しかし、海外に目を向けてみると小学校においてプログラミング教育がすでに必修化されている国もあり、特に先進国ではその傾向が顕著です。
そこでこの記事では、海外のプログラミング教育の現状を取り上げます。
I. プログラミング教育とは?
日本においては、小学校でプログラミング教育を必修化する目的として「プログラミングを通して柔軟な思考や論理的思考力を培うこと」が掲げられています。また、今後ますます不足すると予想されるIT技術者を育成することも目標とされており、そのきっかけとなることも目的の一つです。プログラミングを学ぶことは、未来を担う子どもたちにとってとても役立つことといえます。
II. 海外のプログラミング教育の現状を見てみよう
一方、海外に目を向けてみるとすでにプログラミング教育を学校で必修化している国がいくつもあります。それらの国のプログラミング教育の現状を見ていきましょう!1. イギリス
イギリスはG20(ジートゥエンティ)で最も早くプログラミングを学校教育に取り入れた国として有名です。イギリスでは5歳からプログラミング教育に取り組み、その目的はプログラミングを通してコンピュータ技術の基礎を理解して応用することとされています。また、IT技術の進展とともにイギリスでも技術者不足が問題となっており、IT技術者育成という観点からもプログラミング教育に励んでいます。
内容はデータを操作する基本的なものから始まり、最終的には1つのプログラミング言語を使用して各個人でプログラムを作成します。まさに基礎から応用まで学べる教育カリキュラムと言えます。
2. イスラエル
イスラエルは中東にある面積が2.2万平方kmと日本の四国程度の国でありながらIT技術では世界最先端を走っている国の一つです。イスラエルはイギリスとは違い、早いうちから教育に取り組んでいるわけではないものの高校で必修としており、授業の時間の数は主要教科並となっています。多くのな時間を費やしてプログラミング教育に取り組んでいるため、イスラエルのIT技術の水準はとても高く、世界中から注目されています。特にセキュリティ分野でその傾向は顕著で、サイバー攻撃対策を始めとして世界中のセキュリティ関連企業がイスラエルの企業が提供する技術を利用しています。
イスラエルの実例は国を上げて力を入れているプログラミング教育の成果が分かる良い例となっています。
3. フィンランド
フィンランドでは、2016年より義務教育課程においてプログラミング教育を導入しました。簡単な図形を描画するプログラムを作成したりしながらプログラミングの基礎を学んでいます。まだまだ始まったばかりですが、今後の成果にも期待できます。
III. プログラミング教育は着実に世界に浸透
今回はイギリス、イスラエル、フィンランドのプログラミング教育の現状を見ていきました。国によって教育内容は異なりますが、プログラミングが教育カリキュラムの一部として浸透しています。ここで紹介した国以外でもプログラミング教育を必修化している国は多数存在しており、今後もその数はますます増加していくことでしょう。
日本でも2020年からプログラミング教育が必修化されますが、それに先駆けて今からプログラミングを学んでおくことをオススメします。