「子ども向けのプログラミング教室」という言葉も、ここ1~2年でよく耳にするようになってきました。
小学生の習い事としても、検討対象の一つだという方が多いようです。
でも実際に通おうとすると、数と種類の多さに困ってしまうのではないでしょうか?
スクールの資料を見ても、わけのわからないカタカナとローマ字が並んでいるし……と困惑する方もいるのでは。
ここではプログラミング教室の選び方、そのポイントをわかりやすく説明します。
この記事を読めば、お子さんに必要なスクールは「ここだ!」とわかるはずです。
子どものプログラミング教室、どう選ぶ?
子ども向けプログラミング教室(ロボット教室も含む)を選ぶためのポイントは大きく4つ考えられます。- 年齢 ……全年齢対象か、対象年齢を区切っているか?
- 予算……毎月の費用はいくら?入学時の費用はいくら?
- スケジュール……週何回?月何回?振り替え学習は可能?メールやSkypeでのサポートは?
- 子どもの性格……個人指導?グループ指導?大人数?無料で体験学習できる?
対象年齢は絶対にチェック!今は小学生向けが多し
多くのスクールでは年齢に合わせた授業内容を用意しています。幼稚園から小学生に向けての時期は、頭脳の成長も著しいだけに、ここを間違えると「簡単すぎて退屈する」「むずかしくて、ついていけない」というようなミスマッチも起こってしまいます。
内容と同時に対象年齢は、かならずチェックしたいところです。
年齢の幅はどれぐらい?
教室によっては「小学生~中学生」というような幅広い年齢設定をしています。このような場合は、プログラミングに関する基礎的な知識を提供するところが多いようです。一方で「小学校3・4年」「小学校5・6年」というような細かい設定のところもあるようです。プログラミングと関わりの大きい理科、算数、国語、音楽などのの教科書とリンクした指導の場合は、このような年齢設定になります。
お子さんが「いま何歳か」「何年間つづけたいか」考えて選ぶといいですね。
いちばん多いのは対象年齢:小学3年生?
「はじめる時期」にもかかわってくることですが、コエテコの調査によると、いちばん多いのは対象年齢、小学校3年生(を含む)教室のようです。これは、多くの小学校が2~3年生からプログラミングの内容を授業に織り込んでいくからかもしれません。
小学校3年生からはじめるのは、リーズナブルな選択でしょう。
同級生に差をつけたいと思ったら、それよりも1~2年早くスタートするという考え方もありますね。
未就学児対象のスクールも増えてきました
4〜5歳の子どもにプログラミングはとても無理!と思いがちですが、最近は未就学児対象のスクールも現れています。プログラミングというのは、言語をおぼえるというよりも、論理的にものごとを組み立てていく力。
学習をはじめるのに早すぎることはないかもしれません。
多くのスクールでは、未就学児でも楽しくスムーズに取り組んでいけるように教材やカリキュラムを工夫しています。
予算もチェック!教材費がかかるケースに注意
「学習効果がなかったら意味がない、でも費用が高いのはやっぱり気になる」それが保護者の本音でしょう。全国のプログラミング教室には、費用も内容も千差万別。どれぐらいの予算を考えればいいのかチェックしました。
平均の月謝は1万~1.5万円ぐらい?
コエテコの調査によると平均的な月謝は1万~1.5万円ぐらいのところが多いようです。コンピュータやロボットなどを教材に使うぶん、ほかの習い事よりはやや高めというところでしょうか。
教材費に注意!
プログラミング教室、ロボット教室を検討するときにかならずチェックしたいのは教材費です。パソコン、タブロイド端末、ロボットキットなどが必要となる場合には、教材費が発生することが多くなります。
教室が用意した教材を利用するのか(レンタル費、使用料などが発生します)、じぶんの端末やキットを用意するのか。
たとえば、ロボットプログラミングキットを購入したときには、3~5万円ぐらいかかりますので、あらかじめ予算に入れておきましょう。
予算を抑えたいならパソコン教室かオンラインスクールがおすすめ
総じて、教室で行うロボット教室やビジュアルプログラミングを用いた場合には、高めの価格設定になることが多いようです。これに対して、子ども用のパソコン教室や、インターネットを使ったEラーニングの家庭学習の場合は比較的低価格になります。
最初は、低価格のところからはじめて、基礎が整ったあとには、ロボット教室やビジュアルプログラミングにステップアップしていくという考え方もいいですね。
スケジュールをチェック!「土日のみ」のスクールも
プログラミング学習の必修化は「プログラミング科」という教科ができるという意味ではありません。国語、理科、社会、算数、音楽の授業のなかにプログラミング的思考が求められていくということです。
プログラミングも大切!他の教科も大切!
開講日もきちんとチェックして、負担のないスケジュール設定の教室を選びたいものですね。
多くの教室は月2~4回
現在のところは、多くの教室が月2~4回のペースで授業を行っているようです。学校の勉強に差しさわりがないということでは、いい感じのペースといえるでしょう。
また、教室が少ない地方の場合には、保護者の方がクルマで送り迎えするというような手間も考えなくてはいけません。
土日開講が主流
現在のプログラミング教室は、土日開講のスクールが多いようです。これも、保護者の方が送り迎えする事情の反映でしょうか。
学校の勉強と気分を変えて、新鮮なモチベーションを沸かせる効果もあるかもしれません。
大手スクールだと平日放課後に開講のスクールも多いので、ぜひチェックしてみてください。
振替授業ができるスクールとできないスクール
小学生の場合、運動会や学芸会、ほかの習い事の発表会などのイベントで土日に出席できないことも起こってきます。取り残されて講座内容が先に進んでしまうと、学習中断にもつながってしまいます。
体験学習に参加して「振り替え授業ができるかできないか」「メール指導やSkypeなどのサポートシステムはあるか」聞いておくといいですね。
子どもの性格と雰囲気の相性をチェック!
はじめて会った子どもとすぐに仲良くなれる子もいれば、そうじゃない子もいます。できるなら、のびのびと自分らしく学習できる環境を与えてあげたいものです。
スクール選びには、ぜひ、性格と雰囲気の相性もチェックしてあげたいものですね。
個人指導かグループ授業か大人数か。
「先生と生徒が1対1でコツコツ学べる」「グループでワイワイと協力し合う」「大きめの教室で学ぶ講義型のスクール」など、プログラミング教室の人数はさまざまです。ちょっとシャイで人見知りしてしまうタイプなら個人指導がいいかもしれません。
リーダーシップをとりやすいタイプならグループ型がおすすめです。
それぞれの性格を考えて、のびのびと学べる環境を選んでください。
ネットでも調べきれない雰囲気は、かならず体験学習で!
プログラミング教室に限りませんが「なじめる」「なじめない」という感覚にはきわめて微妙なものがあります。はじめてみてから「なんか、いや」「なんか、楽しくない」ということになったら、お子さんもかわいそうですし、せっかくのお金も無駄になります。
そのようなミスマッチを防ぐため、絶対に欠かせないのが無料体験授業。
実際の授業と同じ環境で学べるので「イメージが違った……」なんてトラブルが起こりにくくなります。
ほとんどのプログラミング教室では無料体験授業の機会を用意しています。
参加してみて、イメージと違ったら他の教室に行ってみてもいいかもしれません。
いくつかのスクールを体験学習して「ここがいい!」というところに決めるのが賢い選択です!
まとめ:お子さんに合うプログラミング教室をさがそう
プログラミング教室のメリットは、楽しみながら学べて、その上学校の学習にも役立つところにあります。2020年4月、小学校でのプログラム学習必修化に向けて、これからもたくさんのスクールが誕生することでしょう。
ここであげた4つのポイントを軸にスクールをさがせば、かならずお子さんにぴったりの場所が見つかるはず。
まず、学校の成績アップへ、そして、いつかはスーパープログラマーへ?
その第一歩としてお子さんに合ったプログラミング教室をさがしてみましょう。