また、インターネットやPCなどの環境が整っていれば、どんな場所でも作業ができるので自由に働ける可能性があるので魅力です。今回は、そんなプログラマーについて紹介します。
プログラマーは環境次第で自由に働ける可能性がある!
プログラマーというと、オフィス内でパソコンを使って作業をイメージする方が多いと思います。実際の作業内容は、業種や職務内容によっても大きく異なりますが、設備と環境が整っていれば柔軟に動けることも、魅力的な職業であることの一つです。
リモートツール(遠隔操作)を駆使して、社内にいなくても作業ができる、いわゆる「ノマドワーカー」を推奨する環境が整えられていることもあります。
さらに、企業に属さないフリーランスの働き方の選択をしている人が多い事も特徴的で、アメリカでは3人に1人がフリーランスのプログラマーとして働いているということも調査によって報告されています。
もちろん、フリーランスであることで、個人で負うリスクは時によって重いものではありますが、より柔軟に、よりフリーに働きたいという意識が強いことが背景にあるようです。
海外のプログラマーってどのように働いているの?
海外といっても各国さまざまではありますが、例えば、比較的就労ビザが取りやすく、ワーキングホリデーの制度もあるオーストラリアだと、転職が多く人材の流動が活発であることが特徴的です。転職をすることでさまざまなキャリアを積み、転職のたびに年収交渉をすることで年収アップを図ります。
なぜこのような特徴があるかというと、オーストラリアのプログラマーにとって、会社の選定基準が、企業の大小や福利厚生などの「働く企業の諸条件」でなく、「自身が携わる業務内容」であるからです。
企業の名前でなく、どのような仕事をしていて、自分はその仕事が好きなのか、ということが働くことにおいて重要視されます。一生、1つの会社に勤め続けることがベストであるという概念はありません。
オーストラリアでは5年で3回の転職を経験して、キャリアアップを図る働き方が珍しくあり、その分求められるスキルに対してはシビアで、より専門的で高度なスキルを持っている方が優遇されるということは確かです。
未経験歓迎という求人は少なく、新卒者でもインターンシップの経験を問わることが多くあります。
前章で日々の働き方はオフィス内に留まらないフリーな働き方をしているという点も記載しましたが、転職など、人生におけるキャリアプランにおいても柔軟であるようです。
国によってさまざま!プログラマーとして働くには?
海外で働くために必要なこととして、プログラミングスキルはもちろんですが、まず挙げられるのは「語学力」です。
プログラミング言語は大半が英語なので、英語圏の国でなくとも英語が必須スキルであることが多いといえるでしょう。言語の壁を越えなくては、業務上のコミュニケーション以前に、採用面接すらも通過できません。
チームの一員として意思疎通ができる程度の英語力は必要になってきます。そして一番大きな壁となってくるのが、「就労ビザの取得」です。
例えば、FacebookやGoogleなどの巨大IT企業が多いアメリカでの働きたいと考えている方も多いと思いますが、住者に対し、求人が少ない経済状況が影響してアメリカは就労ビザを取るのが難しい国でもあります。
プログラマーといった技術者がアメリカで働くための就労ビザは、「H-1B」というプロフェッショナルに発行されるもののみで、1年の間に新規発行できる最大数が決まっているため取ることがとても難しいことで知られています。
インターンからの入社や、アメリカの大学院で研究を積んで、専門スキルを身につけることが有効ですが、それでも狭き門といえます。
一方で、比較的就労ビザが取りやすいとされているのが、東南アジア諸国です。そのため日本人含むアジア人が多く、日本人は日本人特有の「細やかなサービス」を評価され、起業に至るケースも多いようです。
ただし、アジア諸国では英語以外にも現地の言語を勉強する必要があります。
プログラミングスキルは世界共通
就労ビザや語学力の問題は各国さまさまではありますが、プログラミングスキルが高い人材が引く手あまたである状況は、世界どこに行っても共通となっています。ただし、人気のあるプログラミング言語については各国で多少の違いがあるようです。
主要なプログラミング言語の「Java、C++、Python、SQL、Ruby」に絞って比較したとき、国によって違いがあるとアメリカのウェブ技術系の情報サイト、fossBytesが発表しています。
アメリカ :Python
日本 :Java、C++、Python、SQL、Rubyがほぼ均等
ロシア :Java、C++、Python、SQLがほぼ均等
中国 :Python
台湾 :Python
スリランカ:Java
パキスタン:C++
プログラミング言語の流行もあるので、一概には言えませんが、行きたい国で流行している言語を取得しておくのも海外でプログラマーとして働く一歩となります。
まとめ
お子さんが仕事をする頃には、今よりも海外で働くことはさらに身近になっていることが考えられます。プログラマーはこれから先も必要となってくる職業の1つです。将来、お子さんが「海外で働く」ことも視野に入れておくと、選択肢がさらに広がります。今から、お子さんの将来に備えてさまざまな情報に触れておくことをおすすめします。
文/たなべさつき