「動くおもちゃが好き!」
など、「つくりたいもの」がはっきりしているお子さんにおすすめしたいのが「ロボット・ものづくり系」プログラミング教室です 。
学校での学びやこれからの社会の仕事に直結する実学的なコースが多く、「エンジニア」に憧れるお子さん・お子さんに合った働き方を見極めたい保護者の方に人気です。
ロボット・ものづくり系教室の特徴は?
まずは、ロボット・ものづくり系教室の特徴をまとめます。「ロボット」をつくれる・動かせる!
ロボット・ものづくり系教室では、ブロックやプラモデル、工作などが好きなお子さんが熱中できる環境が整えられています。ロボットといっても「はんだづけ」するような本格的な教室は少なく、レゴ®︎マインドストームやレゴ®︎WeDo 2.0、ソニーのKOOV、アーテックブロックなど「ブロック型教材」と呼ばれる教材を使ってロボットを組み立てる教室が多くなっています。ケガをする危険が少ないので、安心して通わせることができるでしょう。
理数の高度な概念を学べる
ロボットを動かすには、角度や距離、加速度などさまざまな要素を考慮に入れる必要があります。プログラミング的思考が身につくのはもちろん、ロボットで遊んでいるうちにいつの間にか理数の概念を学んでいた……なんて効果もあります。
将来の仕事につながる
現在、第一線のエンジニアとして働いている人の中には「小さい頃からロボット系のおもちゃで遊んでいて……」という人も少なくありません。IT人材が不足する中、小さい頃から本格的なロボティクスに触れておく経験は、将来のキャリアをひらくきっかけになるでしょう。
ロボット・工作好きの仲間とチームを組む教室も多いので、メンバーの強みを活かしあい、共通の目的に向かって開発を進めていくうちにコミュニケーション能力や課題発見・解決力を鍛えることができます。
ロボット・ものづくり系教室の授業内容(カリキュラム・コース)
では、ロボット・ものづくり系教室の授業にはどんなものがあるのでしょうか。ロボットプログラミング
ロボット・ものづくり教室で学ぶことは、実際の開発技術者の仕事ととても似ています。ロボットプログラミングブロック型ロボットが好きで、「やっぱりものを動かしたい」「もっと高度な制御をしたい」と思うお子さんには、ロボットプログラミングを極めるコースが向いているでしょう。
代表的な教材は、『レゴ® マインドストーム 』。センサやモータの使い方を知り、実験と観察を繰り返して目的達成の手順を模索します。
技術者としてのモデルは、「メカトロニクスエンジニア」となるでしょう。セキュリティロボットや自動運転車など、新産業を支える人材として世界中から引く手あまたの職種です。
(レゴ®︎マインドストームで学べるスクールはこちら↓)
電子工作
家電を分解したがるお子さんや、理科の実験が好きなお子さんにおすすめなのが、電子工作です。『micro:bit(マイクロビット)』 や『Raspberry Pi(ラズベリーパイ)』などのマイコンボード(小型コンピュータ)にプログラムを書き込み、モータや液晶画面を制御します。
「こんなものがあったら便利なのになぁ~」という漠然としたイメージが、手のひらサイズの制御基板で実現できます。
技術者としてのモデルは「組み込みエンジニア(ファームエンジニア)」。スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスや、IoTによる産業革命の中核を担う人材と言われています。
3Dモデリング
3Dモデリングコースでは、3DCAD(立体設計)ソフトで立体模型のデータを作ります。3Dプリンタにデータを送ると、画面上で作ったものが目の前に出力されていきます。
映画のなかで変形する車やロボット、アニメキャラクターは、私たちの生活にすっかり馴染んでいます。3Dモデリングは「画面の中の世界」と「こちら側」をつなげる、創造力のトレーニングになるでしょう。
ロボット・ものづくり系教室のメリット・デメリット
ここではロボット・ものづくり系教室のメリット・デメリットをまとめます。ロボット・ものづくり系教室のメリットは「実物感」
ロボット・ものづくりコースのメリットは、なんと言っても「実物感」です。自分で作り完成した作品が、社会で使われている製品に見劣りしないような動作をしたときの喜びは、他では味わえません。
チーム開発ならではの達成感も格別です。「こんなものがあったら良いよね」という思いを共有する仲間とゴールを目指しているうちに、理数の概念や、身の回りで動いているモノがどうやって作られているのかなど、あらゆる「仕組み」を理解できるでしょう。
ロボット・ものづくり系教室のデメリットは「価格」
デメリットは、実物ならではの「かさばりがち」な点や「高価」な点です。どうしても教材や工具が欲しくなってくるものですが、自宅に置くには高価だったり、大きくて置き場に困る場合も。また、理数的に高度な知識が必要になるため、学習のハードルは高くなるでしょう。
ロボット・ものづくり系教室にかかる費用は?
ロボット・ものづくり系教室の費用は以下の通りです。入学金:0~20,000円
月額費:11,000~16,000円
ロボット教室の場合、月額費の他に教材費がかかることがある教室が多いです。レンタルか、教材費の月額支払になるか、入会時の買い取りかはよく確認しましょう。
自宅で購入する場合は、例としてご紹介した『レゴ® マインドストーム』(6万円程度)や、『レゴ® WeDo 2.0』(2.5万円程度)が代表的です。
『micro:bit(マイクロビット)』は基盤だけなら1,500円ほどですが、センサやモータ、工具類などが別に必要です。小さな作品を作るのに、最初はざっくり1~2万円ほどはかかるでしょう。
(ロボット・ものづくり系教室で探すならこちら↓)
ロボット・ものづくり系教室はどこにある?
大手のスクールは、教室数も多く全国的に展開していることが多いので比較的通いやすいですが、都道府県によっては教室がない地域もあるので注意しましょう。大手でなくても、フリーランスのエンジニアが自宅で開講する教室や、学習塾のオプションコースとしてプロの講師が教えてくれる教室などもあるのでチェックしてみてください。
ロボットプログラミングや電子工作は高度な専門コースになると、どうしても都市部が多くなる傾向にあります。自宅の近くに定期的に通える教室があればとてもラッキーです。
ロボット・ものづくり系教室のおすすめ3選!
ここではコエテコイチオシのロボット・ものづくり教室をまとめました。それぞれのページには口コミ・コース内容・料金もすべて載っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。ヒューマンアカデミー ロボット教室
ロボット系教室最大手のヒューマンアカデミーロボット教室。オリジナルのロボットを使ってロボットプログラミングを学びます。有名なロボット研究者がコース監修をしているなど、ハイレベルな印象のスクールです。
エジソンアカデミー
教材会社大手の「アーテック」が運営している教室です。オリジナルの「アーテックロボ」を使ってロボットプログラミングを学びます。
かわいらしい印象の教材なので、女の子にもおすすめです。
個別指導Axisロボットプログラミング講座
個別指導のAxisが開講しているプログラミング講座です。教材はSGE(ソニー・グローバルエデュケーション)の「KOOV(クーブ)」で、子どもの創造性を引き出す質の高いカリキュラムが人気です。
まとめ
これからの子どもたちは、違う国の方はもちろん、ロボットや人工知能とも一緒に働くことになるでしょう。ITエンジニアは世界的に不足しており、これからもっと「売り手市場」になっていくと考えられています。
社会に直結した学びを「楽しい」と感じるお子さんには、これ以上なく面白い学習になるのではないでしょうか。