プログラミング教育は就職につながる?プログラムに関連する仕事とは

パソコン
小学校から高校までのプログラミング教育必修化が実現した今、「プログラミングのスキルってどんな仕事に役立つの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実はプログラミングはIT業界だけでなく、ロボット開発やゲーム制作、グラフィックデザイン、製造現場の自動化、さらには医療データの分析など、さまざまな分野で必要とされています。

ここではプログラミングが求められる職業の種類や、そのスキルを活かして目指せるキャリアについて、具体例を交えながらわかりやすく解説します。プログラミングの可能性を知り、将来の選択肢を一緒に広げていきましょう。

将来なりたい職業、小学6年生男子は「エンジニア・プログラマー」が1位

学研教育総合研究所の「小学生の日常生活・学習に関する調査」(2023年10月)では、小学6年生男子が将来なりたい職業の1位に「エンジニア・プログラマー」が選ばれました。

出典:小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研

特に高学年の男子ではIT関連職種への興味が高く、4年生から6年生までのすべての学年で「エンジニア・プログラマー」が4位以内にランクインしています。この結果から、高学年になるにつれてITやプログラミングへの関心が強まる傾向が見て取れます。

ここからは、具体的にプログラミングスキルを活かせる職種をいくつかご紹介します。

IT系のプログラミングスキルが活かせる仕事

システムエンジニア(SE)


システムエンジニア(SE)は、システム全体を設計する役割を担う仕事です。

たとえば、新しいソフトウェアを作るとき、いきなりプログラムを書くわけではありません。以下のように、どんな機能が必要なのかを整理して「設計図」を作ることから始まります。

1.どんな機能が必要なのかを整理する
2.システムエンジニアが設計図をつくる
3.プログラマーが設計図をもとにプログラムをつくる

システムエンジニアが設計図を作るときは、システム全体を理解して必要な機能が正しく動くように計画します。さらに開発に必要な費用や期間を見積もり、チーム全体がスムーズに作業を進められるよう調整するのも重要な役割です。

システムが完成した後にトラブルが起きた場合、原因を調べて直すフォローも大切な仕事です。システムエンジニアは「システム全体の指揮者」として、プロジェクトを成功に導く頼れる存在です。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

システムエンジニアは、計画を立てたり、チームで協力して物事を進めたりするのが得意なお子さんに向いています。「自由研究のテーマを考えるのが好き」「学級活動でアイデアを出し合うのが楽しい」といったお子さんにぴったりです。

プログラマー


プログラミングを活用する職種の中でも、イメージしやすい存在といえるのがプログラマーです。

プログラマーは、プログラムを設計・開発する職種全般を指しています。ソフトウェアやアプリケーション、ゲーム、ウェブ開発などのIT分野から、家電や自動車などの製造業など、活躍の場はさまざまです。

たとえば、「アプリに写真を編集する機能を追加したい」「ゲームキャラクターの動きをリアルにしたい」といった要望があれば、プログラミング言語によって機能や動きを実現する仕組みを作る必要があります。プログラマーは、まさに技術革新を支える存在です。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

プログラマーは、考えることや新しいことを試すのが好きなお子さんに向いています。「パソコンやタブレットを使うのが好き」「ブロックやパズルの組み合わせを考えるのが得意」といったお子さんは、プログラミングの世界にぴったりかもしれません。

クリエイティブ系の仕事にも活かせるプログラミングの力

ロボットエンジニア


ロボットエンジニアは、私たちの生活を支えるロボットを設計・開発する職業です。工場で使われる産業用ロボットや掃除ロボットなどの設計や開発は、ロボットエンジニアが担っています。

ロボットエンジニアの主な業務はロボットを制御するプログラムの開発です。たとえば工場で製品を運ぶロボットは、動き方や速度、障害物を避けるルートなどを細かくプログラムされています。また、AI(人工知能)を活用してロボットが自分で学習し、より効率的に動くようにする技術も進化しています。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

ロボットエンジニアは、ものづくりや仕組みづくりが好きなお子さんに向いています。「LEGOやブロックが好き」「段ボールや紙で工作するのが得意」というお子さんは、将来ロボットエンジニアとして活躍する可能性を秘めています!

グラフィックデザイナー


グラフィックデザイナーの活動は幅広く、ポスターやウェブサイト、アプリ、ゲーム内のビジュアルなど、日常で目にするさまざまなデザインを手掛けます。

たとえば、CGデザイナーはゲームや映画のキャラクターや背景を3Dで制作し、UXデザイナーはアプリやウェブサイトをより使いやすくするデザインを担当します。近年ではアニメーションや動きのあるデザインを取り入れることも増え、プログラミングスキルが必要とされる場面も広がっています。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

グラフィックデザイナーは、デザインや配色を考えるのが好きなお子さんに向いています。「ゲームのキャラクターを作ってみたい」「学校のポスターや図工の作品づくりが好き」と感じるお子さんには、グラフィックデザイナーがおすすめです。

動画クリエイター


近年人気の動画クリエイターは、実はプログラミングスキルを活かせる職業の一つです。映像に文字や動きを加えたり、特殊効果を取り入れたりする際には、プログラムによる制御が重要な役割を果たします。

たとえばYouTubeの動画やSNS広告では、視覚的に魅力的な演出が求められることが多く、プログラミングの知識が編集作業をよりクリエイティブにします。プログラミングを学ぶことで、動画クリエイターとしての可能性がさらに広がるでしょう。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

学研教育総合研究所の調査では、「YouTuberなどのネット配信者」が小学生の将来なりたい職業ランキングで全体2位にランクインしています。動画制作の需要は、今後ますます高まる傾向です。

参考:小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研

他にもある!プログラミングスキルを活かせる職種

データサイエンティスト


データサイエンティストは、膨大なデータを分析して役立つ情報を見つけ出す仕事です。

たとえば買い物の場面では購入者の好みを分析しておすすめ商品を提案したり、医療の場面では患者のデータを活用して病気の改善や予防に貢献したりします。

扱うデータはウェブやSNSの情報、企業や医療機関の記録などさまざまです。この仕事では、プログラミングの知識だけでなく、統計や医療の基礎知識も必要です。さまざまな分野で役立つ未来の仕事と言えるでしょう。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

データや数字から隠れたルールを見つけるのが得意なお子さんはデータサイエンティスト向きです。「自由研究でデータを集めてグラフを作るのが好き」「ゲームの攻略方法を自分なりに考えている」といったお子さんは、データサイエンティストの素質がありそうです。

事務(Excelのマクロ等)


事務の仕事はプログラミングと密接に関わっています。たとえば学校の名簿や給与をExcelで管理する際、効率化するためにプログラミングが重要な役割を果たします。

Excelには手間のかかる繰り返し作業を自動化できる「マクロ機能」が備わっています。マクロ機能はVBA(Visual Basic for Applications)と呼ばれるプログラミング言語で作られており、複雑な処理やデータ分析を効率化するプログラムを組める仕組みです。事務作業の効率を大幅に向上させるためにはプログラミングスキルが重要です。
コエテコ編集部
コエテコ編集部

事務の仕事には、几帳面さや効率よく物事を進める力が求められます。「身の回りを整理するのが好き」「繰り返しの作業を工夫して簡単にする」といったお子さんは、事務作業に必要なスキルを身につける素質があるかもしれません。

幅広い職種につながる!まずはプログラミングに触れてみよう


いまや生活に欠かせないパソコンやスマートフォンも、多くのプログラミングに関わる人たちの努力によって発展してきました。

どれも「こんなことができたらいいな」「もっとこんな機能があったら便利なのに」と思うことから作られたものばかりです。プログラミングに関わるお仕事はどれも、そんな私たちの希望を実現してくれるものです。

最近では、簡単なアプリやゲームで家庭でもプログラミングに挑戦できます。もしお子さんがプログラミングに興味を示したら、ぜひ一緒に触れてみてください。
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