【ロボット大会を解説】VEX IQ Competition/VEX Robotics Challengeとは?次世代の科学者を育成する競技大会!
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近年は教室カリキュラムだけでなく、さまざまな大会や競技会が開催されており、子どもたちの目標になっています。
世界中で行われているロボットプログラミング大会の中でも有数のハイレベルな大会が「VEX IQ Competition/VEX Robotics Challenge」です。アメリカ生まれのSTEMロボット教材・VEX(ヴェックス)の競技大会です。
ここでは、VEXとその競技会について紹介します。
VEX(ヴェックス)とは?
VEXは2002年にアメリカで開発されたSTEMロボット教材です。ロボット工学によるプログラミング学習における試行錯誤のプロセスを通じて、同時に主体性も学んでいきます。
学習過程は、ロケットエンジニアや脳外科医、発明家たちが発想し悩み克服していく過程をシミュレートするものになっています。
そのプログラムには、あらかじめ競技大会までが含まれていて、そのなかでチームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション力、グローバリズム、プロジェクト遂行力、課題解決力、クリティカル・シンキングといった次世代を担う子どもたちに不可欠なスキルを獲得していきます。
VEXの種類

VEX 123(対象年齢:4歳から)
VEX123は、未就学児から小学校低学年生を対象とした、「初めてのプログラミング」に最適なロボットです。音を鳴らしたり、塗り絵やモールでオリジナルのロボットを創作したり、五感を使って楽しく学びます。タブレットを使用し、ブロックを重ねることでプログラムを作るビジュアルプログラミングにもチャレンジします。VEX GO(対象年齢:8歳から)
ギアとレバーを使って、物を持ち上げることができるセンサー付きロボットアームを作り、プログラミングで複数のタスク実行をする方法を学びます。VEX IQ(対象年齢:11歳から)
800以上のパーツで構成されるスナップ式ロボットです。子どもたちのイマジネーションをかきたて自由な発想を伸ばす設計がされています。VEX V5(14歳から)
VEX V5はVEXの第 5 世代の教育用ロボットで、本格的なロボット工学とVEX Codeを使ったプログラミングを学びます。VEXロボティクス4つの構成要素とは?
ハードウェア
4種類のロボットをラインアップ。小学生対象の授業に導入しやすいタイプから、世界で24,000チームが使用する競技用、研究用の本格的なパーツまで用途に合わせて選択できます。ソフトウェア
専用ソフトウェアで使われる「VEXcode」はScratchをベースに開発されたビジュアルプログラミング言語で、すぐに自律的ロボット用のプログラミングが可能です。さらに、VEX IQとVEX V5ではC++、Pythonが使えるため、ビジュアルプログラミングから本格的なテキストコーディングへの移行にも適しています。なお、「VEXcode VR」という、ブラウザ上でVRのロボットを動かしながら学べる無料ソフトウェアもあります。
https://vr.vex.com/ >
カリキュラム
ロボット工学とコンピュータサイエンスの領域では世界トップクラスといわれるカーネギーメロン大学とカリキュラムを共同開発しました。STEM教育に準拠したテキストは60ヵ国以上で無料配布されています。競技大会
VEXロボティクスの技術と創造性を競うイベントを、世界中で年間2,500回開催しています。世界大会は、参加者数の多さでギネスブックにも記載されています。楽しい、おもしろいで終わってしまうのではなく、本格的なエンジニアや科学者の思考をトレースできるカリキュラム設計あればこそ、世界中の教育現場で活用されているロボットプログラミング教材といえそうです。
VEXロボティクスイベントとは?

VEXロボティクスイベントは、VEXの開発を行ったアメリカ合衆国に本拠をおくREC財団が主催し、日本では一般社団法人青少年STEM教育振興会が共催するVEXによりロボット製作とプログラミングを競うイベントです。
2007年から毎年世界大会が開催され、
- 1,648チームが参戦(2019年4月)
- 2,500以上のイベントを開催(2018-2019シーズン)
- 60ヵ国以上120万人のユーザー
- 登録チーム数24,000 出場チーム2,800
と、圧倒的なスケールを誇っています。
各競技は以下の要領で実施されます。
VRC(VEXロボティクス・コンペティション)

VRC(VEXロボティクス・コンペティション)はアライアンスマッチとスキルチャレンジからなる2つの種目で競われます。対象は中・高校生です。
アライアンスマッチ
競技当日にランダムに組まれるアライアンスチームで協力し合ってたたかう競技です。予選・決勝を通じて、競技フィールドでゲームエレメンツを奪い合う競技内容となっています。スキルスチャレンジ
コントローラを使用して行う「ドライビングスキルスマッチ」と、コントローラを使用せず、プログラミング制御の実力を競う「プログラミングスキルスマッチ」を行います。VIQC(VEX IQ コンペティション)

VIQC(VEX IQ コンペティション)はチームワークチャレンジとスキルチャレンジの2種目によって行われます。対象は小・中学生です。
チームワークチャレンジ
VRC同様、当日協力し合うアライアンスチームがランダムに組まれます。1チームから2人のドライバーが参戦し、コントローラを使ってロボットを操作します。スキルスチャレンジ
コントローラを使用する「ドライビングスキルスマッチ」とプログラミング制御のみで、得点を獲得する「プログラミングスキルスマッチ」でチームごとの優劣を競います。いずれの競技も、それぞれのプログラミング技術とテクニック、アライアンスチームでのチームワークがあってはじめて勝ち抜ける内容となっています。
運営団体は?
競技大会はアメリカに本拠を置くREC財団が運営・管理
各国のイベントパートナーは、アメリカに本拠を置くREC(Robotics Education & Competition Foundation)財団によって運営・管理されます。すべての競技大会がREC財団が統括し管理していくので、世界中で行われるチームの世界ランキングが示されるなどスケール大きな大会運営が可能になっています。日本の大会は一般社団法人青少年STEM教育振興会 が中心になってサポート
一般社団法人青少年STEM教育振興会は、60ヵ国以上の子どもたちが参画するロボット競技大会を国内で開催し、STEM(Science、Technology、Engineering, Mathematics=科学、技術、工学、数学)教育を推進するための組織です。科学技術の進行、学術や文化の振興、子どもの健全育成に貢献していくほか、グローバル社会で生き抜くためのソーシャルスキル教育も行っています。
このほか株式会社映像センター、株式会社パワープロジェクト、ローランド・ディー・ジー株式会社、東急株式会社などさまざまな分野の先端企業が協賛企業、協力企業として参加して、未来のロボット技術につながるビッグイベントを運営しています。
日本でVEXを学ぶには?
残念ながら、まだ日本でVEXを利用したロボットプログラミング教育を行っているスクールは多くはありません。その中の一つがDOHSCHOOL(東京都世田谷区)です。
DOHSCHOOLには大学生やデザイナー、VEX世界大会に出場した高校生メンターなど、さまざまなバックグラウンドを持つ先生方が集まり、世界大会出場チームも輩出しています。明るく広々としたスペースにVEX規定のコースも2つ設置されていて大会に向けた練習も自由にできます。
VEXだけではなく、mBot(ロボットプログラミング)も学べて、子どもたちに人気のマインクラフトやScratchも学べます。
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まとめ:遊びをこえる科学技術としてのロボットを競う!
2020年からのプログラミング教育必修化に向けて、ロボットプログラミング教室の利用を考えている保護者も多いかもしれません。でも、なかなかむずかしいのは、目標とするゴールをどこにおくかではないでしょうか?
学校の勉強に役立てばいいと考えて2、3年の学習で終わらせるのか?
将来はノーベル賞だっってめざせるかもしれない!科学者や発明家となるべく、継続的に学習するのか?
もし「夢を大きく」と考えるなら、VEXロボティクスは目標とするには最適なイベントかもしれません。
日本にいながら、世界中の科学者候補と競いあう、VEXロボティクスに注目する保護者の数はこれからも拡大していきそうです!
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