小学生から高齢の方まで、幅広い年代の参加者がアイデアに溢れた作品を寄せています。また、HSP歴が1年未満の人でも参加しやすいコンテストであることが特徴です。
この記事では、HSPプログラムコンテストの特長や過去の大会についてわかりやすく紹介します。
HSPプログラムコンテストとは?
2003年から開催されているHSPプログラムコンテストは、これまでに累計5,800本以上の応募作品が寄せられました。プログラミングの楽しさを広めるだけではなく、コンテストを通して作品を発表できる場を提供することが目的とされています。主催は、HSP開発者のおにたま氏やHSPセンター主宰のうすあじ氏などが務めます。他のコンテストと異なるポイントとして、申し込みをすれば誰でもネット審査員になれる点が挙げられます。さまざまなHSPを用いた作品を評価できるほか、参加賞を受け取れることも魅力の1つ。
HSPプログラムコンテストでは、ゲームの作品が多く応募されている傾向があります。アクションゲームやバトルゲーム、ドット絵作成ソフトなど多様な作品が寄せられています。
過去の大会について
2020年のHSPプログラムコンテストでは、総合最優秀・ツェナワークス賞を「ハギムギちゃんスーパードリル!!」が受賞しました。賞品として、賞状とモバイルノートPC、Amazonギフト券などが贈呈されています。総合最優秀・ツェナワークス賞受賞者のArueさんは、以下のようにコメントしています。
初めてhgimg4での作品作りに挑戦したのですが、今回はやりたい事が充分出来ず辛い制作となりました。引用:HSPTV
ハギムギちゃんというキャラはhgimg4のマスコット的な存在を自分の中で最初に作り開発士気を高め、hgimg4で何が作れるのか考える期間に2ヶ月、ジャンプゲームにパズル、ガンシュー…色々試してようやくドリルで暴れるゲームの原型が出来たのが10月でした。
仕様通りに動かない機能が多く、幾度となく致命的問題に遭遇し開発断念寸前に追い込まれ、その度に回避策を考案し何とかどうにか形になりました。
ほかにも、優秀ゲーム賞には「ネコトパズル」、ふりーむ!賞には「DeStick」などが受賞しました。キャッチーなデザインで利用する人が楽しめるゲームや自前のゲームエンジンを利用したゲームなど、アイデアに溢れた作品が受賞したことが特徴です。
HSPプログラムコンテストの競技内容は?
応募できるプログラムは、ダウンロードして実行できる一般プログラムとWebブラウザ実行プログラムの2種類に分けられます。なお、HSPプログラムコンテストは、WebDishサービスと呼ばれる多彩な素材を利用できることがメリット。WebDishの素材には、可愛らしいキャラクターアイコンやサウンドなどがあります。
WebDish素材は、HSP3と同様のライセンスで利用できることが特徴。コンテストに参加する人は、WebDish素材を使用して目を引くデザインの作品を制作しましょう。
なお、審査の際には、作品の技術・完成度・アイデアを審査されます。操作性が良く創意工夫に溢れた作品は、高い評価を受けやすい作品だといえるでしょう。
HSPプログラムコンテストの参加資格は?
プログラミング言語HSPを利用して制作されたプログラムであれば、どのような作品でも応募することが可能です。2021年度の大会では、2021年1月1日以降に更新された作品であることが定められていました。1人で何点でも作品を応募することができ、年齢や職業は問いません。なお、HSPプログラムコンテストには、以下の禁止事項が定められています。
- プログラムやデータの無断使用
- 著作権を侵害するなど違法性があるプログラム
- 利用者に損害を与えたり不安を煽ったりするような内容
- 成人向けで年齢制限が必要な内容
- 応募された項目に虚偽があるもの
直近の大会はどのような形式で行われた?
2021年に開催されたHSPプログラムコンテストは、多くの作品のなかから39作品が入賞作品として選ばれました。11月1日まで作品の応募を行い、11月中旬には一次審査通過作品が発表されています。一次審査では、108もの作品が選出されました。そして、12月1日には最終選考結果を発表。コンテストで選ばれた作品は、YouTubeLiveにて配信されています。
受賞した作品は、以下の通りです。
賞 | 作品タイトル | 作品の内容 |
総合最優秀・ツェナワークス賞 | リズム弾幕 | コンテストでも人気がある「避けゲーム」をミニマルなデザインと音楽を同期させ、オリジナリティある作品を制作 |
優秀ソフトウェア賞 | AIでリバーシっぽいの | AI同士を戦わせるゲームを制作 |
優秀ゲーム賞 | GLOBE GUNNER 2nd PLANET | 全方向を3Dで魅せる演出を盛り込んだ作品を制作 |
ふりーむ!賞 | スネークスライム2 | スライムをつなげてヘビのように動かせるゲームを制作 |
HSPプログラムコンテストの公式サイト
HSPプログラムコンテストは、HSPのプログラミングスキルを向上させたい人に向いているコンテストです。年齢制限は設けられていないため、誰でも気軽に参加しやすいことが魅力です。コンテストの雰囲気が知りたい場合には、ネット審査員として参加しても良いですね。HSPプログラムコンテストの公式サイトはこちら。
まとめ
プログラミング言語のHSPでゲームやソフトを制作したい人にとって、HSPプログラムコンテストは腕試しができる貴重なイベントとなります。公式サイトでは過去の応募作品も閲覧できるため、参加を検討している場合にはチェックしておきたいですね。HSPプログラムコンテストは受賞作品の数が多いことが特徴であるため、プログラミングスキルに自信があるなら、ぜひ参加してみましょう!