RoboRAVEとは?子どもたちの創造力を育む世界的ロボット競技会を解説
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スクールに通い続けていると、親御さんもお子さん自身も「自分がどのくらいできるようになったのか」が気になってしまいますよね?
そんな方に今回紹介するのは、「RoboRAVE(ロボレーブ)」 。
小学校3年生から高校3年生までの2~4名からなるチームなら誰でも参加できる、初心者でも参加しやすい大会の一つです。
でも一体「RoboRAVE」ってどんな大会なの?と思っている方も多いのでは?
そんなあなた必見!「RoboRAVE」のあれこれをたっぷりご紹介します。
「RoboRAVE(ロボレーブ)」とは
「RoboRAVE(ロボレーブ)」とは「Robots Are Very Education」の通称で、2001年にアメリカで誕生した教育プログラムの一種です。
ロボットを使った競技大会を通して、小学生から高校生までを対象に、コンピューターを使ったプログラミング学習やロボット制御を体験してもらう狙いがあります。
RoboRAVEのロボット大会は現在20ヶ国以上で行われています。
例えば、本拠地であるアメリカ・ニューメキシコ州のアルバカーキでは3000人以上で参加するほど、規模の大きな世界大会が開かれました。
日本でも、東日本・大阪・九州などの地域で大会が行われたり、毎年石川県・加賀市では国際大会も行われたりしています。
2020年には世界大会の会場が加賀に決まり、さらに盛り上がりをみせました。
参加資格
参加資格や対象年齢は、参加する部門によって異なります。アメイジングチャレンジの参加資格は2~4人までのチームで、小学生もしくは中学生であること。ラインフォロイングチャレンジでは、2~4人までのチームで小学生もしくは中学生であることが参加条件となります。
過去の参加者は、中学校のロボットクラブや民間のロボットスクールの受講生などが多いものの、所属していなくても参加することができます。
大会ではどんなことをするの?
大会によって異なりますが、RoboRAVEではそれぞれ異なるルールの最大6つの競技にチャレンジできます。(2024年時点)・a-MAZE-ing Challnege (アメイジング チャレンジ)
・a-MAZE-ing gyro Challenge (アメイジング ジャイロ チャレンジ)
・Line Following Challenge (ラインフォロイング チャレンジ)
・SumoBot Challenge(スモーボット チャレンジ)
・Fire Fighting Challenge(ファイヤーファイティング チャレンジ)
・AlpineBot Challenge(アルペンボット チャレンジ)
・Entrepreneurial Challenge(アントレプレナー チャレンジ) ※旧「ロボットベート」
a-MAZE-ing Challnege (アメイジング チャレンジ)
「a-MAZE-ing Challnege (アメイジング チャレンジ)」では、木製の作られたコースの上を地面から落ちることなく、自作のロボットを走らせる競技です。小・中学生が対象で2〜4人のチーム制で行われます。この競技はラインセンサーなどの外部センサーを必要とせず、プログラム自体は比較的初心者のお子様でも可能なため、参加しやすい競技となっています。
ですが、使用できるのは完全独立型ロボット* のため、遠隔での操作ができません。また、ラインセンサーなどの外部センサーを使うこともできないため、「5cm進んだら右に曲がる」や「●秒進んだら●度回転する」など細かい指令を出すなどの試行錯誤を重ねるなど、細やかなプログラミング技術が問われる競技となっています。
参加者は事前に多くの練習を重ねることはもちろんのこと、大会当日にコースデザインが発表されるための朝早くから会場入りし、念には念を入れた最終調整を行う姿が多く見られます。
時間内であれば、何度でも再チャレンジが可能ですし、ロボットを変えてチャレンジすることもできます。
ですが、まったく同じように動くとは限らなかったり、スタートからやり直さなければならなかったりするので、緻密な計算と時間配分、根気も重要なカギといえるでしょう。
a-MAZE-ing gyro Challenge (アメイジング ジャイロ チャレンジ)
「a-MAZE-ing gyro Challenge (アメイジング ジャイロ チャレンジ)」は、ジャイロセンサーを搭載したロボットが、起伏のある迷路を自律的に走破する競技です。通常の「a-MAZE-ing Challenge(アメイジング チャレンジ)」ではセンサーの使用が禁止されていますが、このジャイロ部門ではジャイロセンサーの使用が認められています。ジャイロセンサーは、回転や傾きといった動きの検知に特化したセンサーです。
参加チームは、2~4名で構成され、小学4~6年生または中学生が対象です。2分以内に迷路を完走できるロボットを設計、組み立て、プログラミングすることを目標とし、完走までの時間が短いほど高得点が得られます。
ロボットの設計やプログラミング技術だけでなく、チームワークや問題解決能力も試される場となっています。
Line Following Challenge (ラインフォロイング チャレンジ)
小・中・高校生が対象で、こちらも2〜4人のチームで戦います。ルールはスタート地点からゴール地点の間に引かれた黒い線の上を通るようにロボットを操作し、制限時間内に多くのボールをゴール地点に運び入れ、またスタート地点まで戻るロボットをプログラムする競技です。
「線から外れないで走る」ことに加えて、たくさんのボールを運べるようにロボット設計する必要があるので、プログラミングだけではなくてロボット作成の技術も要求される競技です。
とてもシンプルなことなのですが、プログラミングの正確さはもちろんのこと、ボールの運び方などもしっかりと計算にいれなれけばならないのが難関。
多く運べたとしても重すぎてロボットが遅くなってしまったり、途中で動かなくなってしまったりすることも過去大会では多々あります。
SumoBot Challenge(スモーボット チャレンジ)
自分で組み立て・プログラミングを行ったロボットを使い、黒枠の円形の土俵上で、相撲のように相手を土俵の外に出して得点を競う競技です。対象は小学4年生~高校生で、2~4人1チームのトーナメント戦となります。
各部門から勝ち抜いた9チームが決勝トーナメントに進むことができます。
こちらは「Line Following Challenge」同様、使用できるのは完全独立型ロボット のため、遠隔での操作ができませんが、外部センサーの使用は可能となります。
他の競技とは違い、ロボットの重さの制限があり、使用が許可されていないパーツなどもあるため組み立てにも試行錯誤が必要となります。
Fire Fighting Challenge(ファイヤーファイティング チャレンジ)
対象は中学生~高校生で、2~4人1チームのトーナメント戦。上位8チームが決勝トーナメントに参戦できます。白黒の枠線内にランダムに置かれた4つのロウソクを、自身で組み立て・プログラミングしたロボットを使いロウソクに触れずに消火していく競技です。
こちらも「Line Following Challenge」同様、使用できるのは完全独立型ロボット のため、遠隔での操作ができませんが、外部センサーの使用は可能となります。
位置がランダムなのに加え4つの内3つのロウソクの周りには壁があり、消火の際にロウソクに触れると失格になるため、正確なプログラミング力とどのように火を消すかの組み立て力も問われる競技です。
AlpineBot Challenge(アルペンボット チャレンジ)
「アルペンボットチャレンジ」は、急勾配の斜面を自律的に登り、頂上に旗を立てるロボットを設計・製作・プログラミングする競技です。ロボット工学の知識とチームワークを育むことを目的としています。チームは2~4名で構成され、小学4年生から高校生までが参加可能で、部門は小学生、中学生、高校生の3つに分かれています。
2024年ルールでは、競技フィールドは木製の滑らかな斜面と高さ1メートルの頂上で構成されており、斜面には始点から1/3地点、2/3地点、終点に黒い得点ラインが設定されています。また、旗の仕様は土台、旗竿、旗の大きさが決められています。
制限時間は2分間で、ロボットはこの時間内にできる限り高得点を目指します。小学生部門と中学生・高校生部門でスタート位置や得点、加算のルールが異なっているのが特徴です。ロボットの設計やプログラミングだけでなく、効率的な戦略とチームの協力が求められます。
Entrepreneurial Challenge(アントレプレナー チャレンジ)
「アントレプレナーチャレンジ」は、中学生以上の2~4人で構成されるチームが、革新的で実用的なロボット製品を制作し、その魅力を他の参加者にアピールして投票を獲得することを目指す競技です。チームが自律型またはリモート制御のロボットを開発し、その創造性や技術力を活かして製品を宣伝します。他の参加者からの投票を集めることで、製品の魅力や独自性が評価されるのがユニークなポイントです。
審判が随時ルールの適合性チェックを行い、3分以内のプレゼンテーションを求められることがあります。技術的なスキルだけでなく、プレゼンテーション能力やマーケティング戦略、コミュニケーション能力も試される総合的な競技です。
どの競技も毎年さまざまな工夫が凝らされたロボットが登場し、子どもならではの柔軟でユニークな発想をみることができます。
ロボットの技術だけでなく、お子さんの粘り強さや集中力、発想力やチームとして戦う力などのさまざまな力が養える大会です。
直近の大会はどのような形式で行われた?
ここでは、直近の大会の様子について詳しく見ていきましょう。2019年度大会について
2019年度には下記大会が開催されました。・東日本大会
・大阪大会
・九州大会
・加賀国際大会
東日本大会 | 大阪大会 | 九州大会 | 加賀国際大会 | |
---|---|---|---|---|
開催日時 | 9月23日(月・祝日) | 9月16日(月・祝) | 9月1日(日) | 11月8日(金)~11月10日(日) |
開催場所 | 国立オリンピック記念青少年総合 センター・カルチャー棟 |
追手門学院大手前中・高等学校 本館6F 大手前ホール | 博多駅バスセンター会議室 | 石川県加賀市スポーツセンター |
対象年齢 | 小学4年生~高校生 | 小学3年生~高校3年生 | 小学3年生~高校3年生 | 小学4年生~高校生 |
募集人数 | 制限なし | 60チーム | 制限なし | 制限なし |
参加競技 | a-MAZE-ing LineFollowing Sumobot |
a-MAZE-ing LineFollowing |
a-MAZE-ing | a-MAZE-ing Line Following Jousting SumoBot Fire Fighting Robotovate |
募集開始 | 9月1日(日)~9月18日(水) | 7月20日(土) | ー | 7月1日(月)~9月30日(月) |
大会・募集詳細 | 公式ホームページより応募 (https:/www.roborave-eastjapan.org/) |
公式ホームページより応募 (http://roborave-osaka.org/) |
ー | 公式ホームページより応募 (https://www.roborave-kaga.com/) |
RoboRAVE大阪大会 2019
大阪で行われた「RoboRAVE大阪大会 2019」では、開催を中心に38チームがエントリーし、上でご説明した2競技で争われました。この大会では高校生の部はなく、小学生と中学生の部門に分かれて行われました。小中学たちが自作したロボットを持ち寄り、皆真剣にプログラムやロボットの整備していました。コエテコでは今年、「RoboRAVE2019 大阪大会」を取材!
もっと詳しく大会の様子を知りたい方はこちらから!
アメリカ発祥の「RoboRAVE」は、今後、日本でも参加者が増えると期待されるロボット大会です。今回は先日大阪で行われた『RoboRAVE大阪大会 2019』の模様をレポートします。日頃の成果を試せる大会なので、ぜひ来年はあなたも参加してみては?
2024/11/06 11:42
RoboRAVE Kaga Japan 2019
石川県・加賀市で5回目を迎えた国際大会の「RoboRAVE Kaga Japan 2019」では、中国・台湾・シンガポールなど計40チームと国内チームと合わせて154チーム、405人の選手がエントリー。国際色豊かな大会となり、ロボットやプログラミングの技能を競ったり、学んだりするだけではなく、異文化交流にもなりました。
子供達にとっては貴重な体験になったのではないでしょうか。
2019年大会の様子はこちらから
http://www.roborave-kaga.com/2019-pictures/
2019年大会の結果はこちらから
http://www.roborave-kaga.com/result-2019/
2021年度大会について
加賀RoboRAVE大会2021は、国内参加者を対象として2021年11月27~28日に加賀市スポーツセンターで2年ぶりに開催されました。初日は予選となっており、県内外の72チーム、192名の参加者によって熱戦が繰り広げられました。決勝トーナメントは、11月28日の午後に行われています。
参加料金は、1人1種目あたり500円(保険料含む)で、1種目追加されるごとに1人につき500円を追加で支払います。
なお、競技は以下の6種目が行われました。
- アメージングチャレンジ(小学生・中学生の部)
- ラインフォロイングチャレンジ(小学生・中学生・高校生の部)
- スモーボットチャレンジ(小学生・中学生・高校生の部)
- ファイヤーファイティング(中学生以上)
- アルペンボットチャレンジ(小学生・中学生・高校生の部)
- アントレプレナー(中学生以上)
2024年度大会について
2024年11月15日から17日にかけて、石川県加賀市の「みやびの宿 加賀百万石」にて「加賀ロボレーブ国際大会2024」が開催されました。また、2024年9月23日には神戸市の神戸国際会館セミナーハウスで「RoboRAVE 神戸大会2024」が、10月26日には大阪市の追手門学院大手前中・高等学校で「RoboRAVE 大阪大会2024」が開催されました。各会場での協議内容は以下のとおりです。
加賀ロボレーブ国際大会 2024
- アメイジング チャレンジ
- アメイジングチャレンジ(ジャイロ)
- ラインフォロイング チャレンジ
- スモーボット チャレンジ
- ファイヤーファイティング
- アルペンボット チャレンジ
- アントレプレナー
RoboRAVE 大阪大会2024
- アメイジング チャレンジ
- ラインフォロイング チャレンジ
- スモーボット チャレンジ
RoboRAVE 神戸大会2024
- アメイジング チャレンジ
- スモーボット チャレンジ
- ラインフォロイング チャレンジ
- ショーケイシング(※神戸大会独自種目)
参加者は日本全国から集まり、ロボット製作やプログラミングの技術を競い合い、各競技で優勝者・準優勝者に賞状が授与され、優勝者にはトロフィーも贈られました。
RoboRAVE(ロボレーブ)の公式サイト
大規模なロボット大会は、モチベーションやプログラミングスキルの向上にもつながります。大会の詳細を確認したうえで、参加を検討してみましょう!RoboRAVE(ロボレーブ)の公式サイトはこちら。とは、 "Fun while Learning・Sharing・Teamwork" (学びながら楽しむ・分かち合う・協力し合う)という3つの目標を掲げた2001年より続く、ロボットを使ったアメリカ発信の教育プログラムです。 ...
https://roborave-osaka.org/ >
まとめ
「大会」という言葉を聞くと、「長年やってないとダメなのかしら・・・?」とか「できる子しか参加してはいけないのでは?」と思いがちですが、必ずしも長くロボットに触れていからといって入賞できるわけではありません。また入賞することも大事ですが、大会経験からプログラミング能力はもちろんのこと、チームワークや判断力、発想力やコミュニケーション能力などが身につくため、これからの時代を生きていく子ども達に必要な力を身につけることもできます。
プログラミングの教育については日本でも注目を集めており、大会に参加するチームも年々増加傾向にあります。
今後も盛り上がりを続けるRoboRAVE、一度どのようなものなのか体験してみてはいかがでしょうか。
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