プログラミング的思考とは?小学生に必要な思考力を家庭で伸ばす方法
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「プログラミング的思考」とは、コーディング(プログラム言語を用いた記述・打ち込み)を学ぶことではありません。
もし自宅で「プログラミング的思考」を子どもに学ばせようとするのであれば、パソコンもタブレットも、テキストも必要ではありません。もちろん、ママやパパにコーディングの知識がなくても大丈夫!
プログラミング教育の核となる「プログラミング的思考」の基礎は、親が日々の生活を通して子どもに充分教えられるものであり、決して特別な教育ではないのです。この記事では「プログラミング的思考」についてわかりやすくまとめました。
プログラミング的思考とは

2020年度から小学校教育においてプログラミング教育が必修化されました。小学校段階では『プログラミング的思考』の育成を重視しています。では、プログラミング的思考とはどのような思考なのでしょうか?
新学習指導要領の中で文部科学省は『プログラミング的思考』を下記のように述べています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力(引用)文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について
論理的に考える力と言われると、難しく聞こえますね。でも実は、わたし達が普段の生活でも使っている「順序立てて考える力」のことなのです。
たとえば、朝の準備を考えてみましょう。「服を着る」「顔を洗う」「歯を磨く」といった行動を、効率よく順序立てて考えることも、実はプログラミング的思考のひとつです。
文部科学省は、プログラミング教育の目的は「コンピュータの操作を覚えることではない」と説明しています。
大切なのは、物事を順序立てて考え、より良い方法を見つけ出す力を育てること。そして、プログラミングは、その力を育むためのひとつの方法として取り入れられているのです。
日常で使っている『プログラミング的思考』の例
意識をしていないだけで、わたし達は日常生活のあらゆる場面で『プログラミング的思考』を使っています。では、実際に私達は日常のどんな場面で、どのように『プログラミング的思考』を使っているのでしょうか。たとえば、お味噌汁を作ることを考えてみましょう。「お味噌汁を作りたい!」と思ったら、まず何をするでしょうか?
(1)材料を揃える
お味噌、おだし、お好みの具材など、お味噌汁を作るために必要なものを全部集めます。
(2)手順を決める
鍋に水を入れて火にかけ、おだしをとって、具材を入れて煮込む…と、お味噌汁を作る順番を考えます。
(3)作る
手順にしたがって、実際に料理を作ります。
(4)完成
おいしそうな味噌汁のできあがり!

なにげなく作っているお味噌汁であっても、必要となる材料を準備し、かつ最適な手順を踏まなければお味噌汁は完成しません。この「完成に至るまでの過程を考え行動すること」こそが『プログラミング的思考』の基本なのです。
なぜ小学生が『プログラミング的思考』を学ぶ必要があるのか

わたし達が何かをするとき、そこには必ず「目的」があり、その目的に到達するまでの「過程」があります。お味噌汁を作る「目的」があって、前述したように、どうやってお味噌汁を作っていくかの「過程」があるわけです。
この「目的」と「過程」を意識して考え、行動できるかどうかは、実は社会で活躍するための大切な要素なのです。たとえば、新しい仕事に挑戦するとき、まず「どんな結果を出したいのか」という目的を明確にします。そして「そのためには、どんな手順で進めていけばよいのか」という過程を考えます。
このように『プログラミング的思考』で物事を整理していくと、無駄な作業を見つけ出すことができ、効率的に目標を達成できます。
また、思い通りの結果が出なかったときにも、この考え方は役立ちます。なぜなら、「目的」と「過程」が明確になっているため、「どの段階で問題が起きたのか」「どこを改善すれば良いのか」が見つけやすいからです。
目標を立て、計画を練り、実行し、うまくいかなければ修正する。この一連の流れを自然に行えることが、社会で活躍するための大きな力となるのです。
つまり『プログラミング的思考』とは、自分自身を成功へと導くためのサポートをしてくれる重要な「思考」であり、社会を生き抜いていくために欠かせない「武器」にもなるのです。
小学生が『プログラミング的思考』を学ぶには?

『プログラミング的思考』を小学生に身につけさせるには、実は「家事のお手伝い」がとても効果的です。なぜなら、家事には「目的を達成するために、順序立てて考える」機会がたくさん含まれているからです。料理はとてもわかりやすい、家庭でできるプログラミング的思考を育む家事のひとつです。
ただし、お手伝いをさせる時の親の関わり方が重要になります。
よくある失敗は、親が子どもをコントロールしようとしてしまうこと。「部屋を掃除して!落ちている服は洗濯機に、飲みかけのペットボトルは洗ってフィルムはがしてよ、掃除機はママがかけるから」というように、細かく指示を出してしまい、さらに、本人ひとりでやりきらせないで、親が横から手を出してしまう。また、最初からすべての手順を教えてしまうのも適切ではありません。
親は子どもが自分で考えられるように導いてあげるのがポイントです。
たとえば「お部屋の掃除をしてね」と伝えるだけにしてみましょう。「どうやったらきれいになるかな?」「何から始めればいいかな?」と、子どもが自分で考える時間を作ることが大切です。もし子どもが戸惑っているようでしたら、工夫してヒントを出してあげましょう。「お掃除に必要なものは何かな?」「どんな順番で片付けると効率がいいかな?」といった質問を投げかけてみるのもいいでしょう。
また、必要な作業を付箋に書き出し、子どもに最適な順番を考えさせる方法も効果的です。工程ひとつひとつを書いた付箋を広げて、子どもには「お部屋がピカピカになるミッション」を与えます。どうしたら効率よく、短時間で部屋が片付けられるか、順番に並べ替えていくのはパズルやクイズのよう。考えること自体に楽しさがあります。
このように、家事をゲーム感覚で楽しみながら、「目的を達成するためには、どんな手順で進めればいいのか」を子どもに考えさせることで、自然と『プログラミング的思考』が身についていきます。
大切なのは、子どもが自分で考え、工夫する機会を作ること。そして、うまくいかなかった時は、どこを改善すればいいのかを一緒に考えてあげることです。日常的な家事を通じて、物事を順序立てて考える力を育んでいけば、きっと将来の大きな財産になるはずです。
余裕があれば「効率」のことも考える
プログラミング的思考では「論理」のことが強調されがちですが、余裕があれば「効率」のことも考えましょう。たとえば味噌汁を1リットル作りたい時に、100ミリリットルの水を10回に分けて沸かしていたら効率が悪いですよね。「論理」の面だけで考えると、結果はどちらでも変わりません。しかし時間は有限ですから、できれば効率的に物事を処理していきたいものです。
上記の例は極端ですが、それでは4リットルの味噌汁を作る時にはどのようにすると効率的でしょうか? 4リットルの水を1つの鍋で沸かすよりも、コンロを2口使って2リットルずつ作った方が、作業量は増えますがかかる時間は短くなるでしょう。
このように、全体の処理にかかる時間や手間を考えながら、いかにして効率良く物事を処理していくかがプログラミング的思考では重要になってきます。
プログラミング的思考を身につけるために教室に通うのも手

プログラミングスクールも今やたくさんあります。
通塾型のスクールだけでなく、手頃な月額料金で使える教材アプリや、どこにいても受講できるオンラインスクールも増えています。誰でも手軽に始められるスクールもあれば、本格的なプログラミング言語が習得できるスクールもありますし、理科や算数といった学校の勉強を取り入れて受験対応にもなるプログラミング教室や、ものづくりに重点を置いたスクールもあります。
教室の選び方のコツは、以下の記事で詳しく解説しています。それぞれの記事ではおすすめのスクールもまとめて紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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プログラミング的思考が学べるオンライン教室
ここでは、コエテコがおすすめするプログラミング的思考が学べるオンライン教室3選を紹介します。これからキッズオンライン(募集停止中)

完全オンライン型のプログラミングスクールは、これからキッズオンラインです。オンライン専用のカリキュラムだから、「オンラインでも分かりやすい」と高い評価を獲得しています。授業はクイズ形式を採用しており、大人数のレッスンでも意欲的に学習に取り組みやすいことが魅力の1つ。
兄弟や保護者も一緒に授業に参加できるから、家族でプログラミングに親しめるスクールとしても知られています。毎月1回目のレッスンが無料であるため、費用を抑えてプログラミングを学習したいご家庭にもおすすめです。
リタリコワンダーオンライン

通学とオンラインから授業スタイルを選べるのは、リタリコワンダーオンラインです。コンテンツは300以上あり、お子様の興味関心にマッチングする内容を学習できます。スクールで開催される大規模なフェスでは、自分が作った作品を1万人の来場者の前で発表する機会にも。
リタリコワンダーオンラインには、以下のようなコースがあります。
- ゲーム&アプリプログラミングコース:年長~高校生
- ゲーム&アプリエキスパートコース:小学3年生~高校生
- ロボットクリエイトコース:年長~小学3年生
- ロボットテクニカルコース:小学3年生~高校生
- デジタルファブリケーションコース:小学1年生~高校生
Tech Kids School オンライン校

受講は小学校3年生からで、プログラミングの基礎から、最終的にはアプリ開発やゲーム制作まで行えるようになります。メンターひとりに生徒は3人までの少人数制ですが、それぞれ個別ルームに分かれるので、マンツーマンスタイルで学べるのも好評です。
まとめ
『プログラミング的思考』は、わたし達が考えを整理するための大切な土台となります。物事の「目的」と「そこに至るまでの道筋」を明確にする習慣が身につけば、自分の考えをわかりやすく伝えることも、相手の意見を正確に理解することもできるようになります。つまり、プログラミング的思考は単なる「考え方」ではなく、人と人との関係をより良くする力にもなるのです。相手に伝わりやすい説明ができ、お互いの意見を理解し合える関係が築けるからです。
ぜひ、ご家庭でも日常生活の中で、お子さんと一緒に『プログラミング的思考』を楽しみながら育んでいってくださいね。
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