参加者も、がちがちのエンジニアが参加して技術を競うものでは?と考えてしまいがちですが、近年では、ジュニアプログラミングとして、小学生や中学生を対象にしたコンテストが開催されるようになりました。年に1回全国大会が開催されて、優勝者には企業から開発支援や技術指導を受けられるといったメリットもあります。
また、応募資格が学生だけのものもあれば、学生社会人問わないものもあるので、自分の技量に合わせて挑戦することができます。プログラミング大会・コンテストは個人でエントリーするものもあれば、チームでエントリーするもの、オンラインのものやオフラインのプログラミング大会・コンテストもあります。
プログラミング大会の参加者はさまざま
プログラミングコンテストというと、がちがちのエンジニアが参加して技術を競うものでは?と考えてしまいます。しかし、近年は、ジュニアプログラミングとして、小学生や中学生を対象にしたコンテストが開催されるようになりました。
年に1回全国大会が開催されて、優勝者には企業から開発支援を受けられたり、技術指導を受けられるといったメリットもあります。
また、応募資格が学生だけのものもあれば、学生社会人問わないものもあるので、自分の技量に合わせて挑戦することができます。プログラミングコンテストは個人でエントリーするものもあれば、3人1組のチームでエントリーするもの、オンラインのプログラミングコンテストもあれば、オフラインのプログラミングコンテストもあります。
プログラミングコンテスト開催の背景
学生や子ども向けのプログラミングコンテストが開催される理由に、IT業界の人材不足があげられます。今までIT機器がみるみるうちに発展してきましたが、エンジニアの数が足りず人が技術に追いついていないというのが現状です。若い世代の子どもたちに、もっとITが身近に感じてもらい、興味を持ってもらえるようにと考えて企画されているそうです。プログラミング大会・コンテストの種類
プログラミング大会・コンテストって実際にどんなことをするの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。コンテストは大きく分けると2種類あり、「お題が決まっている」ものと「企画から考える」があります。また、プログラミング力を競うものもあれば、ゲームやスマホアプリ、ロボットなどを発表・評価するものもあります。色々な種類があるので、自分が興味関心のあるコンテストを選ぶことができます。では、どのようなタイプのものがあるのかを簡単にご紹介します。
・アルゴリズムタイプ(競技プログラミング)
課題をクリアするプログラムを回答する「スピード」や「コードのスマートさ」を競い合います。参加者が同じ課題を解くので、自分の書いたプログラムとの違いを知ったり、テキストとして学習することができます。
・作品提出タイプ
自身が制作した作品を提出し、その企画力や完成度を競うコンテストです。テーマがあるものとないものなどあったり、作品の種類も、ゲーム作成やWEBページ作成、ロボット作成など多数あります。
・ショートコーディングタイプ
少ないバイト数でプログラミングをすることを競うコンテストです。いかに簡潔にプログラムを書き、課題の要件をクリアできるかがポイントです。
・人工知能(AI)タイプ
ロボットコンテストなど、人工知能(AI)を作って競うコンテストです。プログラミングをしたロボットを戦わせるタイプのコンテストもあります。実際にロボットを作って動かすので、自分が書いたプログラムがどのように動くのか、視覚的に分かりやすく人気のあるコンテストです。
プログラミングコンテストに参加するメリット
プログラミングコンテストに参加する主なメリットは、以下になります。・他人が書いたプログラムコードを見て学習できる
・自分のプログラミングのレベルを客観的に把握できる
・ライバルができる
コンテストでは参加者が書く様々なプログラムコードを見ることができます。同じ結果でも、その過程は書く人によって異なるため、自分以外の人が書いたプログラムコードを見ることで、自分にはない発想や視点を学ぶことができます。
そして、他人の書いたプログラムと比較することで、自分のプログラミングのレベルを客観的に見ることができ、ライバルや仲間ができるのでモチベーションを保つことができます。
プログラミングスクールのアウトプットとして活用しているものも
近年、小中学生の習い事の一つにプログラミングスクールが注目されています。プログラミングスクールで学んだプログラムのアウトプットとして、プログラミングコンテストに参加する児童が増えています。大会やコンテストに出ることで、プログラミングを学ぶときのモチベーションや学習意欲の向上にもつながるので、上手に活用するとスキルアップにも繋がりますね。プログラミングスクールの公式サイトには、プログラミングコンテストの参加実績が掲載されている場合がありますので、参加実績を元にプログラミングコンテストの選定をするのもありですね。
子供向けプログラミング大会・コンテスト9選
ここまでプログラミング大会・コンテストについて色々ご説明してきましたが、ここからは実際にどのようなものがあるのかを抜粋してご紹介します。数々ある中の、小・中学生向けのプログラミングコンテストを集めました。
① 全国小中学生プログラミング大会
・主催:株式会社角川アスキー総合研究所、株式会社UEI、NPO法人CANVAS)
・小・中学生向け
・全国大会
2020年のプログラミング教育必修化に向けて、2017年から全国の小・中学生が学ぶ強い動機づけとなることを目的として開催している、まだ新しめのプログラミング大会です。自分の考えをプログラミングで表現することを競う、全国大会で、主催は株式会社角川アスキー総合研究所をはじめとする3社と、共催には朝日新聞社と大規模な大会です。
②U-22プログラミングコンテスト 小学生部門
http://www.u22procon.com/2017/kids/
・小学生向け
・アイディア勝負
・主催:サイボウズ
小学生に特化したプログラミングコンテストです。作品を作る必要はなく、求めてられているのは、「どんな作品なのか」「なぜその作品を作ったのか」「どんなところに力をいれたのか」ということを評価します。小学生にもっとプログラミングを好きになってもらいたい、という意図で開催されているコンテストです。
③PCN こどもプロコン
・小・中学生向け
・IT企業が多数共催
・主催:PCNが運営するプログラミング教室
「すべてのこどもたちにプログラミングを」をコンセプトに活動するPCN(プログラミング クラブ ネットワーク)が主催するコンテストです。プログラミングについて学ぶ場を子どもたちに提供することで、ICTリテラシーの向上を図ると同時にものづくりへ関心を高め、地域人材の育成に寄与したいという思いから開催しているコンテストです。
④アプリ甲子園
・スマホアプリ限定
・対象は、小学生から高専生まで
・優勝者にはiMacかMacbookProの贈呈も
アプリ甲子園は、2011年からはじまった中高生のためのスマートフォンアプリ開発コンテスト。サイトには中高生向けとありますが、小学生の応募も可能なので中高生に交じって、実力を試したい方におすすめです。プログラミング能力に限らず、クリエイティブな力も求められるコンテストです。
「企画力」と「実測力」の2つの側面から審査が行われ、一次審査、二次審査、決勝の流れで進んでいきます。
当日は、ライブ中継が行われるほかにも、事前に応募すれば観覧することができます。興味がある方は、どのようなアプリの応募があったのかなど、チェックしてみるのもいいですね。
⑤KWU小学生プログラミングコンテスト
https://sites.google.com/site/kwuprocon/
・京都女子大学の学生が運営
・京都市内の小学生限定
・ワークショップも開催
京都女子大学の学生主体で運営されている、京都市内の小学生限定のプログラミングコンテストです。ファイナリストには、大学内でプレゼンすることができる特典があり、とても貴重な体験ができるコンテストです。
プログラミングをしたことが無い方向けに、京都女子大学の学生に教えてもらえるワークショップも開催しており、プログラミングをしてみたいと考えている小学生にはおすすめです。
⑥WRO Japan 2017
・プログラム開発による自律型ロボットの競技会
・優秀チームは国際大会へ出場できる
・小学生から大学生まで参加しやすいコンテスト
WROとは、World Robot Olympiad の略。WROは自律型ロボットによる国際的なロボットコンテストです。日本中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競うコンテストです。ロボットの制作とはいっても、全部を作るわけではなく、市販されているロボットキットを利用するので、参加しやすいコンテストです。
⑦EV3 ROBOT VIDEO CONTEST
・小・中学生対象
・ロボットを作成
・作ったロボットを動画で撮影し投稿
EV3 ロボット動画コンテストは、自分で作成したロボットを利用して撮影した動画を競うコンテストです。
作品は、「機構」「アイデア」「映像の魅力」の3点で審査されます。
教育版レゴ®マインドストーム®EV3を購入し、プログラムで動かします。難しい印象がありますが、自分でロボットを動かして映像にして応募し、応募した作品は、WEB上に公開され一般投票されるため、作ったものを映像で色々な人にも見てもらえるという達成感が味わえます。
⑧信州未来アプリコンテスト0(ZERO)
http://www.pref.nagano.lg.jp/joho/app-contest/app-contest0.html
・小学生から大学生まで対象
・チームでも個人でも応募可能
・優秀者は起業家甲子園・万博に参加できる
動画で前回の大会の様子を閲覧することができます。小・中学生がプレゼンテーションを行う場合は、保護者や教諭の同行が必要になるなどの条件あり。
⑨DojoCon Japan プログラミングコンテスト
https://dojocon2017.coderdojo.jp/
・アイルランドから広まったCoderDojoJapanが運営するプログラミングコンテスト
・優秀者はアイルランドに招待
・満7歳から17歳
CoderDojoは非営利団体なので、応募は無料です、受賞した際に授賞式に出られることが条件となっています。2017年は大阪府茨木市で開催され、2018年以降の開催予定は現在未定です。
まとめ
たくさんの大会やコンテストなどをご紹介してきましたが、それぞれ内容や評価方法など様々ですよね。お子様自身で開発・作成したものを評価してもらえたり、すごい人の作品を間近でみることができるなど、とてもプログラミングを学ぶお子様にとっていい体験になると思います。インターネット上で開催されるものもあるので、もし地方に住んでいて開催地までいくのが難しいという方はそちらも試してみてください。
参加する際には、プログラミング大会の概要をしっかりと読み、面白そうだったり自分に合うかもと感じたものに応募してみるのがおすすめです。また、これからプログラミングの勉強をはじめたいと考えている方は、プログラミング教室に参加して、その教室が主催するコンテストに応募してみるというのも王道かもしれませんね。
参加するだけでなく観覧するのも、お子様にとってとても刺激になることなので、すでにプログラミングを学んでいる方も、これからの方も、今後開催される大会・コンテストなどに一度足を運んでみてはいかかでしょうか?
(画像引用:pixabay)