URCとは?小学生・中学生のための国際ロボット競技大会を徹底解説
※ 本コンテンツにはプロモーション(PR)が含まれています。また、詳しい最新情報については公式サイトをご確認ください。
プログラミングを習っているお子さんが出場できる大会「URC(ユニバーサル・ロボティクス・チャレンジ)」について参加資格や難易度を詳しく解説します。
URC(ユニバーサル・ロボティクス・チャレンジ)とは?
URCは、小・中学生のための国際ロボット協議会です。主催はプログラミング教室「エジソンアカデミー」や「自考力キッズ」を運営する株式会社アーテックで、台湾、香港、ヨーロッパなど広くから参加者を集めています。2024年の大会では、ルールブック(大会規定)の公開は4月1日、予選はオンライン投稿で7/5~8/16、決勝戦は9/22(日)に追手門学院大手前中高等学校にて行われました。
使用するロボットは同社の開発するロボットプログラミング教材「アーテックロボ」と「アーテックロボ2.0」で、競技ごとに使用できるパーツには制限があります。
予選はオンライン投稿で、YouTubeにアップロードした動画を元に採点が行われます。予選上位入賞者(国内参加者各部門3チームずつ)のみがリアル開催の決勝大会へ進出。世界各国の予選を勝ち抜いたチームが実地で競技を行い、厳正な採点によって優勝が決まります。
子ども達がロボットへの関心・興味を深め、チームワークで課題を解決する大会です。
大会にはどんな部門がある?ルールは?
競技は、ロボット競技部門とアイデアコンテスト部門があり、このうちロボット競技部門は難易度の違う2つの部門に分かれています。お子さんの経験に合わせて難易度を選択すると良いでしょう。
ロボット競技部門
チームで制作したロボットで課題コースに挑戦。難易度が異なる2つの部門に分かれて行います。
レギュラー部門:初級者から中級者向け
レギュラー部門は、小学生対象の部門です(中学生は選択できません)。DCモーターとサーボモーターの制御技術を使ったロボットを製作し、与えられたミッションを実行します。ルールブックは事前に公式サイト上で公開されており、2024年の競技は「ブロック運搬コンテスト」。建設現場や農業分野でロボット活用が進んでいる背景があることから、建設現場のような場所で、ピースを所定位置へ移動させる自動運搬ロボットを制作するという課題です。
ロボットの重さ制限はありませんが、ルールブックに記載のパーツしか使うことはできません。決勝戦では当日発表の「スペシャルルール」も適用されます。
アドバンス部門:上級者向け
アドバンス部門は、小学生・中学生対象の部門です。複数のセンサーやモーターを組み合わせた高度なロボットを制作し、ミッションを実行します。こちらもルールブックは公式サイトで公開されており、2024年の競技はレギュラー部門と同じく「ブロック運搬コンテスト」。基本ルールは同じですが、アドバンス部門のロボットは自律制御が求められ、スタートエリア出発後はロボットに触れることができません。
レギュラー部門と比較し、使えるパーツの種類が多くなっているのが特徴。それだけに実力差も出やすく、様々なパーツの特性を把握して使いこなす能力が求められます。
アイデアコンテスト部門
こちらは大変ユニークな部門。オリジナルの作品づくりに挑戦し、YouTubeに動画をアップロードして参加することができます。2024年のテーマは「SDGs3:すべての人に健康と福祉を」。あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進するという目標を達成するために、参加者は新たなロボットを考案・製作し、それぞれのアイデアの独自性や機能性を競いました。
使用可能部材は、アーテック社開発のStuduino・Studuino:bit・Studuino Lite・アーテックロボおよびアーテックロボ2.0用各種パーツとアーテックブロック、そして工作などで利用可能な材料となっており、限られた部材の中で創造性や実現可能性を働かせる力が試されます。
参加資格は?(年齢・人数・難易度)
ここでは、それぞれの参加資格をまとめました。ロボット競技部門
対象年齢:(レギュラー部門)小学生 (アドバンス部門)小学生・中学生2人~3人のチームを組んで参加する必要があります。
大会参加前にプレゼンテーションシートの提出が必要ですので、注意しましょう。
アイデアコンテスト部門
対象年齢:小学生・中学生こちらは個人でのエントリーが可能な部門となっています。
エントリーには、YouTubeにアップロードした動画のURLと使ったプログラム、アイデアシートの提出が必要です。
直近の大会はどのような形式で行われた?
ここでは、直近の大会の様子について詳しく見ていきましょう。2019年度大会について
2019年度の大会ルールブックは4月1日に公開されました。ロボット競技部門のテーマは『ロボットスポーツ』で、人を楽しませるエンターテインメントロボットを開発。
アイデアコンテスト部門のテーマは『未来の学校』で、学校生活を便利にする道具がお題となります。
大会の予選は全国11ヶ所で行われました。具体的な場所は以下の通りです。
- 東北ブロック:7/27(土)宮城教育大学 萩朋会館 2F
- 関東第1ブロック:7/21(日)コミュニティプラザ・コルソ 7Fホール
- 関東第2ブロック:7/15(月・祝)学研ビル 3Fホール
- 関東第3ブロック:7/28(日)川崎市産業振興会館 4F展示場
- 北陸ブロック:7/21(日)福井県産業情報センター マルチホール
- 東海ブロック:7/13(土)名城大学 ナゴヤドーム前キャンパス西館2F レセプションホール
- 近畿第1ブロック:7/6(土)大阪南港ATCホール ITMホール
- 近畿第2ブロック:7/7(日)デザイン・クリエイティブセンター神戸 1FギャラリーA・B
- 中・四国ブロック:7/30(火)広島県立総合体育館 大会議室・小会議室
- 九州第1ブロック:8/4(日)JR博多シティ 大会議室
- 九州第2ブロック:7/27(土)グランメッセ熊本 2Fコンベンションホール
決勝大会は8/24(土)に大阪大学 吹田キャンパスにて行われました。来年度以降もだいたいこのようなスケジュールで募集と実施が行われると考えられますので、気になる方は公式サイトをこまめにチェックしておきましょう。
2019年度の大会結果
地区大会にはレギュラー部門で215チーム、アドバンス部門で34チームが参加エントリーしました。そのうち決勝大会に進んだのは、レギュラー部門34チーム、アドバンス部門21チーム。
海外からは、香港12チーム、韓国6チーム、オーストラリア3チーム、台湾3チームが勝ち上がってくる結果となりました。
決勝大会結果
・レギュラー部門優勝:加藤学園暁秀初等学校B(関東第三ブロック)
準優勝:RPG好きの2人(東北ブロック)
3位:TAG(台湾ブロック)
・アドバンス部門
優勝:チームMRK(東海ブロック)
準優勝:CBT-B Team(香港ブロック)
3位:AEA トヤマ(北陸ブロック)
・アイデアコンテスト部門
最優秀賞:田中 碧さん
優秀賞:池上 大和さん
2021年度大会について
2021年に行われた第5回大会では、コロナ禍が続くなか、初の3部門同時オンライン開催となりました。URCは、以下の3部門で行われています。
- オンライン競技部門
- アイデアコンテスト部門
- シミュレーションロボット競技部門
2021年のURCでは、「アーテックロボ」と「アーテックブロック」を使用しました。いずれも応募期間は2021年7月5日~9月1日までで、結果は2021年9月27日にサイト上で発表となりました。
ロボットのテーマには「ウイルス対策ロボット」や「自動搬送ロボットの開発」などが挙げられ、大会ではユニークなロボットの数々が投稿され大盛況のうちに大会を締めくくりました。
2024年度大会について
2024年度の大会は「ロボット競技部門」と「アイデアコンテスト部門」の2部門で構成され、それぞれ異なる形式とルールで実施されました。ロボット競技部門では、予選が7月5日から8月16日までオンラインで行われ、決勝大会は9月22日に大阪市中央区にある追手門学院大手前中高等学校で開催されました。テーマは、「ブロック運搬コンテスト」。参加者はロボットを使ってブロックを指定の場所に運び、得点を競いました。
ルールとしては、競技開始時にロボットをスタートエリアに配置し、競技中は決められたエリア内でのみロボットに触れることができるなど、細かな規定が設定されています。制限時間内で最大得点を目指す競技です。
一方、アイデアコンテスト部門では、参加者が自作のロボットやシステムを制作し、テーマに基づいたアイデアを発表する形式で行われました。2024年度のテーマは「SDGs3:すべての人に健康と福祉を」。応募者はアイデアを動画にまとめ、YouTubeに投稿して参加しました。
いずれの部門も、子どもたちが技術への興味を深め、課題解決力を養うための場として設計されており、競技や発表を通じて仲間との協力や交流を楽しむことができました。
次回開催予定
次回の開催予定は発表されていませんが、今年と同じようなスケジュールで募集が行われる場合、ルールブック発表:4月上旬
各地区予選:7月中
決勝戦:8月下旬
に行われると考えられます。
気になる方はぜひ、公式サイトをチェックしておいてくださいね。
ユニバーサルロボティクスチャレンジとは、小中学生を対象とした国際ロボット競技会です。ロボティクス初級者から上級者まで幅広く参加できるようになっています。子どもたちがロボティクス技術への興味・関心を深め、仲間と学び合い、チームワークにより課題解決を目指す大会です。
http://www.urc21.org/ >
URC(ユニバーサル・ロボティクス・チャレンジ)の公式サイト
「これからロボット競技会に出てみたい!」と感じている人にとって、参加しやすい大会です。URCの公式サイトはこちら。ユニバーサルロボティクスチャレンジとは、小中学生を対象とした国際ロボット競技会です。ロボティクス初級者から上級者まで幅広く参加できるようになっています。子どもたちがロボティクス技術への興味・関心を深め、仲間と学び合い、チームワークにより課題解決を目指す大会です。
https://urc21.org/ >
まとめ:新しい大会だからこそ、チャンスあり!
URCは比較的新しい大会ですが、だからこそ誰にでも公平にチャンスがあるはず。「実際の会場に行くのはちょっと……」という方でも、YouTubeで参加できるから安心ですね。
「作品を作って、結果を残した!」という経験は、かならずお子さんの思い出に残るはず。
ぜひお気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
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