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今回はスクール・習い事業界にとって重要な春シーズンですので、プログラミングスクール市場の動向についてお伝えしたいと思います。
今回は、㈱船井総合研究所(以下船井総研)においても注目している市場、「オンライン・リモートのプログラミング教室市場」についてお伝えしたいと思います。
2024/11/06 10:16
「プログラミングスクール」の検索数は右肩上がり!
市場のトレンド、消費者の動向を見ていくために、Googleトレンドで「プログラミング」関連のキーワードの検索回数を調べてみました。以下に示すのは、2021年3月中旬時点のデータです。「プログラミング」
- 右肩上がりで増加中
- 月ごとの変動はあるが、2019年~2020年と比較して2021年現在で約20~30%検索数が増加
- ただし「プログラミング」というキーワード自体が、「習う」「学ぶ」ニーズではない可能性もあるため、これだけでスクール市場の判断はできない
「プログラミング教育」
- 2019年~2020年と比較して微減
- 2018年から2019年にかけて検索数が増加したが、その増加分がなくなり、2021年では2018年と変わらない検索回数になっている
- 「プログラミング教育」というキーワード自体は、消費者が使用するよりも、教育関係者がプログラミング必修化との兼ね合いで使用することが多いキーワードであり、このキーワードだけでスクール市場の判断はできない
- 「プログラミング教育」は必修化準備が2021年には落ち着きをみせており、検索数が減少していると考えられる
「プログラミングスクール」
- 明確に「スクール」という学びニーズを持つ消費者が検索するキーワードであり、スクール市場の動向を判断するのに最も適している
- 過去5年間右肩上がりで増加中
- 2019~2020年と比較すると、2021年の上期において検索数は2倍近く増加
- キーワードの特性上、入学ニーズが高まる時期(月)に検索数が増えやすいが、2021年2月後半から3月前半にかけては過去最高の検索数を記録
- ただし「スクール」というワードの性質上、「中高生・社会人向けのプログラミングスクール」や「オンラインでのプログラミングスクール」も含まれるため、「子ども向けの通学制のプログラミングスクール」を探している層とは限らない点に注意
このように「プログラミング」関連のキーワードの中で、スクール業にとって重要になる「プログラミングスクール」というキーワードは検索数が過去最高を更新しており、消費者の注目度が高まっていることがわかります。プログラミングスクールを経営されている事業者の皆さまにとっては、うれしいデータと言えます。
「プログラミングスクール」の検索数が増加している理由
「プログラミングスクール」というキーワードは過去5年間で安定して検索回数を伸ばしていますが、今年の春はさらにその伸びが顕著です。また、プログラミングスクールのポータルサイトである『コエテコ』の利用者数も今年は大幅に伸びているようです。これらのデータから明らかにプログラミングスクールに興味を持つ消費者が増えていることがわかりますが、その理由としては以下のものが考えられます。
①2年分の需要が集中
昨年のコロナ禍でスクール通いを敬遠していた層が、今年の春になって通学検討を始めており、一時的に2年分の特需が生まれている。(同様の傾向は他の習い事・スクール業においても見られます。)
②プログラミングスクールの認知度向上
全国的にプログラミングスクールの教室数やプログラミング関連の教材数&告知が過去3年間増加し続けているため、一般の消費者にも認知が広まり、興味を持つ顧客層が増えた。③プログラミングスクールの経験者数の増加
プログラミングスクールが普及し始めてから5年以上が経過しており、「プログラミングスクール」の体験者の声=卒業生の声が見られるようになり、保護者や子ども間でのクチコミが発生。心理的な抵抗感も薄れつつある。④プログラミング教育必修化・GIGAスクール構想・大学入試への「情報」導入検討
プログラミング教育の必修化により、興味を持つ子ども・保護者が増えた。またコロナ禍によりGIGAスクール構想が話題になった他、大学入学共通テストへの教科「情報」導入も検討されているため、公教育方面からのデジタル・IT教育の認知度アップが行われた。⑤未来志向のプログラミングニーズの増加
コロナ禍によりリモートワークやデジタル化にスポットが当たるようになり、「未来に伸びる職業・必要なスキル」としてプログラミングに興味を持つ保護者が増えた。⑥社会人向けプログラミングスクール市場の成長
社会人向けのプログラミングスキル習得ニーズが高まり、プログラミングスクールを探す消費者が増えた。これらの各項目がどの程度強く影響をしているかは、改めて様々なデータから調べなければわかりません。
ただ、現状の各教室・市場の動きを見ていると特に影響が大きいのは
1)「2年分の特需」
2)「プログラミングスクールの認知度アップ」
3)「公教育の変化」
4)「未来志向のプログラミングニーズの増加」
5)「社会人市場の成長」
だと思われます。
1)については今年限定の動向になりますが、その他の2)3)4)5)の原因については今後も引き続き検索数・市場の成長を後押しする要因になりますので、今後もプログラミングスクールの市場は継続的な成長が期待できるのではないかと思います。
「プログラミングスクール」経営にとってはチャンスの春!
上述したように、今年の春戦線はまだ新型コロナウイルスの感染拡大の影響が残っているものの、消費者の動きは活発になっています。プログラミングスクールの事業者にとっては、新規生徒の獲得の大きなチャンスの時期だと言えますので、積極的に販促活動を展開するのがおススメです。
特に傾向が顕著なのは上記データからもわかるように、WEBでの検索ですので、自社スクールのWEBサイトのSEO対策の徹底、さらにはコエテコのようなポータルサイトの活用を強化すると良いでしょう。
「プログラミングスクール」の市場が成長しても…
船井総合研究所とGMOメディアが毎年発表しているプログラミングスクールの市場規模予測どおり、コロナ禍の影響が一部あったものの、プログラミングスクールの市場規模は成長を続けています。小学生向けのプログラミング・ロボット教室情報掲載数業界No.1のプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO(以下、コエテコ)」は、経営コンサルティングサービスを展開する株式会社船井総合研究所(代表取締役社長 社長執行役員:真貝 大介 以下、船井総研)と共同で、「2020年 子ども向けプログラミング教育市場調査」を実施いたしました。
2024/11/06 10:16
しかし、注意しなくてはならないのが、
「プログラミングスクールに興味を持つ人が増えた」
「プログラミングスクールの検索回数が増えた」
からといって、「全ての」プログラミングスクールへの入会希望者が増えるわけではない点です。
市場自体は拡大・成長しているものの、明らかに教室数が多いのも事実ですので、「人気スクールには入会希望者が増える」一方で、「不人気のスクールは全く市場成長の恩恵を受けることができない」という二極化現象が進むでしょう。
市場規模の成長、消費者のニーズの増加の追い風を活かすために、自社のスクールをどのような魅力的な存在にできるかが今後のプログラミングスクール事業者には求められています。