習に加えて、実践型課題と添削サポート、現役Webマーケターへ質問し放題。目的別に以下3つのコースが用意されています。
就職コース | フリーランス 養成コース | 就職+フリーランス 両取りコース | |
---|---|---|---|
受講内容 |
SEO講座2ヶ月 +就職サポート | 事前学習1ヶ月 +SEO講座3ヶ月 +案件獲得サポート2ヶ月 | SEO講座2ヶ月 +就職・案件獲得サポート |
授業料 |
498,000円(税込) | 498,000円(税込) | 598,000円(税込) |
Webマーケティングの資格GAIQ・Web解析士の取得サポートに加えて、オフライン合宿・オフ会への無料参加権など受講者同士の交流の機会があるのもポイントです。
Webマーケターとして就職したい、フリーランスになりたいとお考えの方は無料カウンセリングに申し込みしてはいかがでしょうか。
インターネット・アカデミー

出典:インターネット・アカデミー公式サイトより
受講スタイルは「ライブ授業」「マンツーマン授業」「オンデマンド授業」の選べる3タイプで、すべての講座がオンラインに対応しているため、校舎に通学するだけでなくご自宅でも受講可能です。
インターネット・アカデミーは毎日無料体験レッスンを開催しているので、気になる方はお気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
マケキャンbyDMM.com

出典:マケキャンbyDMM.com公式サイトより
受講スタイルは動画コンテンツを活用したオンライン授業とスクールに通って実践的なワークを組み合わせたハイブリッド学習方式。で、受講開始から2ヶ月間で基礎から応用まで集中的に学び、3ヶ月目には広告代理店で働くマーケターとグループワークを実施して卒業後に即戦力として活躍できるスキルが身につけられます。
入会金は33,000円(税込)で、受講料は転職コース657,800円(税込)、学習コース385,000円(税込)です。「未経験からWebマーケターになれるか不安」「Webマーケターとしてのキャリアパスに悩んでいる」という方はお気軽に無料カウンセリングに相談してみてはいかがでしょうか。
Webマーケターにおすすめの資格
WebマーケターはWeb業界の専門知識や実践能力を幅広く兼ね備えていることで、多角的な視点でプロジェクトを進めていくことができます。Webマーケティングに役立つ資格を取得してスキルアップをすることで現場での信頼度にも繋がるでしょう。ここではおすすめの資格「ウェブ解析士」「Webディレクター」についてご紹介します。
ウェブ解析士
ウェブ解析士はアクセス解析やデータ分析にまつわる基礎知識を学べる資格です。実務能力を重視する「ウェブ解析士」や「上級ウェブ解析士」、講師レベルのスキルを要する「ウェブ解析士マスター」の3つのクラスに分かれています。
認定試験を受ける前の講義についてはオンライン形式での受講や独学での受験も可能です。
Webディレクター
Webディレクターの資格が得られるWebディレクション試験は、Webサイトの運営やディレクション業務に関わる方のスキルを問う試験で、集客施策やプロジェクトの企画・実施、サイトの構造設計など幅広い知識が必要です。公式テキストや問題集が販売されているので、未経験で実践的な知識について理解しておきたいという方も取り組みやすいでしょう。
Webマーケターのキャリアパス
Webマーケターがキャリアアップを考える場合、まずは現在務めている企業での昇進を考えるでしょう。さらにマーケティングを極めたい方や自分なりのアイデアで取り組みたい方なら、20~30代で独立してマーケティングの会社を設立するという方もいるようです。
また、Webマーケターの業務のうちある特定の領域に特化したいという方は転職を考えるのもいいでしょう。Web業界はさまざまな仕事に細分化されているのが特徴的ですが、Webマーケターとしてのスキルはどの分野にも応用することが可能です。
たとえばWebサイト運営に深く携わりたい場合はWebディレクター、SEO対策に特化したい場合はWebライターなど、いずれも大半の企業にとって需要が高いため幅広い転職先が考えられます。
企業だけでなく個人事業主もサポート対象となるマーケティングコンサルタントも注目されている職種で、営業力があればさらに高収入を期待できる場合もあるでしょう。