2020年の教育改革に向けて、家庭でできること・しておきたいことは何でしょうか。

まずは保護者の意識を変える!
プログラミングの必修化に限らず、教育が変わることに対して不安・モヤモヤを抱えることもあるでしょう。「本当に必要なの?」と眉をひそめたくなるシーンがあるかもしれません。
そんなとき、落ち着いて心にとめたいのが「自分たちの時代とは違う」こと。
保護者世代が小学生だった頃からはずいぶん時間が経っています。家庭用のコンピュータ向けに「Windows 95」がリリースされてからすでに20年以上。新しく感じる「Windows XP」ですら、発売から17年経っています。
子どもに必要な能力が変わってくるのは当然なのかもしれません。

教育や子育てに限らず、常識は変化することがあります。
離乳食もかつては親が噛み砕いてから子どもに与えていました。しかし現在では虫歯菌(ミュータンス菌)がうつることから推奨されていません。
モヤモヤ、ムッ!としそうな気持ちをいったん抑えて、情報を受け入れるようにしましょう。

子どもの使えるパソコンを購入し、触れさせる
スマホ(スマートフォン)はどんどん高機能になり、もはや「携帯電話」とは考えられないほど高度な作業ができるようになりました。
タブレットの普及も進み、まだ言葉を覚えていないような子どもですら操作している姿を見かけることがあります。わざわざパソコンを使わなくても、ある程度のことは済ませられてしまうのです。

そうはいっても、学校や仕事ではパソコンが必須。簡単な作業は済ませられても、難しい作業をするにはスマホやタブレットはパワー不足です。
「パソコンを使えない新入社員」が話題になるように、どれだけスマホやタブレットに馴染んでいても、いざ社会に出るとパソコンが使えず困ってしまうケースが実際にあるのです。
そうならないためには、早いうちから家庭でパソコンに触れさせておくとよいでしょう。
パソコンでは文字の入力方法も違います。キーボードを素早く叩いて入力するにはタイピングの練習が必要です。できれば早いうちから家庭でトレーニングしておくと、いざというときに困りません。

最近は大手メーカーから子ども向けパソコンも発売されています。必要な学習ソフトが揃っているだけでなく、壊れにくく丈夫に作ってあったり、有害サイトのフィルタリングや使用時間の制限(夜になると電源オフ)が可能であったりと、比較的安心して子どもに与えることができます。
(「コエテコ」編集部が取材した記事はこちら!)
「高い」!?SNSで大炎上したFMV「はじめての じぶん パソコン」
「猫がおしっこ」も保証!親子で使えるパソコン「LAVIE(ラヴィ)」
もちろん、大人向けのパソコンを親子で共用するのもアリでしょう。家庭内で話し合い、検討してみてください。
プログラミング教室を調べてみよう!
子どもの成績に不安があるとき、多くの家庭が「塾」や「通信教育」を検討するのはどうしてでしょうか。
「親が忙しいから」「親の言うことは聞かない(先生の言うことは聞く)から」など、さまざまな理由があるとは思いますが「自分だと、教えられる自信がないから」という方も多いはずです。
子どもに何かを教えるには「知っている」だけではなく「教え方のプロ」になる必要があるのです。だからたとえ「小学校の算数なんて、当然、自分も理解しているよ」という方であっても塾や通信教育を検討するわけです。

そう考えると、プログラミング教育も同じことです。
たとえ「パソコンはバッチリ!」という方でも、子どもに教えるとなると別の難しさがあります。
「正直、パソコンには自信がない……」という方であればなおさらでしょう。そんな場合は、他の教科と同じくプロにお願いするのがベストではないでしょうか。
小学校での必修化を前に、プログラミング教室はどんどん増加しています。
パソコンというと「一人でもくもくとやるイメージ」がありますが、実際はプレゼンテーションの練習を取り入れたり、チームで何か作ったりする教室も多くなっています。一度見てみれば「プログラミング」のイメージがガラッと変わるはずです。

人間、知らないことには不安になってしまうもの。「うちの子、ついていけるかな……」と不安になったら、体験授業やイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。