プログラミングを好きになったから、大きくなってからもずっと続けたいというお子さんもいることでしょう。ここではプログラミングに関わるお仕事について見ていきましょう。
プログラマー

プログラミングをするお仕事といえば、やはりプログラマーでしょう。プログラマーとはプログラムを作る人すべてを指し、活躍する分野も多岐にわたります。
家電や自動車など工業製品に関わるお仕事はもちろんのこと、ソフトウェアやアプリケーション、ゲーム、ウェブ開発などでもプログラマーさんが活躍しています。
「こういうことを実現したい」「こんな機能がほしい」などの要望に合わせて、決められたプログラミング言語でプログラムを作ります。
会社に属して活躍する以外にも、フリーでお仕事を請け負うプログラマーさんもいます。
システムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)のお仕事は、一言でいえばシステムを設計することです。たとえば新しいソフトウェアを作る場合、いきなりプログラムを書き始めるわけではありません。
まずは、どのような機能が求められているのかを明確にする必要があります。必要な機能が具体的になれば、次にどんなプログラムを作ればよいのかを考えます。SEさんの作った設計に沿って、プログラマーは実際にプログラミングを行います。
SEはシステム全体を見渡す役割があり、ときに開発費や制作期間の設定も行います。また納品した後、問題が生じた場合のフォローなどを行うのも、たいていの場合SEのお仕事です。
データサイエンティスト

データサイエンティストのお仕事は、一言でいえばデータを分析することです。インターネットの普及により、たくさんの情報が手軽に手に入るようになりました。
何か一つの製品が欲しいとしても、訪れたお店にある品物の中から選ぶのではなく、インターネットで幅広い情報を集めて、吟味して選ぶことが可能になっています。
同時にモノを作る人や売る側の人は、より詳細に買う人の好みや消費者層を見分ける必要が出てきました。
データサイエンティストは膨大なデータを分析して、このようなビジネスに必要な情報を見分けるスペシャリストです。
業務の中だけで得たデータだけではなく、ウェブやSNSなどからデータを集め、独自の分析方法で必要な情報を抽出します。
膨大なデータを扱うだけに、プログラミングの知識はもちろんのこと統計学や経営に関することなど、多くの知識を必要とします。
事務(Excelのマクロ等)

学校や会社の事務など、ずっと昔には紙で管理していた名簿やお給料なども、現在ではパソコンで行うのが普通です。
よく使われるのがExcelというマイクロソフト社のソフトウェアです。Excelは表計算ソフトの一つで、効率よくデータの管理や計算ができるように工夫されています。
Excelにはマクロという機能がついています。事務のお仕事などでは操作の手順が毎回同じという作業があります。マクロ機能を使えば、一連の作業を自動化することができます。
マクロはマイクロソフト社が提供するVBAというプログラミング言語を使って書かれており、VBAを使えばもっと複雑な作業を効率化するためのプログラムを作ることもできます。
誰もがプログラミングできる

いまや生活に欠かせないパソコンやスマートフォンも、多くのプログラミングに関わる人たちの努力によって発展してきました。
どれも「こんなことができたらいいな」「もっとこんな機能があったら便利なのに」と思うことから、作られたものばかりです。プログラミングに関わるお仕事はどれも、そんな私たちの希望を実現してくれるものです。
お仕事で使うような複雑なプログラムは体験できなくても、簡単なアプリやゲームならお家でもプログラミングすることができます。
もしお子さんがプログラミングに興味を示したら、ぜひ一緒に触れてみてください。