子ども向け野球教室とは

子ども向け野球教室は、少年野球チームと異なり、特に個人の技術を伸ばしてくれる場所です。学習塾や英会話教室に似たような位置づけと考えて良いでしょう。

レッスンは平日の夕方以降のケースが多く、稲城市や近隣であれば、「ベースボールスクール ポルテ 若葉台スクール」や「フルスイングベースボールスクール 府中教室」などで個人のスキルを磨くことができます。

子ども向け野球教室と少年野球チームの違い

子ども向け野球教室の多くでは個人のスキルアップに焦点を当てた個別指導型のレッスンが行われ、ピッチングやバッティングなどの技術を伸ばすことができます。チームを構成する野球教室はほとんどなく、スクールの一員として公式試合を戦うことは基本的にありません。

一方、少年野球チームは、チームとして野球連盟に登録し、大会に向けてチーム練習に励み、公式大会などに出場することが活動の中心になります。軟式野球と硬式野球のチームがあり、稲城市では「フューチャードリームス」や「稲城リトルリーグ」といったチームが活動しています。

子ども向け野球教室に通うメリット

野球を始めたいけれど、未経験のままチームに入るのは不安というお子さんの場合、まずはスクールに通って野球の基礎を学んでおけば、よりスムーズにチームに入れる可能性が高まります。

すでにチームに所属している子の場合は、マンツーマンや少人数制の野球教室を通じて、長所の強化や弱点の補強ができる点は大きなメリットと言えるでしょう。少年野球チームの活動は土日祝日のみの場合が多く、ウイークデーに野球教室で指導を受ければ、自宅で自主練習するよりも効果的なトレーニングになるでしょう。

子ども向け野球教室と少年野球チームの掛け持ちも可能

少年野球チームは土曜日や日曜日、または祝祭日に活動しているところがほとんどです。練習試合や大会も週末に行われることが多く、平日の夕方以降にレッスンを行う子ども向け野球教室とスケジュールが重なることはありません。

子ども向け野球教室と少年野球チームの掛け持ちは十分に可能で、平日のスクールで個の能力を磨き、その成果を週末をメインとしたチームでの活動で生かすというスタイルは、今や珍しい考え方ではありません。

稲城市近辺のおすすめ子ども向け野球教室5選

稲城市、及び近辺にあるおすすめの子ども向け野球教室を紹介します。大会合宿を行うスクールや元プロ野球選手がアドバイザーを務める教室、さらにはバッティングに特化した野球教室など、それぞれが特徴を打ち出しています。

①ベースボールスクール ポルテ 若葉台スクール

「ベースボールポルテ」は「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」という指導方針を掲げており、稲城市では「若葉台スクール」のほかに、「矢野口スクール」で学ぶこともできます。

レッスンでは打撃だけの日、守備だけの日と一つに集中して行うこともあります。練習中は一人ひとりの個性やペースに合わせ、指導内容や言葉がけを調整。野球の技術だけでなく、礼儀や協調性、自立心、リーダーシップなども伸ばしていきます。

春、夏、秋の年3回、1泊2日の合宿を都道府県ごとに開催。ポルテの他校の生徒たちと試合を行い、日々のトレーニングの成果を発揮します。

・ベースボールスクール ポルテ 若葉台スクール
住所：東京都稲城市若葉台1-24 若葉台公園多目的広場
対象：3歳〜小学6年生
コース&料金：木曜日コース｜7580円／月 など
※詳しくは教室にお問い合わせください

②フルスイングベースボールスクール 府中教室

「フルスイングベースボールスクール」は、元プロ野球選手の井手正太郎さんが監修し、アドバイザーを務める野球教室です。「府中教室」の最寄り駅は京王線の東府中駅で、JR南武線の稲城長沼駅からの電車移動は20分ほどとなっています。

通常クラスは、初心者向け幼児と小学校低学年中心の1部、経験者と上級者向け高学年の2部となっています。1部は柔らかいティーボール、2部は軟式ボールを使用し、安全面に考慮した練習を行っています。試合経験を多く積みたい生徒向けにはクラブチームを設けており、月に1回程度、元プロの赤堀大智さんが指導にあたります。

・フルスイングベースボールスクール 府中教室
住所：東京都府中市浅間町1丁目3−1 府中の森公園野球場
対象：3歳〜小学6年生
コース&料金：火曜日クラス｜6300円／月 など
※詳しくは教室にお問い合わせください

③ジュニアバッティングスクール調布校

「ジュニアバッティングスクール」は少人数制・個別指導型のレッスンを通し、バッティングの基本を徹底的に学ぶことができます。

「コーチが打つ見本を見せる」→「言葉で説明」→「生徒自らやってみる」→「自分で改善点を考える」→「コーチが見本を見せる」というステップを繰り返し、打てるバッティングフォームを体で覚えていきます。ピッチングマシンを使う「マシンバッティング」と、コーチが投げる「トスバッティング」の2通りの練習を通して課題点を明確にし、改善を行ってバッティングのスキルを向上させていきます。

「調布校」の最寄り駅は京王線の柴崎駅で、JR南武線の稲城長沼駅から30分程度の電車移動となります。

・ジュニアバッティングスクール調布校
住所：東京都調布市柴崎1-2-1
対象：小学1年生〜中学3年生
コース&料金：バッティングコース｜8360円／月 など
※詳しくは教室にお問い合わせください

④B-PARK オンラインコーチ

オンライン型の野球指導サービスを展開しているのが「B-PARK（ビーパーク）オンラインコーチ」。スマートフォンやタブレットがあれば、全国どこからでも利用可能です。コーチ陣には元プロ野球選手がそろい、本格的な指導が受けられる点が魅力です。

レッスンでは「Lesson Note」というアプリを用い、スイングやピッチング、捕球体勢などを撮影した動画を送信します。すると、コーチが丸印や線、矢印や音声を加えて添削し、改善点をわかりやすく伝えてくれます。個々の生徒に応じて、注意点や練習方法などの動画をコーチが撮り下ろし、返信してくれるサービスも展開。アプリのチャット機能を使って、プレーの質問や相談をすることもできます。

・B-PARK オンラインコーチ
運営者：株式会社ビーパーク
対象：年長〜中学3年生
コース&料金：回数券コース｜3300円／1回、8800円／3回、1万3200円／5回、定額コース｜3800円／月、6600円／月 など
※詳しくは教室にお問い合わせください

⑤シミズオクトベースボールアカデミー 調布アカデミー

「シミズオクトベースボールアカデミー」はプロ野球球団の読売巨人軍が関わるジャイアンツアカデミーのプログラムにより運営される少年野球スクールです。「調布アカデミー」の練習場の最寄り駅は京王線飛田給駅で、JR南武線の稲城長沼駅から電車で30分ほどです。

「子どもの成長に合わせた指導プログラムの実施」や「少人数制による手厚いフォロー」、「習熟度を把握し、それに応じた練習メニューの実施」などを特徴としています。

・シミズオクトベースボールアカデミー 調布アカデミー
URL：http://www.gm-sba.jp/
住所：東京都調布市西町376番地3
対象：5歳〜小学6年生
コース&料金：5歳〜小学2年生｜7700円／月、小学3年生〜小学6年生｜9900円／月 など
※詳しくは教室にお問い合わせください

稲城市近辺の少年野球の強豪チームの例

稲城市唯一の硬式少年野球チームである「稲城リトルリーグ」は全国大会で優勝した経験を持つ強豪。軟式では「東京コメッツ」と「フューチャードリームス」が都大会の舞台に立つなど、好成績を残しています。

①稲城リトルリーグ

「稲城リトルリーグ」は稲城市唯一の硬式少年野球チームで、2007年にはNPO法人稲城リトルシニア野球協会を設立。多摩川河川敷に占有グランドを3面持ち、未就学児から中学生までを指導しています。

小学5、6年生は「リトルメジャー」というカテゴリーでチームを構成し、2018年にはKTA CUPリトルリーグチャンピオンシップ全国大会で優勝。2019年にはインターミディエット全日本選手権大会で準優勝を果たすなど、全国レベルの強さを発揮しています。

②東京コメッツ

「東京コメッツ」は主に稲城市立第一小学校、第三小学校、第四小学校、南山小学校の子どもたちで編成されている少年野球チームで、小学生向けの学童部と中学部のチームがあります。土日祝日をメインに、第一小学校、稲城市立第三中学校、多摩川緑地公園野球場で活動しています。

2014年には読売旗争奪関東少年野球大会のジュニアの部で3位となりました。ジャビットカップ稲城市大会では2016年と2018年に優勝し、稲城市の代表としてチャンピオン大会に臨む経験をしています。2021年には稲城市民大会で優勝を果たしています。

③フューチャードリームス

「フューチャードリームス」は2013年に設立されたチーム。「練習でできない事は試合本番ではできない」をスローガンに、市内の長峰小学校を拠点に活動しています。

2019年には東京都知事杯で都大会に出場し、16強入りという好成績を残しました。2021年にはジャビットカップ稲城市大会で優勝。2021年には市民大会で準優勝を果たしています。

稲城市近辺の子ども向け野球教室の選び方のコツ・ポイント

稲城市、および近辺の野球教室に通うときは、どのようなポイントを重視すれば良いのでしょうか。稲城市の少年野球事情のほか、野球教室の料金、保護者の負担を解説します。

稲城市の少年野球事情

東京コメッツやフューチャードリームスのように、稲城市の軟式野球チームは近隣の学校のグラウンドをメーンに活動しているクラブがほとんどです。

小学校卒業後は中学校の部活のほか、「稲城リトルシニア」で硬式野球に挑むこともできます。稲城リトルシニアは2019年に東日本選抜野球大会で3位、2021年には日本リトルシニア日本選手権で初出場ながら準決勝まで進出するなどの実績があります。

子ども向け野球教室の料金

稲城市や周辺で活動している野球教室は、月謝を6000円台〜8000円台に設定しているところが多いようです。入会金や毎月の運営管理費、更新費が発生する教室もあるので、事前にしっかりとチェックしましょう。

また、自宅から歩いて通えない場合は、電車やバスなどによる交通機関の移動費も発生します。教室選びの際には月謝だけではなく、全体で年間どれくらいの費用が必要なのかを検討することが大切です。

野球教室に子どもを通わせる際の親の負担は？

野球教室に子どもを通わせる際の親の負担としては、まず金銭的な部分は無視できません。野球教室の月謝が8000円とすると年間で9万6000円です。所属している野球チームの月会費も必要ですし、所属チームの合宿などで別途出費が生じます。

金銭的な部分以外では、少年野球チームに比べ、野球教室では保護者の出番が少ない場合が多いといえそうです。少年野球チームで行われている「お茶当番」などの負担は野球教室ではほとんどないようです。

お子さんが小さいうちや自宅から教室が離れている場合は、保護者の送迎が必要になってくるでしょう。もっとも、活動時間は週1回の教室が多いため、保護者のスケジュール調整はそれほど複雑ではないかもしれません。オンラインレッスンの野球教室であれば、動画の撮影やコーチへのデータ送信などの面でサポートが必要になるでしょう。

まとめ

稲城市の少年野球に関して、おすすめの子ども向け野球教室や強豪チーム、教室を比較検討する際のポイントなどを紹介しました。

教室選びの際には、レッスン内容だけでなく、練習場所へのアクセス、料金形態などをしっかりと検討しましょう。