プログラミングを習っているお子さんが出場できる大会「URC(ユニバーサル・ロボティクス・チャレンジ)」について参加資格や難易度を詳しく解説します。
URC(ユニバーサル・ロボティクス・チャレンジ)とは?
URCは、小・中学生のための国際ロボット協議会です。主催はプログラミング教室「エジソンアカデミー」や「自考力キッズ」を運営する株式会社アーテックで、台湾、香港、ヨーロッパなど広くから参加者を集めています。2019年の大会では、ルールブック(大会規定)の公開は4月1日、予選は7月、決勝戦は8/24(土)に大阪大学 吹田キャンパスにて行われました。
使用するロボットは同社の開発する「アーテックロボ」で、全国11カ所の会場で予選に参加できるほか、YouTubeに動画をアップロードして参加す部門があるなど、ネット時代ならではの参加方法があるのも特徴。
子ども達がロボットへの関心・興味を深め、チームワークで課題を解決する大会です。
大会にはどんな部門がある?ルールは?
競技はロボット競技部門とアイデアコンテスト部門があり、このうちロボット競技部門は難易度の違う2つの部門に分かれています。お子さんの経験に合わせて難易度を選択すると良いでしょう。
ロボット競技部門
チームで制作したロボットで課題コースに挑戦。難易度が異なる2つの部門に分かれて行います。
レギュラー部門:初級者から中級者向け
DCモーターとサーボモーターの制御技術を使ったロボットを製作し、与えられたミッションを実行します。ルールブックは事前に公式サイト上で公開されており、2019年の競技は「ロボット射撃大会」。輪ゴムを発射して的をとらえるロボットを制作します。
ロボットの重さ制限はありませんが、ルールブックに記載のパーツしか使うことはできません。決勝戦では当日発表の「スペシャルルール」も適用されます。
アドバンス部門:上級者向け
複数のセンサーやモーターを組み合わせた高度なロボット制作し、ミッションを実行します。こちらもルールブックは公式サイトで公開されており、2019年の競技は「ロボットサッカー大会」でした。
レギュラー部門と比較し、使えるパーツの種類が多くなっているのが特徴。それだけに実力差も出やすく、様々なパーツの特性を把握して使いこなす能力が求められます。
アイディアコンテスト部門
こちらは大変ユニークな部門。オリジナルの作品づくりに挑戦し、YouTubeに動画をアップロードして参加することができます。入賞者には新製品の「アーテックロボ2.0」が贈られます。
参加資格は?(年齢・人数・難易度)
ここでは、それぞれの参加資格をまとめました。ロボット競技部門
対象年齢:小学生・中学生2人~3人のチームを組んで参加する必要があります。
大会参加前にプレゼンテーションシートの提出が必要ですので、注意しましょう。
アイディアコンテスト部門
対象年齢:小学生・中学生こちらは個人エントリー可能な部門となっています。
エントリーには、YouTubeにアップロードした動画のURLと使ったプログラム、アイディアシートの提出が必要です。
2019年度大会について
2019年度の大会ルールブックは4月1日に公開されました。ロボット競技部門のテーマは『ロボットスポーツ』で、人を楽しませるエンターテインメントロボットを開発。
アイディアコンテスト部門のテーマは『未来の学校』で、学校生活を便利にする道具がお題となります。
大会の予選は全国11ヶ所で行われました。具体的な場所は以下の通りです。
東北ブロック:7/27(土)宮城教育大学 萩朋会館 2F
関東第1ブロック:7/21(日)コミュニティプラザ・コルソ 7Fホール
関東第2ブロック:7/15(月・祝)学研ビル 3Fホール
関東第3ブロック:7/28(日)川崎市産業振興会館 4F展示場
北陸ブロック:7/21(日)福井県産業情報センター マルチホール
東海ブロック:7/13(土)名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス西館2F レセプションホール
近畿第1ブロック:7/6(土)大阪南港ATCホール ITMホール
近畿第2ブロック:7/7(日)デザイン・クリエイティブセンター神戸 1FギャラリーA・B
中・四国ブロック:7/30(火)広島県立総合体育館 大会議室・小会議室
九州第1ブロック:8/4(日)JR博多シティ 大会議室
九州第2ブロック:7/27(土)グランメッセ熊本 2Fコンベンションホール
決勝大会は8/24(土)に大阪大学 吹田キャンパスにて行われました。来年度以降もだいたいこのようなスケジュールで募集と実施が行われると考えられますので、気になる方は公式サイトをこまめにチェックしておきましょう。
2019年度の大会結果
地区大会にはレギュラー部門で215チーム、アドバンス部門で34チームが参加エントリーしました。そのうち決勝大会に進んだのは、レギュラー部門34チーム、アドバンス部門21チーム。
海外からは、香港12チーム、韓国6チーム、オーストラリア3チーム、台湾3チームが勝ち上がってくる結果となりました。
決勝大会結果
・レギュラー部門優勝:加藤学園暁秀初等学校B(関東第三ブロック)
準優勝:RPG好きの2人(東北ブロック)
3位:TAG(台湾ブロック)
・アドバンス部門
優勝:チームMRK(東海ブロック)
準優勝:CBT-B Team(香港ブロック)
3位:AEA トヤマ(北陸ブロック)
アイデアコンテスト部門
最優秀賞:田中 碧さん
優秀賞:池上 大和さん
次回開催予定
次回の開催予定は発表されていませんが、今年と同じようなスケジュールで募集が行われる場合、ルールブック発表:4月上旬
各地区予選:7月中
決勝戦:8月下旬
に行われると考えられます。
気になる方はぜひ、公式サイトをチェックしておいてくださいね。
アーテックロボで学べるおすすめ教室は?
ここでは、アーテックロボを教材に採用しているおすすめ教室をまとめました。参加自体は通塾していなくても可能ですが、エントリーするには2人か3人でチームを組む必要があります。
できれば、教室のお友達と組んでおくほうがコミュニケーション面やスキル面で有利と言えるかもしれません。
低学年なら「自考力キッズ」
ロボットプログラミング教室「エジソンアカデミー」も運営する株式会社アークテックの低学年向けスクールが自考力キッズ。エジソンアカデミーの経験を生かしながら低年齢でも無理なく取り組める工夫あるカリキュラムで評価されています。
低学年でも無理なく学べる自考力キッズの工夫とは?
授業は月に1回。パズル作成→ロボット作成→パズル作成→プログラミングという流れで進みます。
いきなりのプログラミングではなく、まずは、とっつきやすいパズル作成から入るので、低学年でも無理なくはじめることができます。
3・4年生以上なら「エジソンアカデミー」
エジソンアカデミーは、教材メーカーとして60年の歴史を持つアーテックが展開するロボットプログラミング教室です。学校教育のニーズに応え、先生たちとも密接なコミュニケーションを図ってきた企業ならでは、小学校3・4年生にもフィットした教室展開を行っています。
小学校3・4年生からスタートしたい。2年修了のカリキュラム
エジソンアカデミーのカリキュラムは2年間(全40カリキュラム)で、ロボットプログラミングの基礎をじっくりと学習できるようになっています。期間が2年間で修了するということは、ロボットプログラミングを学んでから、中学受験の準備をはじめてもゆうゆう間に合うということです。
プログラミングに関する情熱が止まらない!というような子どもたちのためには、さらに16ヵ月のエキスパート編も用意されています。
教室は全国に914!自転車でも通える教室が見つかりそう!
エジソンアカデミーの大きな特長は教室数の多さ。全国914ヵ所のフランチャイズ(FC)で開講されています。
土日に行われることが多いプログラミング教室。送り迎えで頭が痛い保護者の方も多いでしょう。
自宅から自転車で通える範囲にあれば、保護者の負担も大きく減少するでしょう。
まとめ:新しい大会だからこそ、チャンスあり!
URCは比較的新しい大会ですが、だからこそ誰にでも公平にチャンスがあるはず。「実際の会場に行くのはちょっと……」という方でも、YouTubeで参加できるから安心ですね。
「作品を作って、結果を残した!」という経験は、かならずお子さんの思い出に残るはず。
ぜひお気軽に参加してみてはいかがでしょうか。